【根魚釣りが好きな人必見】「入れ食いの時」「食い渋った時」の効果的な釣り方

フィールドテスト

今回の記事は、今年6月に登場した岩礁帯上等裏三笠を使い、南予のレンタルボートで根魚を狙った実釣検証です。

従来の一つテンヤでは攻めづらかった岩礁帯も、裏三笠を使えば「根がある=攻めどころ」に変わります。

状況に応じて「三笠テンヤシリーズ」と使い分けることで、入れ食い時も食い渋り時もロスを減らし、釣れない時間を短縮。

その再現性を確かめた宇和海ボートロックの実践結果を、具体的な釣り方とともに紹介します。

興味がある人は最後までお付き合いください。

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宇和海ボートロック「とある半島」から開始!

今回のテスト釣行は、単なる釣行ではなく、ある運用テストも兼ねた複合フィールドワーク。

愛媛入り3日目の10月19日、南予の秘密レンタルボートクラブでの出船となった。

相棒は、撮影でもお世話になっている戦友。天候も海況も最高、6時過ぎに快晴の宇和海へ出船!

ボートを走らせること約20分。目的のエリアに到着した瞬間、あまりのロケーションに思考が停止しそうに…

そこをぐっと現実に戻し、前回撮影で浮き彫りになった課題を修正できるか、実釣検証を開始。

前回から改善した2つのポイント

①狙う水深がMAX30mほどなので「裏三笠」は10号一択
②オフセットフックのサイズを3/0〜4/0(太軸)にサイズアップ

軽量化よりもコントロール重視。浅場でも活性が高い根魚狙いでは、軽くするメリットよりもロストのリスクが大きい。

前回の撮影では、大型根魚のフッキングミスが多かったため、フックサイズを一段階上げて改善。

I型では大型太軸フックの装着が困難だったが、II型の遊動タイプなら問題なし。

朝イチに大型オオモンハタ一撃必釣!

この日の展開は「巻き主体」。理由は単純、巻き巻きドーンが楽しいから^^

基本の流れは、キャスト→着底→10回転巻き→再フォール→再着底→巻き、の繰り返し。

戦友に合わせて少し速めのピッチで巻いていると──「ガン!」。

朝一でまさかの50アップ、ランカー級オオモンハタを捕獲。

「え?もう釣れた??」と顔を見合わせるほどの速攻劇。

以降も次々とヒットが続き、まさに“再現性の塊”。

「裏三笠」は水をしっかり掴み、着底感度が高く、根を感じた瞬間にロッドから反応が返ってくる。

根掛かりを回避しつつ、根魚にアプローチできるテンポ感が、まさに理想。

一発目がランカーだったので、キーパーサイズも「これ小さい?リリース??」と完全に感覚が麻痺状態…

ボートロックで意識すべきワンポイント

魚探がなくても、地形をある程度読む力があれば十分。

偏光サングラス越しに見える地形と島のラインを照らし合わせ、潮と風を感じながらキャスト方向を決める。

潮や風で船の流され方は常に変わるため、海底地形をイメージしながら釣ることが大切。

慣れれば難しくないが、意識の有無で釣果やリグロストに大きな差が出る。

開始1時間でクーラーが埋まりそうな勢いに、「もう帰ってもいいかもw」と思えるほど。

「魚が釣れないところはどこですか?」

アカハタも「巻き」で早々にヒットし、データがどんどん蓄積。

改善したタックルも完璧に機能し、「もう終わりでいいかな?」と思ったが…

「せっかくなので冷凍エビも試そう」と、保険で持ってきていた厳選「活冷凍エビ」を投入。

瞬殺!冷凍エビならではのターゲット

船の挙動を読みながら「超三笠」8号をキャスト。底を取りつつ1mシャクリ上げると「コツコツカツ!」。

餌取りの名手、カワハギをGET^^v

続いて潮の速い岩礁間を流すと、ボトムリアクションで「ゴン!」と強烈なアタリ。

かなりの突っ込みだったので期待したが、上がってきたのは50cm級のオジサン。

計測してないが、50㎝くらいあったのでオジサンではスーパーランカーではないかと。

本命アカハタの活性高く入れアタリ!

