V.I.SOULが提唱し続けている、リアクション一つテンヤ「笠岡スタイル」は、海域、シチュエーション、ターゲットを選ばず「再現性高く魚が釣れる」というのが最大の利点。
以下の関連記事がそれを証明しています。
地元瀬戸内海で一つテンヤをはじめた時から「フグがめっちゃアタる」事に着目し、一つテンヤとフグには相関性があると思っていた。
年中美味しいショウサイフグ、王様のトラフグなどが、一つテンヤに高い優位性があると感じていたが、フックセッティングがそれ用ではないので、アタリの数が多くても捕獲率が少ない。
トラフグを一つテンヤで狙った記事は以下をご覧ください。
という事で、10年くらいモヤモヤとしていた気持ちに終止符を打つべく、約2年前から本格的に「フグ用に改造」した一つテンヤで、ショウサイフグなどを狙った検証を開始。
既存のフグ用仕掛け全般と比較しながら、タイプの違う仲間数名で検証を続けた結果、総合的に「一つテンヤでフグを掛けるのが理にかなっている」という、可能性に辿り着く。
そして、「一つテンヤ」で「フグを掛ける」というワードを掛け合わせた「カケテン」が誕生。以後、お見知りおきください^^
今回の撮影内容含め、「カケテン」の全容を共有するので、ぜひ最後までお付き合いください^^
一つテンヤの延長「カケテン」の概要
まず最初に、ざっと「カケテン」の概要をお伝えします。
(2)テンヤの孫針を“掛け針”に替えて冷凍エビを使用する
(3)ボトム付近でテンヤを上げ下げ止め、アタリがあったらアワセる。アタリがなくてもたまに空アワセする※激しくしないのがコツ
(2)の赤字、テンヤの孫針を“掛け針”に替える以外は一つテンヤそのもの。既存のフグ仕掛けや釣り方、春、夏、冬シーズンで比較検証した結果、シンプルかつ理にかなっている。ここだけの話、かなり優位性がある、、、
「カケテン」でショウサイフグを狙った撮影
さて、今回お世話になった遊漁船は、V.I.SOULの撮影回数首位を走る、第八 中吉丸^^ TG部長との関係性があるので、自然とそうなっているがとても良い船長^^v
駐車場ルールが変更になっていたそうで、当日ごった返すと思っていたが、厳しいシーズンなので意外と車が少ない、、、
そんな中、愉快な仲間が集結し、真冬のショウサイフグ釣り(中吉丸初挑戦!)&「カケテン」撮影の幕が開く!
予定通り7時前に出船し、小一時間走って現場に向かった。
全てが初となる無謀?な挑戦だったが、それほど不安はなかった。ただ、直近の釣果情報の悪さ、午後から荒れる予報が、唯一の気掛かりであった、、、
移動中に「カケテン」の準備
撮影で使用するロッドは、キャスト用に「VR-Z 235S LV1」。バーチカル用に「VRKB-LV2」の2機種用意。
現着してから、状況を把握して使い分けるイメージ。
下の画像上の「三笠テンヤ」が、いつもやってる「カサスタ」仕様で、下の「超三笠テンヤ」が、掛け針にカスタムした「カケテン」仕様。
使用する冷凍エビは、もちろん厳選「活冷凍エビ」で^^ 冬季は解凍しにくいので、移動中に溶かすのがおすすめ。
胴突き、カットウは針が何本もあり、エサを散らしたり仰々しいが、、、それと比べて、どシンプルw エサとなる冷凍エビを親針に刺し、そこにフグの意識を一点集中させるのがミソ^^v
導入部分撮影中に「アタリがない、、、」
8時頃に現着し、撮影部隊は導入部分を撮影。その間にアタリがあって数匹釣れるかと思ったが、無、、、
まぁ、一番厳しいシーズン中の、事前情報が悪いので、致し方ないが、、、、、
想定していた流れは、現着すぐは船を流してフグの群れを探し、ある程度目星がついたら錨を下ろした掛かり釣りに移行だった。※フグを掛かり釣りするのは瀬戸内海特有?
無事、導入部分の撮影が終わり田中も参戦。潮流緩く、水深20m前後を流しているので、キャストして広範囲を探る。
めっちゃ小さいアタリで本命GET
ボトムを舐める様に「スー」とリフトし「スー」とフォールでボトムを取る。すると、「コン」とショートバイトがあるもフッキング決まらず。
次のフォールで「コツコツ」と追い食いあり、この日船中初となる本命ショウサイフグGET!
景気付けの一匹となり、みんなのテンションが上がったものの、再現できずに無反応が続く、、、
一つテンヤの親針が機能する「カケテン」の魅力
そんな中、右舷トモで釣っていたユッピが何かを掛け、ロッドが「グングンガンガン」激しく叩かれる!
