オフショア(船釣り)からの、シャローキャスティングゲーム「笠岡スタイル」は、真夏を迎えると本格化する。(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア問わずリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法:通称ショアテンヤ)
それはまさに、究極の一つテンヤといっても過言ではなく、真鯛をはじめ、瀬戸内海は備讃瀬戸界隈の魚が勇猛果敢にアタックしてくる!
・テクニカルだけどゲーム性はピカイチ
・再現性が高く面白いほど魚が釣れる(抜きすぎ注意)
7月31日、そのフィールドテストに行ってきた様子や攻略ポイントなど、まとめてみたのでぜひ最後までお読みください^^
今回は写真を多めでポイントを重点的に紹介するので、ヒトツテンヤーの方にはお役立ていただけるかなと思います^^v ※と思いきや6000字以上になっていたw(「ヒトツテンヤー」とは、こよなく一つテンヤを愛する釣り人を表現した造語)
「カサスタ」真夏のシャローキャスティングゲーム
このフィールドテスト(他の3人は遊び)が決まったのが、前日の17時頃w (出船12時間前)
ウチの動画でちょいちょいお世話になってる、のぶ君から「明日行きません?」と急すぎるオファーがww
すぐにTG部長と山ちゃんに連絡すると「行きましょう〜w」ということで、普通の人ではあり得ない展開でことが進んで行った、、、
「あんた達どんな生活おくってんの?」と思ったあなた、正しいです、、、、、
5時半に笠岡湾奥から出船
地元のくせに、久しぶりに笠岡からの出船ということで、ワクワクと胸が高鳴るw
それはシャローキャスティングの「カサスタ」だからというのが、1番の理由!だってめちゃくちゃ楽しいので!!
とある島で活きエビを買い付け
現場に行く前、とある島によって生きの良い活きエビを買い付けに!
季節によってエビの種類が変わるが、今は「ヨゴレ」(笠岡限定名?)と言って縞がある殻の固いエビが主流。
年々、活きエビを取り巻くあらゆる環境が悪化しているように感じるので、今後の動向をしっかり見据え考えねばなと、常々思っている。
三笠テンヤ新色の「ゴージャスピンクG」
最近、ちょいちょいフィールドテストで導入している新色「ゴージャスピンクG」を、この日も検証。
まだ現場でのデーターが乏しいので、いろんなシチュエーションで魚からの反応を確かめてる段階。
見た目が良くて出せば売れるというのでなく、魚からの反応が全てなので、マジで不器用極まりないなと、、、w
「VRKS-LV1」「VR-Z 235S LV1」
キャスティングゲームといえば、テンヤと同じくらい重要なのがロッド。
フラッグシップモデル「VRKS-LV1」と、エントリーモデル「VR-Z 235S LV1」の2機種を軸に、シャローでのキャスティング「カサスタ」を攻略。
テンヤをキャストして底を取り、テンヤを機敏にシャクって底を感知、Tフォール中のアタリを拾い、しっかりフッキングが決めれるトータルバランス設計。
そして、ファイト中の真鯛のヘッドシェイクもいなせる柔軟さも兼ね備え、「己の力で釣りたいアングラー」には絶大な力を発揮してくれる相棒達^^
数年ぶりに復活!?塩飽諸島のシャロー真鯛!!
そんな中、心に余裕がある愉快なメンバー達は、現場である「塩飽諸島」周辺にのんびりと到着。
あの忌々しい豪雨災害から、いまいちシャローの様子がおかしく、以前の活気があった様相は皆無な状態が続いていたが、、、
それを払拭するように、現場に着いてすぐ、みんなにアタリがあり「シャローに魚がいる!」と船上が興奮の坩堝に!!
準備運動なし!真鯛の本気スイッチON!!
誰が皮切りだったか覚えてないが、上潮が東から西にまずまず流れ、水深も10m前後とバッチリ!
開始から2流し、田中はある検証をしていたが、その検証はパッとしなかったので、魚を獲るため「超三笠テンヤ」6号グリーンと「VRKS-LV1」でゲームを組み立てる。
アンダーで潮上に30mくらいキャストし、しっかり底を感じながら「2ステップ〜Tフォール」(1回シャクリでも良い)で海のリズムに合わせていると、、、
着底間際、「ゴン!」と素直にスイッチが入った真鯛からのバイトが!!
