今回の記事は、「動画のようにショアテンヤで釣れない」を終わらせる、限りなく再現性100%の『無意識の死角』攻略法です。
「ショアテンヤが上達したい」そんなアングラーさん必見、“無意識レベルでやっている“釣れない所作”について共有します。
本記事を最後まで読んで実践を積むと、難しいとされるショアテンヤで再現性が上がり、今よりレベルアップに繋がると思います。ぜひ最後までお付き合いください。
ショアテンヤ最高の好敵手「干潟の重戦車」チヌ&キビレ
6月29日(日)。今年で3回目となる「かめや釣具サファ店」さんでのイベント準備のため、Sくんが笠岡に到着したのが夕方17時頃。
なんと、約6時間かけて来てくれた…本当にありがとう^^
で、到着して間もなく、私の口から出た最初の一言は——「下(干潟)に練習行こう」だった。
道具立てもシンプルなので、ものの10分で準備完了。潮位のタイミングを見計らい、車で1分の“修行の地”へ。
干潟のショアテンヤを選んだ理由はシンプル。
数ヶ月ぶりの釣りだったSくんに、まずは近場で感覚を取り戻してもらいたかったから。
そして、干潟の好敵手“キビレ”と“チヌ”ほど、ショアテンヤの所作を鍛えてくれる相手はいないと思ったからだ。
夕刻の上げ三分から開始!本命のアタリ頻発、、、
まだ西陽が残る干潟。わずかに暑さを感じつつも、ベイトの気配で海は生命感ムンムン。
タックルは「三笠テンヤ」2号に、ロッドが「VRKS-LV1」で、エサは厳選「活冷凍エビ」。
エントリー直前に、ざっとの潮流(左から右)と地形の変化を伝え、「あとは任せたよ」と干潟の最難関攻略が始まった。
開始早々にアタリはあるも、やはりフッキングさせるのが難しい。私もしくじる事があるので、その難しさは理解できる。
釣りが上手なSくんでも、吸い込みバイトから吐き出すまでのタイミングが合わない。
ブランクがあったのも理解できるが、本記事のお題である“無意識の死角”が少し垣間みえた。
投げればアタリはあるが、キビレ&チヌの独特で速いリズム感に苦戦の展開が続く。
そして、開始10分かからずに「つ、釣れましたw」と苦笑いで、小型ながら稀に釣れる“マゴチ”を捕獲。まずは1匹釣れたのでほっと一息^ ^
フォール時間が短いので“巻きシャクリ”提案
ショアテンヤでシャローエリアを攻略する際、シャクリからTフォール着底までの間が少なく、一連の動作がリズムに乗せにくい。個人的な感覚では、最低でもカウント2で着底させたい。
“無意識の死角”のままシャローの気難しい「キビレ」「チヌ」に苦戦しているので、潮が緩む前に少し別の戦術提案をにした。
それは、激浅ポイントを攻略する際、非常に有効になる“巻きシャクリ”である。
フォールの時間が短いと喰わせの間が少なく、なおかつフッキングをするのが難しくなる。しかも、魚のスイッチの入り方にも影響するようで、テンヤを吐き出す速さが尋常ではない。
もう一つメリットがあって、ティップ位置を固定したままシャクリとフォールを演出できるため、テンヤの姿勢が安定し、結果的に釣果アップとなる(後述)。そう、このティップの位置こそが今回のお題でもある“無意識の死角”に繋がる。
この2点をテコ入れしてすぐ、本命の綺麗な良型“チヌ”を捕獲成功!「釣りました!」と、笑みをこぼしながら、シャローの最難関“干潟の重戦車”の引きやヘッドシェイクを堪能してもらった。
適応能力の早さに「さすが!」と思った。
その後すぐ、画像にはないけどキビレも獲ったが、無意識でやってる所作はそう簡単には直らない。私も常に意識して、ティップの制御を矯正するようにしている。
この間、とりこぼしたアタリは4回ほどあったと思うが、1箇所で集中してキャストを繰り返していたので、プレッシャーのため魚からの反応は徐々に消えた。
と言う事で、1時間ほどの一発目、夕刻練習はまずまずの結果になった。
イベント翌日の早朝練習!
