今回の記事は、ようやく秋の気配を感じ始めた9月下旬、愛媛県・西予〜南予エリアを舞台にしたロックフィッシュ実釣レポートです。
「裏三笠」を軸に、オフショアではオオモンハタやアカハタ、そしてショアからは本命マハタまでを攻略。
秋の立ち上がり特有の“気難しい根魚”に対して、どんなアプローチが通用したのか?を活かしたV.I.SOUL的ロックフィッシュ新戦略のリアルを、現場目線でお届けします。
ロックフィッシュに興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
初日はレンタルボートでノープラン出船!
前日に半日使って3日間の道具を車に詰め込み。初日はボートロックだったため、深夜の1時頃に自宅を出発し、無事集合場所に到着。
ここのところ現場仕事が多く疲弊が溜まっていたが、現着するとワクワク感が勝り、一気に元氣復活する単純細胞…

ここから数日間、一緒に現場で釣りをするため調整してくれた戦友と、いざ出船!!
当初の予定は、ほぼフリープラン。スマガツオがかなり回遊してるらしく、ナブったら迎撃。未販売の「SUPER SUB」50gを使用し、アザハタなど珍しいハタ系を狙う。ダメなら専売特許のロックフィッシュに移行する流れだ。
朝一、スマのナブラ発見!!!
出船場所から10分以内の第一ポイントで、情報通りスマが水面でバシャバシャやり出し、トップ一撃で初スマゲット!!!

が、捕食ベイトが小さく、この領域は私の経験値もしょぼく、地合い短く一匹のみで終了…
とりあえず根魚が一匹獲りたかったので、超三笠にワームをセットし、安定のオオモンハタをゲットしたものの……

戦友も、狙っていたアザハタをサブの50gで仕留めたものの………

魚は釣れるには釣れるが、いまいちテンションが上がる展開にならず、岩礁帯上等「裏三笠」によるロックフィッシュに移行。
一般的な考えなら十分釣れているのに、完全に頭がバグっている。もう少し、ありがたく謙虚にならないといけない、記事を書いていてそう思った…
夢の50ランカーアカハタを狙って
さて、台風後のウネリが懸念されていたが、良い感じの凪で我々を歓迎してくれた海。
そしてもう一つのご褒美、各沖磯には釣り人が1人もおらず、ダブル歓迎でテンション爆上がり🔥

運良く条件が重なり、去年は入らなかったランカーアカハタの一級ポイントにエントリー。
ここは、馬の背状の周囲を狙うが、かなり起伏が激しくて、ドテラで流すボートの動きも関係するので、攻略難易度も超一級レベル…
戦友いわく、「他の人を連れてきても根掛かりばかりで釣りになりませんw」というので、ドキドキワクワク^^;
とりあえず「裏三笠」8号II型(遊動タイプ)をチョイスし、ボートの流され方と馬の背上の地形をイメージしながらキャスト。※10号でも良かった
止まらぬランカーアカハタ
満潮前後のタイミングで潮はかなり緩かったが、当たり面と裏面の両方を攻略しながら、ボトムチョンチョンからのテンションフォールで「ゴン!」
今まで釣ってきた中で最高個体の、ブッリブリの40アップアカハタGET!!※写真の撮り方が下手すぎ

カウント30〜40くらいの水深が反応良かったので、重点的に攻めて再現!ボトムチョンチョン「ゴン!」は、アタリがあってフルフッキングするのが好きなアングラーには、たまらない領域^^v
ボートでもなかなかお目にかかれない、貴重なサイズのアカハタに大満足!!

スマに次ぐ初魚種アザハタもGETでき、この海域のポテンシャルは、まさに無限だ!

30㎝前後のアカハタは普通に釣れ過ぎるので割愛…
若干、風が強くなりシャローで50アップが出る実績ポイントに移動。下の画像はイメージです。

透明度が高く底の岩が丸見えだったが、2人とも良い感じに釣れ続けた…
50アカハタは次回以降にお預けになったが、十分すぎる結果となり14時頃に起き上がり。


岩礁帯上等「裏三笠」による“ロックフィッシュ新戦略”は裏切らないね^^
2日目、ショアからの大型オオモンハタ狙い
実は2日目、午後からゆっくり目に動いて、暗くなってからあるターゲットを狙う目論みだった。が、戦友の予定が大きく変わり「今から行きますねー!」と、朝から連絡がw
その時私は、現場に入る9時前に道の駅で買い物と休憩をかねて、一服をしていた。
そこから、夜の現場の下見と思い向かうも、ある事情により夜案件が緊急中止。
ヘラブナ体高のブリブリ個体オオモンハタ!
我々の強みは臨機応変に動けること。すぐに軌道修正して陸っぱりから大型のオオモンハタを狙うことになった!
準備運動がてらエントリーしたポイントでは、小さなオオモンハタのバイトが頻発。
漁港の美味しい定食も、お目当ての魚は売り切れで食べることができず…
次のポイントは、過去2回ほど入ったことがあったが、水深は6号で35カウント前後ある一級ポイント。
キャストして巻き巻きすること数投目、3分の2ほど手前に寄せてきたフォール中の着底間際「ガゴッ!」と強烈バイト!
かなり鋭いツッコミ、重量感ある引きで応戦する魚に、主導権を握られることなく85Bでぶっこ抜いてランディング^^
今まで釣った中では最上級レベルの、見事な40オオモンハタGET🔥1週間後に食べたが、炙りとアラ炊きが極上だった!

