今回の記事は、ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日。
島根県松江市・笠浦漁港を拠点に、日本海・隠岐諸島周辺で行った「パワーテンヤ&ライトスロージギング」実釣ツアーの様子をお届けします。
メインは「パワーテンヤ」での根魚狙い。合間には「ライトスロージギング」で様々な魚種を狙うという、まさに二刀流スタイル。
さて、運良く凪になった隠岐諸島のポテンシャルはいかに――興味がある人は最後までお付き合いください。
珍しく春凪により隠岐諸島に向け出発!
6時集合のため深夜に自宅を出発。GW中なので思いのほか交通量が多かったが、順調に現着。予定通り元気いっぱいのメンバーと合流した。

今回お世話になったのは、2022年にも「パワーテンヤ&ライトスロージギング」でお世話になった「岡野屋明丸」。
過去の実釣レポートは👉こちら

そんな中、朝イチは若干ウネリが残ったものの、晴天無風の中、隠岐に向け北上。1時間ほどで第一ポイントに到着し、ここ最近ないワクワクに胸が躍る^^
パワーテンヤのエサは3種類を準備
水深が70mほどだったのでディープとは言えないものの、「超三笠テンヤ」MAXを選択。
根掛かりの心配も無く、着底までの時間短縮による手返し重視。加えて、ヘッドサイズの存在感で根魚のスイッチを入れられるのも、パワーテンヤの醍醐味だ。
用意したエサは、厳選「活冷凍エビ」と、子イカ(スルメイカ)、スルメイカの切り身(他メンバー)の3種類。
これまでの検証で、ある程度どのエサに優位性があるかある程度見えていたが、この日を最終答え合わせとした。
まずは信頼の冷凍エビから投入――。

テンヤのカラーは、とりあえず中古であったブラックを選択した。
日本海“隠岐諸島”での「パワーテンヤ」炸裂!
朝一、「どうぞ〜」の合図と同時に――ファーストフォールで「食ったー!」の声!
初っ端から竿が大きく曲がり、上がってきたのは良型のアオハタ。
この一匹を皮切りに、船上は一気に活気づき、次々とロッドが絞り込まれる展開に^^

定番のレンコダイ(キダイ)も、今回はひと味違い、どれも見事なサイズで“お土産確定”のクオリティ。

予想外だったのは、常連のレンコダイが少なかったこと。
その代わり――船上は“根魚祭り”の様相に!
中でも今回の主役となったのが、近年、めっきり姿を見なくなった良型ウッカリカサゴ。
この海域らしい肉厚ボディで、誰もが歓声を上げる!
エサの種類でアタリの数や釣果に差が?!
この日、最も興味深かったのがエサによる反応の違いだった。
序盤から、スルメイカ(切り身)に明らかにアタリが集中。
一方で私は、検証のためあえて冷凍エビを使い続けていた。
それでも誰かしらのロッドが曲がり続けるのは、やはり「パワーテンヤ × 隠岐諸島」という組み合わせの強さだろう。
ただし全体的には、魚の活性はやや低めで、「いつもの王道」ではスイッチが入りきらない…
極意!テンヤを止めて食わせの間を作る!!
徐々に隠岐諸島・知夫里島の沖へ近づくにつれ、「落とせば釣れる」状態が続く――。
「もう飽きた…」「今日は楽すぎ!」「いつもはこんなに釣れませんよ!」と、船上は笑い混じりのカオス状態…
まだ10時前だというのに、トモ(船尾)組の4人はすでに“腹六分”の余裕モード。
魚の活性が低くてこの状況……

そんな中、私は冷凍エビと子イカを使い分けつつ、低活性な魚をどう食わせるかを検証。
ここで鍵になったのが――テンヤをシャクリ「止める」こと。
若干、“待ちの戦術”であるが、そうしないと魚が食い切らずアタリが出にくい。

しっかり底を取り、50cmほどシャクってからテンヤを止めて待つ。もしくは、フォールで着底させてから止めて待つ。
その“間”に「ガガッ!ゴゴゴ!」と明確なアタリが出て、わずかに食わせ気味にアワせると「グングンゴンゴン!」と暴力的な引き!

速アワセ厳禁。鈍臭いくらいがちょうどいい^^
こうした“止めの間”が効いた結果、小型のオニカサゴや、“子ゴジラ級”のウッカリカサゴが立て続けにヒット。

もはやルーティン通りにテンヤを落とすだけで釣れるほどの好展開に。
この“静と動のメリハリ”が、低活性の魚を反応させるトリガーとなった。
「パワーテンヤ」の合間にライトスロージギングで新展開!
次々とポイントを回っても、どこへ行っても“釣れるモード”が止まらない。

そこで、パワーテンヤを満喫しすぎたTG部長からまさかの一言。
「もう飽きました。ジグ投げていいですか?w」
というわけで、ここからライトスロージギングタイムへ突入!
日本海実績カラー「SUPER SUB」150gのグリキンを「上げて〜下げる〜」と繰り返すと、
レンコ、ウッカリ、アマダイが立て続けにヒット!!