その後、大本命のアカハタが高活性にアタックし「この日が撮影なら良かったのに」と思えるほど…

最大40㎝までのアカハタが、何も小細工する事なく「巻き巻きドーン!」

基本、アカハタは「ボトムチョンチョン」をメインに釣るが、巻きでイージーに釣れる時もあるみたい。

サイズ感がバグってキープサイズもリリースしていたが、2時間ほどでクーラーが……

太平洋の水平線が見える沖へロマンを求めて

この日はまさに“無風鏡面”。

戦友曰く「こんなベタ凪は15年通ってて初めて!」というほど。

そのチャンスを逃さず、本命のハタ牧場へ。

人工物のない海域で釣りをしていると、まるで別世界。

そして、普通に40オーバーのアカハタが「巻き巻きドーン!」で連発。

根掛かりを巧みに回避している「裏三笠」

手前味噌で恐縮ですが…根掛かりを巧みに回避する「裏三笠」の性能が際立つ。

リーダーはザラザラでも、ヘッドにほとんど傷はない。

岩礁帯をタイトに攻めても根掛かりが少なく、ストレスなく釣果を安定的に生み出す。

キビナゴの群れも多く翻弄されそうになるが、根魚はベイトと甲殻類両方を捕食しているので、マッチザベイトを意識し過ぎない事も重要。

10月半ばだというのに、ジリジリと突き刺す日差しの中、2人とも真夏の格好で愚直に「巻き巻きドーン!」を繰り返す…

食い渋りタイム突入と「三笠」検証

昼前、黒潮の影響を受ける海域に入ると、反応が激減。

「クセの悪い厄介な時間に突入ですね」と戦友…

ここで伝家の宝刀「超三笠」8号+厳選冷凍エビを投入。※三笠でも問題ない

沖側の40mラインにキャスト。1mシャクリからのTフォールで「コン!」。

ドラグが鳴り、上がってきたのはまさかのオキアジ! 初魚種に2人で大興奮!!

以降、「裏三笠」+ワームでは沈黙していた時間帯も、

「超三笠」+エビではコンスタントに反応。

アカハタ、オオモンハタが立て続けにヒットし、リアクション一つテンヤの真価を実感。

厳しい時でも安定釣果のリアクション一つテンヤ、恐るべし…

多魚種エントリー!そして帰港へ

映画のワンシーンのようなコバルトブルーの海から、真っ赤なアカハタが浮かび上がる光景。

さらに新魚種「イトフエフキ」を追加し、多魚種エントリーはついに113種目!

魚はリリースした方が多く、釣果を制御しながら資源を大切に──。

15時、満足の納竿。穏やかな宇和海に感謝を込めて帰港した。

今回のポイントまとめ

①午前中はオオモンハタ・アカハタともに「巻き巻きドーン!」がどハマり
②巻きスピードは速め、1秒あたり約2回転強がベストテンポ
③ワームサイズは5インチ以内のシャッド系が最も有利
④オフセットフックは3/0〜4/0の太軸推奨。大型捕獲率が格段にアップ!
※前回撮影での検証結果がそのまま活きた形に。

⑤アタリが遠のいた午後は、テンヤ+冷凍エビのリアクション一つテンヤが最適解!
状況に応じて裏三笠や三笠テンヤシリーズを使い分ければ、限られた時間と資源を最大限に活かして高確率で“お土産の魚”を持ち帰れるのでおすすめ。
しかも釣れる魚が“めっちゃ良い魚”ばかりなので、ぜひ試してみてください。

この時のタックルデーター

★【ロッド】
①ボートロックを展開したベイトモデル
VR-X 85B LV2
キャスト&リアクション用スピニングモデル
「VR-X 92S LV2 改」

★【リール/メインライン/リーダー】
①小型両軸リール
田中→PE1.2号200m/フロロ6号2m
戦友→PE2.0号200m/フロロ8号2

スピニング4000XG
PE1.2号200m/フロロ6号2m

【リグ/仕掛け】
①「裏三笠」(I型固定&II型遊動)10号
クレイジーレッド、グリキン、ガンツウ、マダコ
超三笠」8号/三笠
クレイジーレッド、Bグリーンゴールド

★【オフセットフック】
①2/0〜4/0太軸

★【冷凍エビ】
厳選「活冷凍エビ

★【ワーム】
①4〜5.5インチのワーム(シャッド系)

最後に

撮影から約1か月後に再挑戦した「宇和海ボートロック」フィールドテスト。

撮影時の課題も無事にクリアでき、タックルとゲーム展開がしっかり噛み合った1日となりました。

「ワーム」に固執せず、状況に応じて「冷凍エビ」に切り替えた柔軟な判断が、終始安定した結果につながった最大の要因だと思います。

もちろん、「このリグで釣る!」というストイックな姿勢も素晴らしい。

ですが、やはり釣り人は魚を釣ってなんぼ。

その意味で今回の展開は、戦略・実践・結果のバランスが取れた理想形に近かったと感じます。

現場で同じ状況に出会ったときは、ぜひ今回の流れを参考にしてみてください。

いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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今回登場した「三笠テンヤシリーズ」「裏三笠」の仕様などは、[公式ページ]にまとめています。
ご購入を検討される方は、[公式ECサイト]からご覧いただけます。

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