【瀬戸内海ライトテンヤ】イカナゴ不在から座布団級ヒラメを引き寄せた一夜

ライトテンヤ

今回の記事は、春のイカナゴパターンが終盤戦を迎えた、桜の花が咲く手前の「ライトテンヤ」攻略の様子をお伝えします。

終盤戦に差し掛かるとイカナゴが大きくなり、常夜灯周りから離れて回遊し始めるタイミングだ。

運の要素が色濃く、イカナゴがいない事でメンタル面が負けるため、戦略と戦術がブレブレになりやすい。

それでも、確固たる軸があれば戦局を打開できる。この難しい局面を、笠岡スタイルを軸とした「ライトテンヤ」でどう打開したのか?(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア共にリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)(「ライトテンヤ」とは小さいワームやエサを使用した吸い込みバイトの弱い春先にも対応できるようチューニングさせたライト一つテンヤ釣法)

時代背景が変わろうと、釣り人のニーズが変わろうと、色褪せることのない普遍の法則を、時系列に沿って共有します。興味がある人は、最後までお付き合いください。

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イカナゴ最終戦!?「大崎上島」を「小三笠」で攻略

4月4日と5日に、念願のイカナゴパターンを再現・成立させて、次の良い潮周りでさらなる可能性を求め、虎視眈々と獲物を狙っていた、、、

4日の様子はこちらをクリック。5日の様子はこちらをクリック

潮、風、月などの自然状況がこちら側に味方するタイミングを見計らいながら、18日に挑んだ大崎上島イカナゴチャレンジ。

潮のタイミング(時間帯)は前回の時より少し早いが、他の要素はほぼ同じで非常に釣りがしやすい状況だった。

万策尽きたか?イカナゴの姿なき初日

そんな中、エントリーポイントに入ったのが午後8時頃で、運良く誰もいない貸切状態。

しかし、お目当てのイカナゴの姿はなく、不安にかられながら小三笠を投入した。

やはりイカナゴがいない海は平常時で、それに狂ったフィッシュイーター達の晩餐会は終わったかのように思えた。これが冒頭で述べた「メンタル面で負ける」という事である。

半信半疑でボトムを探っていると、真鯛らしき超ショートバイトが4回ほどあったので「もしかすると目がある?」と脳裏をよぎる。ここで、少しメンタル面が勝ちの方に振れた。

ノーフィッシュがチラつく「4つの選択肢」

本当にイカナゴの姿がなく、もしノーフィッシュに終わったら「自宅に帰る」「東に行く」「西に行く」「この島に残る」の4つの選択肢があった、、、

さすがに「自宅に帰る」という選択肢は除外され3つに絞られたが、どれを選択するかで勝敗が決まる。※厳密には勝ち負けではないが、個人の解釈

少しではあるが、諦めモードの思考が露呈した人の思考とは儚いものだ。しかし、「明るい未来」を想像して巡らす思考なので、けっこう前向きだった^^

一応、知り合いに電話したりして情報を仕入れてみるが、東も西も有力な情報はなし、、、

いつものオレスタイル、伸るか反るかということで「大崎上島」に残ることを決意して就寝。

そしてゆっくりと迎えた19日の朝、本番の夜に備えてリラックスモードで島時間を堪能。

真昼間の港で偶然の出会いと島の魅力

この日、いつもの遊漁ではなく、島で仕事をしていた中吉丸の船長のところに所用があり、昼前に仕事場で話をしていたところ、、、

何氣なく足元の海に目をやると、チヌっぽい魚が1匹泳いでいた。

「春じゃな〜チヌも浅場をウロウロ、、、」「あっ!真鯛じゃ!!」「いやいやこんなとこおらんじゃろ?!」「ホンマ!真鯛じゃ!!」「こりゃ何か良えことあるかもw」

と、2人とも大興奮で、悠々と泳ぎ春を意識している真鯛を眺めたのである。この時、何かが起きそうな予感が脳裏をよぎった事は内緒。

その時撮った動画を田中のインスタで公開しているので、こちらをクリックしてご覧ください。

大崎上島「星と陽」でランチ

それから、中村船長の知り合いのお店へ昼食をいただきに行った。なんと、 船長がおごってくれた!ご馳走様でした!!

上の写真がオレの食べた「お刺身定食」。開店直後に行った時はオレ達だけだったが、すぐに人が押し寄せてきたので予約して行った方が良いかも!?

関東から7年前に移住され、漁師もしつつ夫婦で古民家を改装して営んでいる星と陽。こういう個性的なストーリーを歩んでいる人は、大好きだ。

落ち着ける雰囲氣で、料理も美味しかったので島に行く機会があったらぜひ!

と言う事で、夜に仕事(釣り)がある時は、日中はこんな感じでかなり力を抜いて鋭氣を養う。

なぜなら、仕事(釣り)となるとめちゃくちゃ集中力を消費するので、オフの時間を大切にしないと廃人になるから、、、と言っても、美味しいものばかり食べているわけではなく、基本、喧騒や雑踏から離れて、一人時間を過ごしている。

奇跡的な夜!イカナゴと大物との遭遇

さて、そんな中で迎えた午後8時前。

前日同様、エントリーポイントには人っ子一人いない状況で、まずは第一関門突破と心の中でガッツポーズ!しかし、イカナゴらしき影はなく「おー平和な海じゃ」と一人呟いた、、、

禁断のエサで幸先よくアコウ(キジハタ)捕獲

この日もほぼ無風、上げの潮が少し速いので小三笠」3号に、禁断のアオムシ(アオイソメ)をセット。ワームだけにこだわらないのが、ライトテンヤの真骨頂である。

いつも通り、アップからダウンにボトムをトレースして、魚を探していた数投目に「コツ」と上品なバイト。

ホッと一安心、小型ながらコンディションの良いアコウを捕獲。

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣ったアコウ、小三笠3号

そして、何の加減かわからないが、遂に愛しのイカナゴちゃんが水面をワラワラと泳ぎ出す、、、!!「うおーっ」と雄叫びを上げたかったが、グッと堪えて迎撃体制を整えた!