久しぶりに味わう、シャローキャスティングでの躍動感に酔いしれながら、もう一つの仕事である写真撮影、、、、、
山ちゃんは、「三笠テンヤ」6号Bレッドと「VRKS-LV1」で、まぁまぁアタリはあるもフッキングミスが多いような、、、(ドラグが緩い)
それでも、真鯛や黒鯛などが果敢にアタックしてるようで、フッキング毎に「ジッジッ」とラインが出てる中、ドーンとナイスな真鯛!!
潮下キャストから潮に逆らって大鯛
まぁ魚が釣れる良い時間帯は、どうしても「写真を残す」という作業がつきまとい、タイムロスが多くなるが、いつもの事なので、心を落ち着かせながら今度は潮下にキャスト!
すると、またもや「ゴンッ!」とヤル気満々にリアクションバイト!!
水深10mを切る状況でも「ジーーッジーーーーッ!!」と横っ走りし、中々上がってこない真鯛!!!
ポンピングはせず、慎重にジワジワとロッドのトルクでリフトし、焦らず徐々に魚との距離を詰めると、、、
親針ガッツリ、風格ある見事な雄の真鯛がネットイン!!!
ミスバイトからの「巻き」で大鯛!!
ここまで、時間にして1時間半弱かな、、、
もう、誰がアタッて何を釣ったとか覚えきれない、収拾がつかない中、、、、、w
潮下キャストから、潮に逆らってシャクっていると、かなりキツイ「ガツッ!」というバイトでフッキングすっぽ抜け、、、
しかし、魚からの気配(ロッドから伝わる違和感)を感じれたので、間髪入れずに巻きにシフト。
すると、4、5回巻いたところでティップに重みが加わり、それでも巻き続けるとすぐに「グングン」と軽いヘッドシェイクに変わる。
それでも我慢し、「グーン」としっかり重みが感じれたタイミングで、シャープにフッキング!
「ガンッゴンッジジーーーーーッ!」と、猪突猛進の引きをする真鯛に大興奮!!!
巻を入れるシチューションは、この季節(夏)かなり有効になるので、ぜひあなたも意識しましょう^^v
TG部長に釣っていただかないというミッションがある中、とりあえず「オレが釣りたい!」ということで、久しぶりのシャローゲームを再現、堪能しまくるw
一応の報告で、この間、写真に撮ってない魚も多く、リリースした魚も多かったです^^v
「カサスタ」で真鯛が釣りたい人、、、
先述したが、TG部長に「カサスタ」で釣っていただくという重大ミッションがあったので、一連の動作を優しく叩き込むww
最初、「超三笠テンヤ」4号と「VR-Z 235S LV1」でゲーム展開していたが、少し難しいようだったので6号にサイズアップ。
これにより、キャストしてからの底取りは問題なくできているので、テンヤをアクションするロッド操作までの肝だけ伝授する。
初心者さんには2回シャクリは難しいので、1回シャクリからのTフォール、着底までを何度も何度も繰り返し反復練習。※経験上おおむね2回シャクリの方が好釣果になるが
そして、シャクリからTフォールに移行する際、糸フケを作らずTフォールに移行するのが基本であり最終奥義!※限りなく軽いテンヤを使用する場合はフカす
これは、ショア・オフショア共通で、Tフォール中に糸を張ったり緩めたりするとテンヤの姿勢が変わる。特に、ナイーブな状況の真鯛はこの動きを瞬時に見切り、バイトしなくなる。
少しイメージができだし、吉野ゴチ(写真なし)からのチヌ!この時点でリアクションが効かせられ、スムーズなゲーム展開ができつつあった。
それでも、肝である「シャクリからTフォール」に移行する時、雑になって糸を緩めたり糸を張ったり、ティップの動きが安定しない、、、
その都度、気づいてもらうよう、優しくしつこく何度でも教えて、繰り返し体に刻んでもらうw
すると、Tフォール中に「ゴンッ!」とオレ達と同じリアクションバイト!
「なるほど〜!そういうことか〜!!」とTG部長、納得^^v
早い段階で上潮が緩むも、、、
周りにはポツポツ船がいて、みんなテンヤをやっているようだが、釣れてる様子はない、、、シャローなのに、バーチカルしかしてない勿体無い状態、、、、、
なので、1艇消え、また1艇消え、気がつけばオレ達だけにw
イメージしていたより早い段階で上潮が緩むも、キャストしてしっかりリアクションを効かせてやると「ドーン!」
のぶ君が美味しいマゴチをGETしたり!
「カサスタ」のイメージができてきたTG部長、良いサイズの真鯛を再現成功!
この一枚でシナプスが繋がったようなので、肩の荷が降りた感じw が、続けてないとすぐ忘れるんだよね〜ww
厳しい状況の下潮でも真鯛連発!!
