今回の記事はV.I.SOULのライトスロージグ「SUPER SUB」を使った体験会&撮影のレポートの様子です。
過去3年の春、瀬戸内海で実績を積んできた本ジグ。今回の舞台は前評判で一番難しい状況といわれたGW最終日。
この局面をどう切り開いたのか、二つの施策を時系列に沿って紹介しますので、興味がある人は最後までお付き合いください。
2025年春、GW最終日に「SUPER SUB」体験会開始!
当日はあいにくの雨模様。しかし参加者のみなさんの表情は明るく、船上は清々しい雰囲気に包まれていた。
気持ちに余裕のあるメンバーばかりで、出発前から安心感が漂う。
午前7時過ぎ、予定通り「第八 中吉丸」で出港。「SUPER SUB」を手に、それぞれの期待を胸に乗り込んだ。
港を離れ、南下しながら小一時間。談笑を交えつつ現場へ向かう船内は、体験会ならではの高揚感に満ちていた。
前評判通り、のっけからかなり厳しい展開
最初のポイントは、水深50〜60mほどの漁礁や沈船、岩礁が点在する比較的浅場。
船長の「はいどうぞ〜」の合図とともに、全員が「SUPER SUB」を投入。
今回の体験会は100g縛りという条件付きで、戦術はシンプルだ。
さらに、参加者全員には非売品カラー「ケイムラSP」が2本ずつ配布されており、それをどう使うかが試される場面でもあった。
しかし開始早々、1か所目ではアタリすらなし。私は「今日はなかなか骨のある展開になりそうだ」と感じつつ、自らカメラを回しながら状況を見守っていた。
一方で、百戦錬磨の中村船長は冷静に海の状況を読み、次の一手を模索。参加者にとっても、その判断に裏打ちされた安心感は大きかった。
“ケイムラSP”アカキンが難局を打破
そんな中、“ケイムラSP”のアカキンに本命アコウ(キジハタ)がヒット。時間は9時過ぎ──喉から手が出るほど欲しかった待望の一匹だった。
船中ファーストフィッシュということもあり、「何で釣れたんですか? ケイムラ? 誘い方は?」と、参加者全員が一斉に情報収集モード。
固定観念にとらわれず、すぐにアジャストしていく姿勢には感心させられた。
この一匹をきっかけに、「フォールはフリー気味でジグの自走に任せる」というヒントが浮かび上がる。すると、さっそく実践した料理長が見事に良型メバルをキャッチ!
瀬戸内海では幻の“ヒゲソリダイ”降臨!
沈船まわりを攻めていたとき、ジグの自走に任せたフォールで反応が!
上がってきたのは、めったにお目にかかれない“ヒゲソリダイ”。
さらに、安定のアコウ(キジハタ)もコンスタントに反応し、サブの自走を活かした“ケイムラSP”戦術が本領発揮した。
ここまでは経験豊富なメンバーが口火を切り、その後に続くように初心者さんたちもヒントを得ながら挑戦が続く。
ベテランとビギナーが互いに刺激を受ける、良い流れが船中に広がっていった。
瀬戸内海で珍しい“クロソイ”も!
今回の体験会でライトスロージギング初挑戦となったタカちゃん。先入観がなかったのが功を奏したのか、“ブラックレッド”で立て続けにヒットを重ねる。
その裏には講師役・TG部長のサポートが。宇宙一「SUPER SUB」を振り、理解している男が、特性を丁寧に伝え、実際に横でロッドを振ってイメージを叩き込む。
その甲斐あって、中吉丸では今季初となる“クロソイ”を見事キャッチ!船中がさらに活気付いた。
朝イチはまだ「SUPER SUB」の特性を活かしきれていなかったが、徐々に順応。昼前には玄人と遜色ないレベルにまで上げてきたのを、カメラ越しに見ていて驚かされた。
ほんの数時間でここまで変わるのかと感心する一方で、「よくもまぁ変態が揃ったものだ」と思わず笑ってしまう。類は友を呼ぶとは、まさにこのことだろう。
午後からの来島エリアで第二局面突入
ここまで画像は端折ったが、厳しい状況の中でも参加者それぞれが着実に釣果を積み上げていた。
午後からは主戦場を一変。来島界隈へと移動すると、天候は生憎だったが、海上には他船の姿がなく「まるで貸切?」と思えるほど静かな光景に新鮮さを覚えた。
体験会と撮影の締めは、水深80m前後の岩礁帯。ここでは午前中に効いた“自走フォール”ではなく、入力を抑えたジャークでバックスライドを意識する「ヘコヘコスタイル」が奏功した。
狙いはボトムから2〜3mのレンジ。上げすぎれば反応が途絶える低活性の状況のなか、誰かが見つけたパターンを即座に共有し、全員で再現していく。厳しい局面だからこそ発揮された「チーム戦略」が、ここで強烈にハマった。
ホゲが出てもおかしくない局面で、全員安打達成!
