今回の記事は、紆余曲折あってやっと釣りができた4月下旬の愛媛県南予での、春のロックフィッシュ調査です。
別に2つの調査もありましたが、共有ネタはゼロという事で、春の気難しいロックフィッシュに翻弄された様子をお伝えします。
釣果アップ間違いなしの「必殺技」を教えてもらったので、興味がある人は最後までお付き合いください。
左手骨折からの復帰戦、遠征準備開始
さて、まともに釣りができない日が続いたが、やっと左腕がまともに使えるようになった4月下旬。
春先の不安定な気候や、魚の活性が刻一刻と変わる気難しいタイミングで、4日間の遠征準備を前日の午後から着手。
結局、あれもこれも積み込んだは良いが…
結論からいうと、今回の遠征はショアから狙うロックフィッシュメインとなった。
春の低活性局面の真っ只中で、2つの重要な攻略要素が分かっただけでも良しとしよう^^
ある根魚をショアから狙い「とある島」へ
そんな中、比較的ゆっくり目の午前5時前に自宅を出発。
途中、一回休憩を挟んでのんびり走行で南へ。
YouTubeを流しながらあっという間、待ち合わせの島に8時すぎに到着。
戦友と積もる話がありすぎたが…
「そろそろ◯◯狙いましょう!」という事で、「裏三笠」I型(固定)6~8号&「VR-X 85B LV2」で、ある根魚を狙う。※この時 I型を使った理由は、ボトムリアクションでタイトに攻めたかったから。
午前中は波止場がメインで、程よい岩礁帯。いつも良型のカサゴが遊んでくれる“カサゴ島”といえる場所。
しかし、そのカサゴのアタリさえなく、いつもと様子がずいぶんと違う。
午後からも可能性ある場所を回ったがかすりもしない状況にギブアップ…※この状況になった理由が2日目に判明。
一旦ホテルでチェックインを済ませ、夜の任務を行うも、魚の気配すらなく終了…
日本的擬似餌思想からのロックフィッシュ
今回のテーマの一つ、“日本的疑似餌思想”の簡単な調査。
数日前の予報では、南のウネリが入り良い感じになると予想していたが、とても凪…
少しルアーを投げて撤収……
地場ならではの“美味な昼食”に癒され
結果が出ないまま動き続け、気づけば昼前。近くの直売所で買った筍ご飯と初鰹を、漁港で頬張りながら束の間の休憩――最高の昼食だった。
ここから「そろそろ魚を釣らねば」と根魚を狙った戦略に全振りした。
オオモンハタ&根魚狙いに戦略変更
昼飯を食べた漁港の波止はショートバイトだけ。
次のポイントも、実績のある水深の深い波止。
キャスト→フリーフォール→着底→巻きフリーフォールのリズムで誘い、水深は8号で約30カウント。
アタリは15回転前後のレンジで連発。前日のデータ通り、“シャッド系ワーム”がどうやら正解だった。(扁平タイプ以外ならOK)
この直後、同じ展開で40っぽいバイトがあるも「ガッガッ」とティップが入った瞬間、嫌がってすぐに離される…※ここで戦友から「必殺技」を伝授
ただ、先日同様、魚が低活性だったので、遊びの無いI型(固定)が仇となった。戦友は遊びのあるII型(遊動)を使っていたが、この状況下ではII型が有利と判断できた。
両者のパターンを照らし合わせ、優位性のある戦術を抽出。この瞬間、「低活性時の春の根魚はコレだ」という勝ち筋がおぼろげながら見えた。
途中、雨模様で肌寒くなり、「春なのに春は遠いなー」と思いながら、黙々と巻き続ける…
が、ランガンの甲斐なく、状況は好転しなかった……
戦友3人と数年ぶりとなるプチ会食へ
その夜、めっちゃ久しぶりに戦友たちと、釣り談義やたわいのない話に花が咲き…
翌日の釣行に響かないよう、定時で終了となった^^
超ランガンスタイルでのオオモンハタ攻略
さて、会食の次の日であろうが、朝5時前にホテル近くの弁当屋へ徒歩で買い出しに。
たまたまホテルの近くに、4時からやってる弁当屋があってめちゃありがたい!