ライトテンヤでヤミハタ
そんな中、戦友はというと、「小三笠」1号でライトロックフィッシュ!
上手にヤミハタを釣っていたが、いろんなハタが釣れるそうなので、今度は私も挑戦しようと思う^^

2人ともサクッと魚を獲ったので1箇所目を早々に見切り、昼食を忘れて次のポイントへ…
ここもドン深の波止で、車に忘れ物を撮りに行ってる時に「釣れましたー!」と声が聞こえ、写真撮影のためダッシュで戻る!
良型オオモンハタと真鯛
陸っぱりでこのサイズのオオモンハタがコンスタントに出る――これはもう、ポイント選び・タックル・スキル、すべてが噛み合った結果。

その後、戦友が波止の先端でネイリを掛けるもフックオフ…ここでも深追いはせず、最後となる大本命場所へ。
3箇所目は一番深い大物実績ポイントだったので、迷わず「裏三笠」10号II型をチョイス。10号でも着底まで35カウント前後という、スケールの大きい波止!
ラインを変えながら反応を探っていた数投目、巻いてる途中に「ガン!」と激しいバイト!
結構引きが強かったので「デカいかも!!」と言ってると、ヘッドシェイクがあれっぽかったので「まさか」と思いきや…
案の定、脱走してから年月経っていたのか、かなり綺麗な脱走兵(生簀から逃げた養殖真鯛)だったw

最後を飾る45㎝オオモンハタ!!
「中側でも釣れますよ」と、戦友が言っていたので、キャストコースを内向きに修正。
10号でカウント45と無茶苦茶深く、「外より内の方が深い…」と思いながら少し速めの巻きで展開。
10回巻いてフォールに切り替えた瞬間「コン!」と気持ち良いバイトがあり、ベイトリールの最大の利点“瞬殺フッキング”!
明らかに今までのサイズの引きとは違い、若干ドラグを引き出しながら「グングン」鋭いツッコミを何度も繰り返す魚。
それでもやっぱり安心の85Bで、まぁまぁ余裕のランディング。
陸っぱりでは十分すぎる、45オオモンハタ捕獲!2日目の最後を飾ってくれる、素晴らしいオオモンハタだった^^

戦友が狙ってる本命魚、ネイリも無事釣れ「十分すぎるので帰りましょう」と16時前に終了した。

あの地獄みたいな暑さも落ち着いて、やっと日中でも波止場に立てる季節になったなと実感した。

3日目、ショアからレアなマハタ狙い
さて、3日目はゆっくり目に始動し、下見がてら数箇所回って帰ろうと思ったが…
どうもゆっくり動くのは性分じゃないので、宇和島のホテルを6時前に出発。
朝に「ピコン」ときたインスピレーションにより「マハタ狙ってみよ」と、とある島へ。
1箇所目、1投目から良型のカサゴが連発。

キャストコースが違うと思い、徐々に左ひだりへと波止の先端付近に…
ボトムチョンチョンに反応した小型のオオモンハタ……

狙い通りショア・マハタ捕獲成功
往来する船が多い波止なので、注意しながら先端からミオ筋に向けキャスト。
「裏三笠」6号I型(固定タイプ)ガンツウで、カウント30で着底。
ボトムで2回チョンチョンし、テンションフォールを繰り返しながら、手前に寄せていると「ゴッ」と明確なバイトが。
カサゴでもない、オオモンハタでもない、小さそうだけど力がある引きに「まさか?」と思いつつ…
上がってきたのは本命、ショア・マハタ🔥

この1匹で俄然やる気になった私は、前にマハタを獲った場所と、もう1箇所良さげなポイントへ移動。
が、2箇所とも先行者がノンビリフィッシングしてたので、一気にトーンダウン。
と同時に、比較的に釣りしやすかった2日間とは裏腹に、まだ9時前だというのに殺人的な光線を発していたので、完全終了とした。

最後はちょっとしたオチになったけど、ゆるくやるはずだった3日間を、気づけば本気でやり切っていた…
2日間付き合ってくれた戦友のおかげも大きいし、対根魚タックルの信頼度もやっぱり抜群。
何より、自然があってこその遊びであり仕事。感謝の気持ちを胸に、この地をあとにした。
今回のポイント
②ショアからのオオモンハタは、巻きからのフォール移行でバイト!即掛け!!
この時のタックルデーター
【ロッド】
3日間通して使用したロッド
「VR-X 85B LV2」
【リール/メインライン/リーダー】
キャスト性能の良い小型両軸リール
PE1.2号200m/フロロ6号2m
【リグ/仕掛け】
1日目と2日目「裏三笠」(II型遊動)8~10号
マダコ、ガンツウ
3日目「裏三笠」(I型固定)6号
ガンツウ
【オフセットフック】
1日目と2日目3/0~4/0太軸
3日目2/0太軸
【ワーム】
1日目と2日目は4~5インチのワーム(クロー系シャッド系)
3日目は3.2インチ(クロー系)
最後に
今回の西予〜南予にかけてやり抜いた、秋のロックフィッシュ攻略いかがだったでしょうか。
派手なプロモーションや露出は得意ではありませんが、V.I.SOUL的ロックフィッシュ戦略の思想には、現場で積み上げてきた確かな根拠があります。
他と比べてどうこうではなく、「現場でどう感じ、どう釣るか」――その一点を追い続けてきた結果が、今の形です。
もし少しでも興味を持ってもらえたなら、ぜひ一度V.I.SOULのタックルでロックフィッシュを狙ってみてください。
派手さはありませんが、“本質の手応え”を感じられるかもしれません。
「やっぱりロックフィッシュは最高に面白い。」
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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同じターゲットでも、タックル選びと最適化の組み合わせ次第で、結果は大きく変わります。その理由を別の視点から掘り下げた記事も、あわせてご覧ください。👉ロックフィッシュの本質を探る|ベイトリールで釣果が伸びる理由【実釣考察】
今回登場した「裏三笠」の仕様などは、[公式ページ]にまとめています。
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