陸っぱり瀬戸内海最大級「座布団ヒラメ」

イカナゴを目視で確認してすぐ、小三笠はそのままで2インチのストレートワームにチェンジ。

そこから20分くらいキャストを繰り返すも、ノーバイトのまま時間だけが過ぎた、、、

「その時は必ず来る」と信じて小三笠を流すラインを微妙に変えながら、足元5m付近、敷石の際まで寄せてきた矢先「ドゴンッ!!」

距離も近かったこともあったが、真鯛のそれとは違うトルクフルなバイトが、突如として訪れた!!正直、もう回収しようと思っていたので氣が緩んでいたが、反射でフッキングが決まった。

フッキング直後の重量感、一向に浮いてこないターゲット、ロッドから伝わる雰囲氣からして「これタモに入らんヤツじゃ」と察する、、、

怒涛の突進はないにしろ、何度もドラグを出され巻いてを繰り返しながら、徐々に距離を詰め慎重にしんちょうに、、、、、

常夜灯に照らされ薄らシルエットが見えた瞬間「うげっデッカ!」と周りをキョロキョロ確認。なぜなら、この時のタモ枠(45㎝)では入る大きさではなかったからだ。

明らかにタモに入らないのに、なぜか無謀にも一回タモ入れに挑戦するも、案の定バックで逃げる大ヒラメ、、、

数十m近くに小さい砂浜らしき場所があり、ロープや障害物をかわしながらそこまで引っ張っていき、フィッシュグリップでランディング成功!

その時の情景を今思い起こすと、興奮して體が熱くなる、、、、、

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣った大ヒラメ、小三笠3号とVRKS-LV1

「感度」「レスポンス」「パワー」、トータルバランスを兼ね備えたフラッグシップモデルVRKS-LV1を使ってて、本当に良かったと思う。なまくらロッドでは獲れてない可能性大、、、

記録と記憶に残る80オーバーの大ヒラメ

ランディング直後、「はぁーはぁー」言いながらすぐに中村船長に電話すると「すぐ行くけー」と応援に駆けつけてくれた!

小三笠」3号が、絶対に外れない最高の位置(かんぬき)に貫通!フックも伸びることなく、主導権を握られることもなく、完璧なゲーム展開で大ヒラメ捕獲成功!!

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣った大ヒラメ、小三笠3号

中村船長と子供が駆けつけてくれ、記念写真を撮ってくれた^^「船長、子供ちゃんありがとう〜!」

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣った大ヒラメのブツ持ち、小三笠3号とVRKS-LV1

お礼に、この肉厚大ヒラメは差し上げたが、大きいタライに一杯一杯だったので、マジでデカかったんだなと、、、

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣ったタライに入った大ヒラメ、小三笠3号

ヒラメ後の再現でチャリコを追加

もうすでにお腹いっぱいで釣りをやめても良かったが、出会い頭で獲った感も否めないので、いつもの再現をすることにした。

魚とサイズ感は違うが、やはりボトムのリアクションで「コン」と氣持ちの良いバイトがあり、チャリコを追加。

大崎上島イカナゴパターン終盤戦で釣ったチャリコ、小三笠3号

まだイカナゴもワラワラ泳ぎ、良い潮も残ってまだチャンスはあったが「もうやり過ぎ」だと判断。海に感謝して深追いするのをやめた。

朝のフェリーで「大崎上島」をたつ

早い段階での夜の大捕物を制したので、夜は比較的ゆっくり休んで朝を迎えた。

散歩がてら、フェリー乗り場のおっちゃんと、いつもの釣果話に花を咲かせてから、大崎上島をあとにした、、、

「ライトテンヤ」の釣れる「軸」となる法則

何度もシツコイですが、それだけ重要な「軸」なので、DNAに刻まれるくらい意識して実践あるのみです。

テンヤは「ツン」と軽くシッカリ、シャクルべし(一回で十分)

強くシャクリ過ぎると、水の中でラインが鳴る(波動)ので、良い魚は警戒して口を使い難い。テンヤも動きすぎると変にアピールし過ぎるので、発する波動を制御する。これは、魚が教えてくれたので本当です、、、

今回のゲストたち

硬骨魚網:スズキ目:タイ科:マダイ属「マダイ」(真鯛)
硬骨魚網:カレイ目:ヒラメ科:ヒラメ属「ヒラメ」(鮃)
硬骨魚網:スズキ目:ハタ科:マハタ属「キジハタ」(雉羽太)

この時のタックルデーター

★【ロッド】
フラッグシップモデル「VRKS-LV1

★【リール】
スピニング/3000MHG

★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ2号1.5m
★【テンヤ/ジグヘッド】
プロトタイプ「小三笠」3号
★【ワーム/エサ】
ストレート2インチ/アオムシ(アオイソメ)

最後に

今年から、本格的にイカナゴシーズンを狙って挑戦してきた「ライトテンヤ」いかがだったでしょうか。

繊細かつ大胆に攻略でき、シーズン問わず、昼夜問わず、エサもワームも自由に使い、様々なターゲットにアプローチできる懐の広さが特徴です。

馴染みのある「カサゴ」から「大物」まで、小さくても魚の本能に訴えかける小三笠。ブレない「軸」となる戦術を駆使すれば、同じように体現が可能。

2023年の春までにはリリースするので、どこかで見つけたら使ってみてください。

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます!

これからも一緒に「釣り魂」を燃やしましょう。

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