心のこもった弁当で準備万端
シャケ弁当(朝,650円)とサバ弁当(昼,650円)を買い、7時過ぎに現場の漁港で美味しくいただいた。
食べ終わって一服していると、野良猫がやってきて癒しの一時を。こいつらマジ可愛くて、逞しすぎて尊敬でしかない。
「裏三笠」×シャッド系ワームで領域展開
野良猫とひと遊びして、いざエントリー。波止の根元と中間に先行者がいたが、狙いはドン深の最先端なので問題なし。
これまでの2日間で勝ち筋が見えていたので、「裏三笠」II型(遊動)10号を選択。
カウント40でようやく着底するほどのディープポイント。
季節は違えど、前に戦友とそれぞれ大型オオモンハタを仕留めた、一級網代(あじろ)だ。
しかし、エントリー直後、まさかの天候急変。
横殴りの雨風で攻略が一気に難化…。それでも底は取れると判断し、数投だけ勝負するもノーバイト。
「そろそろ移動かな」と思った矢先――20巻き付近で「ガゴッ!」と明確バイト!不発続きだったホッグ系を捨て、シャッド系に変えたのがハマった。
休む間もなく30分で小移動。
次は水深に合わせて8号へチェンジ(カウント10〜25)。リズムを崩さず、パターンにを探り続ける――。
時間効率と再現性の最大化で捕獲確率上昇
今回の現場で1番浅いポイント。
速めのリトリーブを意識しながら上のレンジで食わせるイメージ。案の定、15巻きで「ガッガッ!」とスイッチが入ったバイト!超気持ち良い^^
小型ながら、衝撃的なバイトにより2連発で本命のオオモンハタ捕獲。金太郎飴なので画像は一匹で割愛。
そこから3ヶ所目〜6ヶ所目を、今までに無い超ランガンスタイル…
多種混在ポイントでオオモンハタ確変
結局、なんだかんだで6ヶ所目に着いたのは12:30。ここは人気の無い岸壁チックなところ。朝一買ってたサバ弁当を美味しくいただき、すぐにエントリー!(水深は8号で30カウント前後)
一発大物、レアな根魚が潜む超一級ポイントなので、心を落ち着かせ集中力全開で挑んだ。
戦術は明確。「裏三笠」8号(遊動)+シャッド系ワーム(約4インチ)。速めの巻きを意識し、バイトが乗らなければ“必殺技”を発動。
そんな中、数投目に「コツ」と控えめなバイトでのらず…即“必殺技”発動で「ガコッ!」と強烈バイト、本命オオモンハタをキャッチ(サイズは小型)。
魚の大小ではなく、“必殺技”が初めて決まったことがすべて。この瞬間、脳内のピースがカチッと繋がり、後の展開が一変する。
必殺技発動で再現成功…
最後も“必殺技”がトリガーとなり本命!
ショートバイトからフォールへ切り替え、着底後の巻き3回で「ガツンッ」と本気バイト。
まさに“追撃バイト”で食わせた1匹。最後は、必殺技の応用パターンがトリガーとなり、見事オオモンハタで締めくくり!
低活性の中でも、イメージで喰わせられた理想的なラストだった。
この日の行動量は過去一くらいで、完全にやり切って終了となった…
最終日は北進しながら調査、戦友のもとへ
4日目の朝は、帰る途中の漁港で調査を試みたが、冷たい風により魚の反応は皆無。早々に切り上げた。
そして、とある場所により、別の戦友と小話して帰路についた。
中〜大型の根魚からの反応は、残念ながらゼロ。
ひとつの原因は水温変動。2日目に戦友が「数日前に15℃の潮が入った」と話しており、2〜3℃の低下が魚に大きく影響したようだ。
特に神経質な大型個体ほど、この変化には敏感。
メモリアルな魚は出なかったが、春の難しい展開を体感しながら多くの気づきを得られた。
それが今回、いちばんの収穫だったと思う。
今回のポイント(必殺技)
春特有の気まぐれな状況下で、悪条件が重なった中で得られたリアルなデータ。だからこそ、“信憑性のある現場の答え”です。
①ショートバイト多発時は「裏三笠」II型(遊動)がおすすめ。違和感を軽減して、食い込み率がアップ。
②ワームは“シャッド系”が有利でアタリ多くチャンスが増える
感覚的な話ですが、前日と同じ戦術を続けていたら釣果は半分以下だったはず。
この“遊動+必殺技”とワームのチョイスを素直に試したことで、確実に釣果は40%(本音は50%)アップ。
ほんの少しの意識と動作の違いで、魚の反応がまるで変わる。
この時のタックルデーター
★【ロッド】
ショアテンヤ専用ベイトモデル&ロックフィッシュ
「VR-X 85B LV2」
★【リール】
小型ベイトリール
★【メインライン/リーダー】
PE1.2号200m/フロロ6号1.5m
★【リグ】
「裏三笠」(II型遊動)8~10号※一部、I型使用
ガンツウ、マダコ、グリキン
★【オフセットフック】
3/0太軸
★【ワーム】
4インチ前後(主にシャッド系)
最後に
今年は季節の進行が遅く、どのエリアも不安定な天候が続いています。
今回の遠征でも、その影響をモロに受けました。
ただ、難しい状況だからこそ、判断力と対応力を磨く“最高の修行”になったと思います。
まだ広く知られていませんが、V.I.SOULが提唱する“ロックフィッシュ新戦略”は、全国どこでも通用する本質的なメソッド。
百聞は一見に如かず。――現場にこそ真実があります。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
あわせて読みたい関連記事
今回の「春の気難しい根魚攻略」とは別に、高活性シーズンでのアプローチをまとめた記事も公開しています。状況や季節が変わっても、考え方や戦略のヒントとして役立つかもしれません。👉【西予〜南予】2024年初秋“ショア・オフショア”ロックフィッシュ探訪
今回登場した「裏三笠」の仕様などは、[公式ページ]にまとめています。
ご購入を検討される方は、[公式ECサイト]からご覧いただけます。
コメント