今回の記事は、一つテンヤで号数選択に迷った際に「どうしよう?」と思う事をなくして、無駄な支出を少なくする本質的な内容です。
テンヤ選びの「不変の指標」として、今後の釣行がスムーズになる一助になればと思っています。
一切、売り込みなしの、釣り人視点の情報とはいえ、メーカーズブズブ(代表)の人間であるため、話半分くらいでお読みください。
瀬戸内海で一つテンヤが注目を浴び出した経緯
さて、少し余談にお付き合いください。
遡ること2016年、V.I.SOULを立ち上げて間もない頃、一つテンヤアイテムがそこまで多くなかった時代から始まる。
一時的なブームこそあったが、ここ瀬戸内海では「は?一つテンヤ??タイラバでしょう!」というほど、マイナーな釣りであった、、、
しかし、リアクション一つテンヤ 「笠岡スタイル」という新たなジャンルを提唱した頃から、 そのシェアの大きさに氣づいた各メーカーが本格的に参入。(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア共にリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)
そこから徐々にアイテム数が増えて(個人的には良いことであると考える)、 似たようなものから個性的?なものまで、“ユーザー目線”からすると迷いが生じるほどのラインナップとなった。
「ぶっちゃけ何が使いやすいんじゃ〜!!」 というわけで、、、
日本第一号「ヒトツテンヤー」を名乗る田中が、高性能で評価の高い「三笠テンヤシリーズ」の中でも一番汎用性の高いテンヤをチョイスし、フィールド検証を行った。(「ヒトツテンヤー」とはこよなく一つテンヤを愛する釣り人のこと表現した造語)
「超三笠テンヤ」8号一択での検証開始!!
1ヶ月経ってからの記事公開となったが、この検証が行われたのは晩秋の11月17日。
今年は異常であり、夏から10月頃まで「地元から真鯛が消えた」と噂され、エキスパートでさえ釣れない期間が続いた。
そんな中、いつも通り愉快なメンバーと、午前7時過ぎに久しぶりの地元笠岡から出船! 雑誌「Boat Fishing」のロケも絡めて、一つテンヤ行脚の動画撮影の幕が開いた!!
愉快なメンバーと共に笠岡港から出船
だいたい、ロケや撮影時は天候に恵まれるが、この日も快晴の中、午前7時過ぎに出船した。
クルーは、のぶ君 船長、やまちゃん、ケイ、はーちゃん(カメラマン)、田中の4名である。
いつもの流れで、とある島で活きエビを仕入れ徐々に南下する。
一時、この活きエビですら入手困難な時期もあったが、エビが獲れるようになったみたいなので一安心であった。
舞台は香川県の「庄内半島界隈」
今回の舞台は香川県の庄内半島界隈で、良く言われているのが「三崎沖」である。 地元でもお
世話になっている人が非常に多い、超メジャーなポイントのひとつだ。
開始からアタリが連発!
各自、ロッド(V.I.SOUL製)とリールはそれぞれ違うものの、前述したとおり背負っているテンヤは「超三笠テンヤ」8号のみである。
カラーチョイスは、今までの経験で自信があるそれぞれのカラーで挑んだ。
まだ、朝の上げ潮が少し残るタイミング、水深が10m台の砂礫底の場所で、開始早々にヒットに持ち込んだ。
水深が浅かったため、少しキャストをして、船下のプレッシャーが薄いエリアも探る戦略も奏功する。
サイズこそ大したことはないが、小型の真鯛、イネゴチ、餌取り名人のカワハギが釣れ、検証&撮影らしくなっていった!
下げ潮と共にあたりの頻度アップ!
去年に比べ数は少なくなっているような氣もするが、良型のカワハギが果敢にアタックしてくる。
そして、西からの下げ潮が効き出した矢先、魚の活性が上がりみんなのテンションもアップした!
秋色に染まった綺麗な真鯛
夏とは違い、紅葉色に染まったコンディション抜群の真鯛が、氣持ち良いようにリアクションに反応する。
秋の数釣りに相応しい状況に、みんなの顔が緩みっぱなしであったことは言うまでもない。
3日間冷蔵庫で保存した40㎝ほどの真鯛を捌くと、脂がバチバチに効いていて旨味の極みであった!