パワーテンヤより釣れるライトスロジグ!?
サイズもテンヤより一回り良く、TG部長のテンションはノリノリ♪
「ジグ楽しい!ジグの方が釣れますよ!!」と、もはや無敵モードに突入…

一時的に潮が変わり、テンヤのアタリが落ち着く時間帯に、ライトスローが火を吹いた――まさに常勝パターンの再現。
両軸を自在に使い分けることで、釣果ロスを最小限に抑えられるのが最大の強みだ。

とはいえ、ジグ優勢タイムはそう長くは続かず、再びテンヤフェーズへ。
しっかりと一回シャクリ、底付近でテンヤを止めて待っていると、ティップ「ガツガツガツ」と暴れ手元にバリバリと伝わる!
オモテのTさんはこのパターンで赤甘鯛を2本キャッチ!一番の大物の写真は撮れなかったが、カラーはクレイジーレッドが圧勝。

おまけに、酒蒸しや干物に最高なアヤメカサゴもほどよく混ざり、クーラーの中は“海の幸詰め合わせ”状態に^^

結論。外海の最適エサは“スルメイカの切り身”だった!
ここ数年、さまざまなエサを使いながら「パワーテンヤ」における最適解を探してきた。
そして今回――ついに答えに辿り着いた。
外海(日本海、太平洋)で最も結果を出せるエサ、それはスルメイカの切り身だ。

地元・笠岡から活きエビを持ち込んでも、この“スルメイカパワー”には勝てなかった。
もはや日本海では“無類の強さ”を誇る存在と言っていい。
親鈎には胴体の切り身を縫い刺しでしっかり固定し、ワムズレンLLに交換して保持力アップもおすすめ。
孫鈎にはゲソを装着し、さらに強者は孫鈎2本仕様でダブルゲソという荒業も!
ウッカリカサゴ無双で“釣れすぎ天国に突入!?
午前10時を過ぎた頃、トモの4人が顔を見合わせて苦笑い。
「まだ3時間以上あるな…」「どうやったら釣れないんだ?」と、もはや狂気の“釣れすぎ天国”に状態に突入…

まさに“ウッカリラッシュ”。
「こんなに釣れる日も珍しいですね」と、船上の全員が苦笑い。
正午を過ぎてもその勢いは衰えず、パワーテンヤの強さをあらためて実感する展開となった。


「パワーテンヤ×ライトスロー」の常勝パター
「SUPER SUB」だけでも十分な釣果は出せたと思うが、今回は「パワーテンヤ」で早めにお土産を確保。
そこから余裕を持って「ライトスロージギング」で展開する流れが理にかなっていた。

資源保護の観点から見ても、「パワーテンヤ」だけで魚を抜きすぎないように、両軸をバランスよく使うのがベスト。
この“掛け算の釣り”こそ、現場で結果を出しながら自然と共存するV.I.SOUL的スタイルだ。
終始穏やかな凪の中、正午過ぎに隠岐を後に。

今回のポイント
今回のポイント
※早アワセせず、しっかり食い込ませてからフッキング
② “スルメイカの切り身”が圧倒的に優位!
※釣行前に胴体とゲソを用途に合わせて切り、冷凍保存しておくと便利
※サブエサには 厳選「活冷凍エビ」 を。
この時のタックルデーター
フラッグシップ「VRKB-LV2」
★【ライトスローロッド】
スロー用 #1番
★【リール】
ベイト200〜300番クラス
★【メインライン/リーダー】
PE1.0号300m〜/フロロ4〜6号2.5m
★【一つテンヤ】
「超三笠テンヤ」MAX(タングステン製30号)
クレイジーレッド、Bグリーンゴールド、ブラックダイヤモンドG
※クレイジーレッドが当たりカラー
★【ジグ】
SUPER SUB 150g グリキン
★エサ
スルメイカの切り身、子イカ、厳選「活冷凍エビ」
最後に
奇跡的な凪に恵まれ、無事に隠岐諸島周辺で「パワーテンヤ」のエサ検証を実施できました。
魚をただ釣るだけでなく、低活性時の対処法やエサのチョイス、ライトスローへの切り替え——その一つひとつを確かめた時間は、何より貴重でした。
「どうするのがベストか?」を常に考える仲間との情報交換が、この成果に繋がったと思います。
この記事が、あなたの新しい一匹へのヒントになれば嬉しいです。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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また、今回登場した「超三笠MAX」「SUPER SUB」の仕様については [公式ページ]にまとめています。
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