今回の記事は、日本海・美保関沖で「パワーテンヤ」と「ライトスロージギング」の二軸をフィールドテストした実釣レポートです。
この“パワーテンヤ × ライトスロー”の組み合わせは、これまで外洋(日本海・太平洋)で高い再現性を示し、個人的には 安定・安心の二刀流 と胸を張って言えるメソッド。
果たして今回の日本海では、どんな結果が待ち受けていたのか──。
新たな可能性を探るフィールドテストの一部始終を、ぜひ最後までお付き合いください^^
島根県・美保関笠浦漁港から出船
今回のお世話になったのは、島根県は美保関笠浦漁港に拠点を置く「岡野屋明丸」さん。

メンバーは6名で、各々タックルを大量に持ち込み、それだけ期待値の高い証拠。
朝イチのウネリが残る状況で、沖の本命エリアには行けなかったものの、船長判断で安全な近海ポイントへ。

70mラインからパワーテンヤ&ライトスロージギング
20分ほど走って現着。開始時の水深は70m前後。
2人はパワーテンヤ、他のメンバー4人はライトスロージギングで朝イチの様子を伺う。
日本海は潮が緩いイメージがあるが、この日はしっかり効いており、基準より重めのウェイトを選択。
ライトスローでチカメキントキ登場
一流し目、「SUPER SUB」150gで良型チカメを即キャッチ。

魚体の美しさと食味の期待値で、船内は一気に色めき立つ。

もうひと方、サブでチカメを見事にGET!
サブを使わせたら一番上手い、とTG部長が褒めるだけあって、チカメを連発ヒットさせるユッピ。

他メーカーのジグを使っている人もいるが、現時点でライトスローの有効性は十分示された。
パワーテンヤの“活きエビ × 小イカ”検証
今回のパワーテンヤで使ったエサは「活きエビ」と「冷凍小イカ」の2種類。
「超三笠テンヤMAX」(タングステン製30号)に活きエビをセットした時のイメージ。

活きエビは操作性が良い反面、外洋の魚に対しては細すぎる印象もある。味や匂いも比較的淡白なイメージ。
一方「小イカ」はシルエットのボリュームがあり、吸い込みの良さ・スイッチの入り方が段違い。キツイ匂いや味が起因しているイメージ。
これまでの経験から、外海ほど“ボリューム餌”が強くなる傾向があるため、私は小イカを選択して検証。

実釣結果は圧倒的に「小イカ」に軍配
下の画像は、戦友が「三笠テンヤ」25号に活きエビをセットして獲った大鯛。
ある程度水深があるので、しっかり一回シャクってフォールを入れると、魚にスイッチが入るのはどこでも共通する。

この他にも、レンコダイやアオハタやカサゴなど、写真にないターゲットが盛りだくさん。
やはり、この海域でもパワーテンヤゲームは優勢で、日本海での相性は抜群ということが再認識できた。
実釣結果は圧倒的に「小イカ」に軍配
レンコ・アオハタ・根魚の反応が明確に分かれ、アタリ数・追い食い率・フッキング率すべてで小イカが上回った。
潮が速く底取りがきびしい時間帯もあったが、外洋における小イカの有効性が再認識できた。

今回は釣りの方が忙しすぎて、写真を撮る仕事をサボってしまいました…
中盤以降は“自由時間”で新たな可能性探し
「活きエビ」と「小イカ」検証を終え、後半は自由に楽しむフェーズに。
ライトスローで狙いのチカメをキャッチ
という事で、私もサブでチカメ釣りたかったので、150gグリキンをチョイス。

潮が速かったので、ラインを出しながらの「上げて〜下げる〜」のハーフピッチで「ドーン!!」


レンコも連発し、ライトスローの安定感を再確認。

ナブラ発生でシイラ、ティップランでアオリ
沖から徐々に陸に向け帰っていると、突如ナブラが発生!ヨコワや小型のスマ、シイラがボッコンボッコンやりだしたので、みんなの理性が大爆発!

やれば永遠と釣り続けるナブラを見切り、「ティップラン」で締めに。
簡単に釣れると舐めていたが、苦戦を強いられ…最後のさいごで良型のアオリイカを一杯釣ることができた。

限りある資源に感謝して頂きます
瀬戸内海とは違い、色々な魚種が釣れる日本海。それでも年々、魚が減ってきている傾向らしい…

今回釣った魚でナンバーワンは、5日くらい寝かしたチカメの炙り!
ほんのり上品にのった脂、皮目にある旨味やしっとりした舌触り。炙った事で引き出された香ばしさと甘さが絶品だった^^

今回のポイントまとめ
- SUPER SUB の優位性がはっきり現れた※ただし 斜めラインの状況では性能が落ちる
- パワーテンヤは“リアクションの入れ方”で釣果が大きく変わる
- 活きエビより小イカの方が明確に好反応
この時のタックルデーター
【パワーテンヤ】
「VR-Z 220B LV2」
「VRKB-LV2」
★【リール】
ベイト/200番HG
★【メインライン/リーダー】
PE1.0号300m〜/フロロ4号2m
★【テンヤ】
「三笠テンヤ」25号「超三笠テンヤ」30号
クレイジーオレンジ、クレイジーレッド、Bグリーンゴールド
スロー用6.6~6.10f/1~2番
★【リール】
ベイト/300番/1500番
★【メインライン/リーダー】
PE1.0~1.2号300m〜/フロロ4~6号2m
★【ジグ】
SUPER SUB 150g 50gプロト
アカキン、グリキン、ブラックレッド
最後に
久々の日本海で、パワーテンヤとライトスロージギングの“本物の強さ”を改めて確認できた釣行でした。
大げさではなく、この二つを覚えていれば「食いっぱぐれ」はないと断言できるほど。
外洋でも瀬戸内でも再現性あるライトスロージギング。外洋で主軸となるパワーテンヤ。
さらに今回の検証で、小イカの有効性という新しい答えも得ることができました。
日本地図を広げて見ると、まだまだ未知の海域が山ほどあり、この二軸の可能性は、ここからさらに広がっていくと思っています。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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また、今回登場した「超三笠MAX」「SUPER SUB」の仕様については [公式ページ]にまとめています。ご購入を検討される方は、公式ECサイトからご覧いただけます。



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