岩礁帯のバーチカルで良型ヒット
同じポイントをしつこく攻めるのではなく、プレッシャーを緩和するため、リズミカルに当て直すのぶ君船長。
少しずつ水深も深くなり20m前後、ちょっとした岩礁帯のお山を流すと、、、
これまた文句なしの良い魚が、「スコーン」と本気の吸い込みバイトでヒットした!
10mから20m前後、シャローでのやり取りは、ダイレクト感がすごいので病みつきになる。
スピニングタックル、ベイトタックル共に、ここまで「超三笠テンヤ」8号一択で、問題なくリアクションを展開できた。
サイズアップを狙うべく水深60m台へ
行くところ行くところでコンスタントにアタリがあり、魚が釣れる状況が続いた。
そんな中、そろそろワンランク上のサイズが釣れれば「検証撮影は完璧!」という展開を期待して、少し深場へと移動した。
リアクションでスイッチが入った真鯛がヒット!
30m、40mと反応を確かめるように入ったサイズアップを狙ったポイントは、複雑な流れがあり、二枚潮や湧き潮といった“テンヤを見失う”要素が絡む難所だ。
そして、いち早く着底したのぶ君船長のテンヤに、スイッチが入った獲物が何度もアタックしてきた!
三回か四回の連続チェイス後もテンヤを回収せずに、確実に「シャクリとフォール」を演出して、ガッツリとフッキングに持ち込んだ!
絞り込まれるロッド、鳴り響くドラグ音に「60㎝いった!」と思ったが、、、
掛かりがスレ氣味であったのと、潮の流れも加算されて、通常の30%増しの引きようだったが、秋の美味しい良型真鯛をGETした!
同時に山ちゃんも真鯛をヒットさせ、エンディングに相応しい締めとなり、 午前11時、短い検証撮影を終了とした。
最後の局面は、MAX水深60mで潮が複雑だった。しかし、最適なタックルを使用し、確実にテンヤの制御に努めたため、難局でも「超三笠テンヤ」8号一択で攻略できた。
それ以外の浅場は、風や潮の影響で船の挙動が不安定になっても、確実に底取りができ、アタリを感知できるので、8号の汎用性の高さは如実に現れたと思う。
結果としても実証できたし、一番売れているサイズが8号なので、これで辻褄が合ったと言い切れるでしょう。
みんなの協力でとても貴重な検証となったので、感謝かんしゃである^^
今回の動画
一つテンヤ行脚Vol.28 in香川県荘内半島周辺 晩秋の一つテンヤ「超三笠」8号一択!
「超三笠テンヤ」一択でのポイント
②潮が無い時もキャストで広範囲を探る
③30m以深はバーチカル主体がやりやすい
③掛け下がり岩礁帯はベイトでのバーチカルがやり易い
※経験値にもよるがMAX水深50m〜60mまでは8号で攻略可能
※経験の浅い初心者さんは、一つ上の10号がおすすめです。
今回のタックル
【キャスティングタックル】
・リール/2500〜3000番
・ライン/PE0.6→フロロ2.5~3.0号
・テンヤ/超三笠テンヤ8号
(クレイジーオレンジ、クレイジーレッド、Bレッドゴールドなど)
・リール/小型両軸リール、スピニング2500〜3000番
・ライン/PE0.6→フロロ2.5~3.0号
・テンヤ/超三笠テンヤ8号
(COゴールド、クレイジーオレンジ、クレイジーレッド、など)
最後に
今回、10m台から60m台、底質も砂地や砂礫、岩礁帯、掛け上がりや掛け下がりと、様々なシチュエーションでの検証となった。
それをたった一つの「超三笠テンヤ」8号一択で、ストレス少なく攻め切れたことは、実践データとしては十分であると考えられます。
正直、イメージの中では分かっていた結果だが、それを実証できたので個人的には超スッキリしました!
「サイズが多すぎて何号を使ったら良いか迷う」という方は、一つの指標としてお役立てください。
遊漁船では船長推奨の号数があるため、同船者に迷惑がかからない範囲でお試しくださいね。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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