それぞれが最後まで集中し、戦略を信じて挑んだ結果──良型アコウ(キジハタ)を中心に見事「全員安打」達成^^v
朝は無の状況からスタートしたが、誰かが見つけたパターンをすぐに共有し、船上全体で実践。その積み重ねにより、午前と午後で変化する展開にもアジャストでき、最終的には大成功の撮影となった。
流れとしては右肩上がりで理想的。ただ、これを編集でどう表現するかが、実は最大の難局かもしれないw
それでも、4回目となったライトスロージギング体験会&撮影は、これまでの努力や工夫が結実した「集大成」と呼べる一日になった。
参加してくださったみなさん、中村船長、そして講師陣が真剣に魂を込めて挑んでくれたおかげで、ここでしか得られない価値ある時間を過ごすことができました。
お金では買えない経験を共有できたことに、ただただ感謝。
そして何より──
「みんな本当にありがとう〜^^v」
みなさんのダイジェスト画像集
水面下からシルエットが浮かんだ瞬間、「メバルー?!」と絶叫するほど大興奮!(実際に叫んだかもw)この一匹が序章となり、船上のテンションは一気に上昇。
この日の戦局を変えた一匹でした^^v
瀬戸内海で“幻”と呼ばれるヒゲソリダイ。そんな魚が「SUPER SUB」にしっかり反応!
釣れる確率はまさに宝くじ級!?それを現場で引き寄せてしまうのだから、さすがとしか言いようがない^^v
おやっさんの代から中吉丸と付き合いがあり、遊漁船に乗る時はほぼ中吉ってくらい信頼関係が構築されたいた!ジグを振る技量も船中トップクラスで、撮影がてら見ているだけでめっちゃ勉強になった!!!
中村船長の幼馴染で、人柄らの良さや気配りの高さは、船長と同類で最高峰! ちゃめっ氣があるのが、船長と同じ島っ子って感じでナイスガイ!!ジグの振り方が柔らかく、めっちゃ上手い!!!
ライトスロージギング初体験!もちろんサブも振った事すらなかったが、対応力のスピードがダントツに速く、今季、中吉丸初となる“クロソイ”を捻り出し、文句なしの敢闘賞!!!
良く地元の撮影でお世話になっているが、今回は遊漁船の船長勉強含め参加してもらった^^ 苦戦が強いられる中、ヒントとなる情報を精査し、しっかりと結果につなげるあたり、さすが!!
女釣り師と言っても過言ではない、紅一点のテクニシャン!厳しく牙を剥いた来島を攻略し、今回、最大級のアコウ(キジハタ)GET!!オレが知っている女性アングラーで、ピカイチの実力者!!!
終始苦戦を強いられた感は否めないが、それでも愚直に淡々とこなす精神力は圧巻!100gのサブで“カサゴ”に反応させるのは最難関!この体験会&撮影の重圧の中、最難関をクリアする粘り強さはさすが!
いつもながら素晴らしいメンバーに恵まれたことが、私にとっては最大のご褒美だった。
今回の動画
今回のポイント
②午後の深場は入力を控えめに、バックスライドを意識※入力後のジグの角度をおよそ45°に保ち、底から2〜3m以内を探ることで反応を引き出せた。
この2点を振り返ると、「本当に活性が低かった一日だった」と改めて感じる。
ただ、自分は終始カメラ越しに俯瞰していた分、冷静に状況を整理でき、今後の実践に役立つ大きな指標を得られたと思う。
この時のタックルデーター
★【ロッド】
スローロッド#1,長目が使い易い(結局みんなスローロッドに着地)
★【リール】
ベイト300番クラス
★【メインライン/リーダー】
PE1.0号300m/フロロ4号1.5m~2m
★【ジグ】
SUPER SUB100g縛り
ケイムラSP(アカキン、グリキン、パロット)、ブラックレッド
今回の体験会は、これまでにないほど低活性の一日でした。もし「ケイムラSP」が無かったら…と思うと正直ゾッとします^^;
それでも、結果的に全員安打に繋がったのは、やっぱり“運を引き寄せる何か”があったのかなと感じています。
最後に
瀬戸内で育った「SUPER SUB」は、難しい局面でも活躍できるジグです。
アコウ(キジハタ)をはじめ多魚種に対応し、水深も広くカバーできるので、さまざまなフィールドで試していただけると思います。今回もその実力を動画で実証することができました。
もしかすると、あなたの海域でも思わぬ結果をもたらすかもしれません。
機会があれば、ぜひ「SUPER SUB」を振ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ライトスロージギングの概念※ライトタックルを使用し、スロージギングの概念がない瀬戸内海(潮無し+激浅)でも戦えるべく進化した釣り方。ライトタックルを使用し、スローの概念が浸透している外洋で“スレたキッカーフィッシュ”にリーチすべく進化した釣り方
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今回の記事同様、春先のライトスロージギングで多魚種を狙った釣行をまとめています。ぜひあわせてご覧ください。👉 【ライトスロージギング挑戦記】2022年瀬戸内海ハシリの根魚を攻略!〜前編〜
また、今回登場した「SUPER SUB」の仕様については [公式ページ]にまとめています。
ご購入を検討される方は、公式ECサイトからご覧いただけます。
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