昼前の下げが流れるまで、ウロウロしたり休憩したり力を抜きつつ、その瞬間を楽しむ面々。
しかし、一向に下げが流れず、流れても思惑とはかけ離れた「めっちゃゆるっ!」な状況に、、、
それでも潮待ちしていた水深20m付近、同じ展開イメージで「ドーン!」
朝の上げポイントで再開!ドンドンド〜ン!!
もう1箇所ポイントの選択肢があったが、あえて潮が走ってない朝一と同じポイントで粘るようお願い。
この日の下潮だと、結構流れがあっても良いもんだが、残りの時間は厳しいシチュエーションでも再現できるか検証。
今度は、テンヤを潮と同じ方向に動かすようアップでキャストし、ダウンに引っ張ってくる。いつもやってるパターン。
そんな中、潮がほとんど流れてない状況でも「ゴチンッ!」と暴力的な吸い込みからの噛みつきバイト!
真夏を彷彿とさせるイカつい表情、シャローに刺してきて勇猛果敢なファイトで対峙できる興奮。
これ以上求めるものはない、これで十分すぎると田中のスイッチをオフに^^
のぶ君も、リリース当初から「VRKS-LV1」をずっと愛用してくれ、自分の手のように巧みに操作し!
この日何枚目かわからない、立派な真鯛をゲーット!!
もちろんこの日の当たり「超三笠テンヤ」6号グリーン!!!
そして最後を締め括ったのは、この日6枚目?となるチヌ!
この海域、チヌの魚影もすこぶる濃いけど、近くに真鯛がいたら真鯛が勝つので、どっちが多くアタッてくるかも流すラインやポイント選定の指標になるかなと。
終始、小さくてリリースする魚は釣れず、どちらかといえば、大きすぎてリリースした個体の方が多かった^^;
誰が何を言うでもなく、みんなたくさんの魚をリリースしてくれたので、限りある海の資源を意識しているんだなと、感慨深い気持ちになった。
まぁ、全部魚を持って帰ってたら「どうにもならんで〜」くらい釣れた、と言う理由もあるかなと、、、w
良い時間帯(釣れてる時)に、写真撮影しながら釣って釣れすぎたのでw これ、本気(戦闘モード)で釣ってたらまぁ、、、これ以上はシ〜ということで 、、、、、ww
今回の攻略ポイント
②潮上と潮下どっちにキャストすれば良いかその時の最適解を見つける
③みんなで協力して当たりのテンヤカラーを見つけるべし!
④「笠岡スタイル」を展開する上で超重要なロッド達に助けられた
今回のゲストたち
この時のタックルデーター
フラッグシップモデル「VRKS-LV1」
エントリーモデル「VR-Z 235S LV1」
★【リール】
スピニング3000番
★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ2.5号1.5m
★【テンヤ】
「超三笠テンヤ」6号
「三笠テンヤ」6号
Bグリーンゴールド、ブラックダイヤモンドG
Bレッドゴールド
最後に
ぶっちゃけ言うけど、この日はイージーな展開ではなかった。一般的な物差しで測ると、難しい方だったかなと。
でも、なぜこのような結果に繋がったかというと、全てがそうなるように計算されてゲームを組み立てているから。もちろん、簡単ではないと思う。
昨今、なんでもオートマチック(楽)な展開を好む人間。(オレもw)
「◯◯するだけで」「じっと待ってれば」「簡単で楽が一番」。社会のオートメーション化に拍車がかかる中、そういう人間が増えているのもまた事実。現に、オレ達が車の免許を取った時、「MT命」ってヤツばかりだったけど、今は違う、、、
そういう時代背景も後押ししてか、今回紹介したシャローキャスティングの「カサスタ」は、実際、難しすぎて出来ない人が多いというのを聞いた、、、、、
そもそもキャストできない、キャストできても底が取れない。根掛かり地獄、ライン全放出事件、、、そして簡単と言われてる単調な釣り(釣り全般やりこめばどれも奥深いとは思う)に誘導されるアングラー。このブログに辿り着いてるあなたは、そうでなくこっち側の人間かなと。
全ての人に目線を合わせるのは難しいが、こっちの領域に来たいと思っている人には、これからもブレることなく、少しでもそのお手伝いができればと思っている。
そして、今は釣りを始めたばかりで右も左もわからないが「いつかは自分の力で釣りたい」「もっと達成感を味わいたい」と思っているアングラーさんの、少しでもお役に立てれれば^^v
いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^
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