イベント当日の午前5時。
眠気まなこのSくんと、自宅から歩いて2分の干潟へエントリー。
潮は下げ五分を切っており、流れが残るうちの“早め攻略”が鍵だった。
昨日の復習を兼ねて、期待度の高い一級ポイントを任せ、オレは一服しながら戦局を観察。
前日の課題だった“ロッドティップの制御”が見事に修正され、
「ツンツン、ス〜」と、巻きシャクリとTフォールのリズムが噛み合っている。
側から見ても「あ、これは釣れるな」と思えるほど、良いテンポだった。
そして、明確な「ゴン」のアタリから「ジー!」
去年はキビレが多かったが、今年はなぜかチヌ(黒鯛)の釣れる率が高い。
キビレの方が重戦車のような強い引きを見せるが、どちらも「コツ」と明確なアタリで釣り人の心をくすぐる。※アタリが出ない時もある
40㎝から45㎝くらいのサイズが短時間で再現できたので、イベント前に勢いがついた朝練となった。
さて、ここで本題に入ります。
“無意識の死角”とは「糸フケの制御」
リアクション一つテンヤは、ただ“シャクれば釣れる”釣法ではない。
シャクリで魚にスイッチを入れ、フォールで喰わせる——この2動作がリズム良く連動して、初めてメカニズムが成立する。さらに、その上に成り立つのが“エサとの融合”だ。
しかし、そのリズムを崩す最大の要因が「糸フケの制御不足」。
フォール中にラインを緩めたり張ったりすると、テンヤの姿勢が不安定になり、魚が違和感を覚えて見切ってしまう。
特にシャローではその誤差が致命的で、「干潟の重戦車」チヌ&キビレが矯正の先生になってくれる。最軽量の2号の三笠を制御できれば、免許皆伝!?
慣れるまでは集中力を使うが、これが身につけば再現性は一気に上がる。
少しずつ矯正しながら、ショアテンヤの本質を楽しんでください。
「糸フケ」が制御でき、干潟を攻略成功!
では、最終日の干潟攻略に話を戻します。
最終日は、車で超近場を計4箇所ほどをランガンし、本格的に暑くなる時間帯を避けて朝練に励んだ。
早朝と夕方の練習は、短時間で集中力も持続するのでおすすめ。
そして、めっちゃ近場で完結できて、良いサイズの魚の躍動感も味わえて、一石三鳥?!
ここで補足です。スーパーシャローはキャスト後、すぐにテンヤが着底するので、海面にテンヤが落ちる前にサミング。
テンヤ着水と同時にリールのベールを戻し、Tフォールのまま1回目の着底を取ると攻略しやすい。
この界隈では、「三笠テンヤ」2号でだいたいカウント5〜7で着底。
さすがSくん!最終日にはばっちり「糸フケ制御」を自分のものにして、行くところ行くところで再現しまくった。
という事で、2日目までは1時間ほどの練習で、最終日は正味2時間ほどだったが、短時間にも関わらず濃い練習になった思う。
「時間をかけて練習すれば良い」と言うもんでもなく、どれだけ本質的に意識的に練習するかがキモになる。自戒の念を込めて^^
最終日の最後のポイントで初めての“ツバクロエイ”
最後のポイントで、何か一匹釣ろうとキャストしたら、はじめて見るエイが釣れた。
帰って画像を元に検索すると、“ツバクロエイ”と判明。
遠路はるばるきてくれたSくん、釣りにイベントお手伝いありがとう!次はぜひ真鯛を!!
今回のポイント
「糸フケ制御」は前述したので、違う視点の“再現性に繋がるポイント”を共有します。
②テンヤカラーでアタリの優劣があるので、最適なカラーを見つける
③①②が分からないまま闇雲にキャストすると、アタリが少なく場も荒れる
この時のタックルデーター
【ロッド】
「VRKS-LV1」
【リール】
スピニング3000MHG
【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ2.5号 1ヒロ(FGノット)
【一つテンヤ】
「三笠テンヤ」2~3号
ブライトグリーンゴールド、ゴージャスピンクG、プレミアムホワイト
【餌】
厳選「活冷凍エビ」(※今季完売)
※B品使用
冷凍エビは自宅で半解凍し、尻尾を切って小さいタッパーに入れ現場に持って行く。超短時間なので、量を決めて使い切るイメージです。※いつもB品を使用
最後に
シャローのショアテンヤをはじめ、オフショアでも通用する“無意識の死角”──糸フケ制御、いかがだったでしょうか。
「オレ、できてるかな?」と思ったあなた。一度、現場で意識してみてください。
「できてなかったかも」と気づいたなら、そこが成長のチャンスです。
再現性100%という言葉は少し大袈裟かもしれません。
それでも、直接伝えた人たちは全員、結果に繋げています。
もちろん私自身も、意識的な矯正を繰り返して今に至ります。
ショアテンヤを通じて、「価値ある一枚」と「達成感」を味わっていただけたら本望です。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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