外野が「トラ!トラ!トラフグ!!」と大騒ぎする中、上がってきたのは大型のマゴチ!!コンディション抜群でめちゃ美味しそう^^
ちなみにユッピは、重めのテンヤでバーチカルに攻めるスタイル^^v
「カケテン」の魅力の一つが、フグだけでなく様々なターゲットにリーチできる事。本命のフグがアタってきたら“掛け針”が機能し、テンヤを吸い込めるターゲットは、ガッツリ親針が機能する。
今までの現場検証では、鯛系、底物全般、カワハギ(掛け針に掛かる)など、色んな美味しい魚が釣れている^^v
ショウサイフグ釣りの外道、フグの王様
船を流していてもラチがあかないという事で、錨を下ろして掛かり釣りに移行。
次第に上げの潮が速くなり、テンヤを15号から30号にチェンジ。バーチカル主体の展開に変更し、本命のショウサイフグを狙う。この間、数匹ショウサイフグを釣っているがブログでは割愛
苦戦していたTG部長に、やっとヒットしたかと思ったら、外道のトラフグ^^
サイズはショウサイフグより小さかったが、その貫禄はまさに多様w
と言っても、味はショウサイフグに劣るので、ショウサイフグが釣れた方が嬉しい。
終始アタリ少なく天候急変により終了
一向に好転する気配なく、船中アタリが少ない状況が続く。
「カケテン」意外にも、胴突きやらカットウやってる人もいるが、0匹の人がいるレベル、、、
それでも、カケテン組はポロポロと本命ショウサイフグを釣り上げ、優位性の高さを証明し続ける。
どの仕掛けよりも、明確にアタリを感じる「カケテン」でさえ、明確なアタリが出ない展開が、、、、、
結局、最大潮流時に「三笠テンヤシリーズ」25、30号のバーチカルで、ポロ、、、ポロと拾い釣り^^
「カケテン」を紹介する動画も撮れ高OKという事で、12時前には終了。撮影をやめた途端、急に西寄りの風が強くなる!この時「オレら持っとるな!!」とカメラマンとニンマリw
午後2時くらいに荒れるであろう予報も、2時間以上前倒しで荒れはじめ、現場から引き上げる始末に、、、^^;
という事で、初物づくしの撮影釣行は、その他組が半数、カケテン組が半数だったが、カケテン組がダブルスコアー以上の釣果となった。
これ、「◯◯匹釣ったぜー」と鬼の首をとったようなマウント行為ではなく、今までやってきた検証結果と同じ様な展開になったと。そんな雰囲気だけお察しいただければ^^
午後からは安全地帯で船上極上飯を堪能!
悪天候のため早々に現場から離脱し、一行は安全地帯に避難して昼食タイムを!
中村さん家の、特選養殖新芽ワカメのしゃぶしゃぶ!!
新芽ワカメとスペシャル食材をブレンドした雑炊!!!
で、みんなの冷えた心がほっこり温まったとさ^^v
フグには毒があります。
というのは、ご存じでしょうか?
これ、正確にいうと正しい表現方法ではない。フグの種類にもよるが、ある特定の部位(血など)に毒がある、というのが正しい解釈。
「フグを食べて死んだ」という話をたまに聞くが、これは、知識がない人が毒がある部位を食べて中毒を起こした結果、、、要は、乏しい知識によるもの。
なので「フグには毒がある!食べるな危険!!」と偏った発言は、個人的に心外である。
有識者であれば、自分が食べる分は問題ないと思う。田中も今までたくさん、美味しくいただいた。これからも変わらない。
知識がなければ、プロに調理してもらうか、手を出さなければ良いだけの事。
「魚はフグさえあれば何もいらねー」と言うくらい、ショウサイフグはめっちゃ美味しい^^
が、「ヤホー!みんなでフグ釣って食べようぜー!!」と推奨している訳ではないので、あしからず、、、^^v
今回の動画
今回のポイント
フグ釣りでは過去一、厳しい状況だったからこそ、大切なポイントです。
②アタリ事態少なく微細なアタリなため空アワセが重要
③フグに警戒されフグが散るので誘いとアワセは強すぎNG!
今回のゲストたち
この時のタックルデーター
★【ロッド】
キャスティング→エントリーモデル「VR-Z 235S LV1」
バーチカル→フラッグシップモデル「VRKB-LV2」
★【リール】
(1)スピニング3000番
(2)ベイト200番
★【メインライン/リーダー】
(1)PE0.6号200m/フロロ2.5号1.5m/先糸4号50㎝
(2)PE1.0号200m/フロロ4号1.5m/先糸6号50㎝
※そこまで拘りないが細過ぎはおすすめしない
★【一つテンヤ】
「三笠テンヤ」8号、10号、20号、25号
ブラックダイヤモンド
「超三笠テンヤ」5号、15号、MAX(30号)
Bグリーンゴールド、プレミアムホワイト、ブラックダイヤモンド
★【餌】
厳選「活冷凍エビ」
★【掛け針】
各種カットウ針、ルアー系トレブルフック、太刀魚用4本錨針など(自作)
最後に
リアクション一つテンヤのタックルで、孫針を“掛け針”に替えただけのどシンプルな「カケテン」いかがだったでしょうか。
ここは何度も強調するけど、この時は今までフグ釣りをした中で一番、状況が厳しい局面だった、、、
そんな中でも、動画内でしっかり全容をお伝えできたと思っているので、有識者の方達でご挑戦いただけると嬉しいです^^
岡山県ではフグ釣り文化はなく、一部の有識者が自己責任で楽しんでいるレベル。
関西や関東で、フグ処理免許ある船宿で楽しめる釣り人さんに、ぜひ「カケテン」やってもらいたいです!
いつも最後までお読みいただきありがとうございます^^
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