「広島湾一つテンヤ」牡蠣筏周辺で発揮される釣果の秘訣とテクニック

一つテンヤ

今回の記事では、以前から構想していた「広島湾の牡蠣筏周辺」でのリアクション一つテンヤ撮影をご紹介します。(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア問わずリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)

広島湾は比較的浅場で潮流も緩やか。さらに牡蠣筏が生態系に大きく関わっており、真鯛をはじめ多彩な魚種が生息しています。

そんな環境で「リアクション」がどこまで通用するのか──その実釣の様子をまとめました。ぜひ最後までご覧ください。

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台風13号と14号の間に撮影開始!

今回の撮影でお世話になったのは、広島市を拠点とする遊漁船YELLOW-TAIL

船長とは以前から顔を合わせる機会はあったが、実際に乗船するのは数年ぶり。再会ということもあり、出港前から自然と気持ちが高ぶる。

撮影当日は台風13号と14号の影響で、外洋はもちろん瀬戸内海全域がババ荒れ…。

そんな中、奇跡的に広島湾だけは出船可能という幸運に恵まれた。

「これは完全に海の女神様が味方してくれてるな」と、朝イチから撮影成功を確信。

さらに、撮影クルーが2人だけというシンプルな布陣。余計なプレッシャーもなく、珍しくリラックスした気持ちでスタートを切れた。

ベタ凪の“広島湾牡蠣筏”に向けて出発

予定通り6時に出船。外海が時化ていたのが嘘のように、広島湾はベタ凪。ゆっくりと南下し、20分ほどで撮影舞台となる“激アツの牡蠣筏”に到着した。

写真だけでは伝わらないが、この日、地元エリアを含め瀬戸内海のほとんどが出船中止。信じられないほど奇跡的に、この広島湾だけが最高の釣り日和だった。

こうして笠岡スタイルシャローキャスティングによる牡蠣筏攻略の撮影がスタート。

ただし、のっけから状況は干潮の潮止まり…試練の始まりでもあった。

今までの概念が覆る!?潮無しでまさかの展開?!

船長と相談し、この日の狙いは水深5〜20m。開始は15〜20mライン、しかも完全な干潮潮止まり…。

そんな中で選んだのは、いつもの相棒「V.I.SOUL」のフラッグシップタックルどうなろうと、後悔がない布陣で挑んだ。

潮止まり一発目で安定のゲスト

記念すべき一投目、ヒットしてくれたのは人気者のカサゴ。なかなか良型で「ガツッ!」と元気なバイト。

潮止まりにもかかわらず、この一匹で魚全体の活性が意外と高いと確信できた。

次第に上げ潮が動き出し魚との距離を詰める

やがて西から上げ潮が動き出す。しかし「これで流れてる?」と思うほど緩く、いわゆる“クソ潮”レベル。

「こんな流れで真鯛が口を使うのか?」と半信半疑のまま、いつもの釣りを丁寧に展開。

ラインや水深を少しずつ調整しながらアタリを拾い、徐々に真鯛との距離を縮めていった。

ほぼ「潮無し」の状態で本命真鯛!

「潮が効かない時は、牡蠣筏をタイトに攻めた方がいいかも」と直感的に判断。ワイヤーロープに掛からないよう注意しながら、キワにキャストした。

すると着底直後──最初の一回シャクリで重みを感じ、咄嗟にフッキング!

ここで信頼できるロッドでなければ、フッキングミスになっていたはず。落ちパクを決めるには、最初の一回シャクリにフッキング動作を織り交ぜるのが有効だ。

掛けた直後は軽かったが、途中から強烈なヘッドシェイクと突進が始まり「これは良型だ」と確信した。

鳴り響くドラグ音にうっとりしつつ、ロッド本来のリフト力を活かし、あえてポンピングせずじわじわと浮かせる。

そして──この日一枚目となる、風格ある雄の良型真鯛を無事キャッチ!!

撮影中の一枚は、言葉にできないほどの安堵感をもたらしてくれる。

ただし、それもほんの一瞬だけ──次の一投には、もう新たな緊張感が走るw

一番重要な“再現性”で真鯛を獲る

この釣りで最も大きな魅力は、やっぱり「一枚の真鯛を獲った時の達成感と再現性」。

その一瞬があるからこそ、全てが報われる。

さらに、下の画像のような雄大な自然の中で味わうと、その感覚は倍増し「もう今日はこれで十分」と思えるほどだ。

しかし、それを再現してお見せするのが今回の仕事。

いつもの「チョンチョン、ス〜」のリアクションでサクッと真鯛を追加。

サイズは時の運もあるので「小さいな〜」と思わず、ありがたく楽しむのが仕事の流儀だ。

“牡蠣筏の下”に潜む真鯛に狙いを絞る

撮影が始まってから約1時間。

私はもちろん、船長も「今日は牡蠣筏の下が怪しい」と感じていたはずだ。

水深は15m以浅がベストと想定し、魚からの反応を手がかりに捕獲確率を高めていく。

そしてついに、その瞬間が訪れる――。

凡ミスからの追撃バイト!

牡蠣筏へタイトなキャストでTフォール中に「ゴッ!」と明確なバイト。

完璧な展開と思いきや、フッキング時にバットがズレて痛恨のフックオフ…。たまにやるやつw

そこから何度かシャクルも追撃がないので、真鯛は近くで狙っていると想定。

そして、回収の「食わせ巻き」で狙い通り追い食いに成功!

この日最大の真鯛をキャッチ!!

この時はマジで嬉しかったので、これ見よがしに画像を載せますねw

アタリがあっても、思わず「やってしまった…」というフッキングミスは誰にでもあるもの。

でも、その直後に追撃してくるケースは意外と多く、とくに大型真鯛ほどその傾向が強い。※大事なので何度でも言う

そこで大切なのは、感情に負けて「あ〜バレた!」と諦めないこと。

冷静に対応できれば、しっかり追撃チャンスをモノにできる。

今回の一連の流れは動画にも収めているので、ぜひ参考にしてみてください。

「笠岡スタイル」ならではの多彩なゲスト

潮止まりから始まった撮影だったけど、予想に反して順調に展開。

過去にないくらいトントン拍子で魚が反応してくれて、撮れ高も十分。

正直「もう満足、帰ってもいいかもw」と思えるほど、心は軽やかだった。

そんな中、広島湾の牡蠣筏はチヌ(黒鯛)のイメージが強かったが、この日一枚目となる黒々とした良いサイズが遅れて登場。

やっぱり真鯛と同じレンジで混泳している場面では、どうしても力関係は真鯛が優勢。

そのため、チヌはバイトに踏み切りきれず、躊躇しているような印象を受けた。

ちょっと期待していた超シャローエリア(水深ひと桁台)を探るも、この日真鯛は不発で、美味しいゲストをお持ち帰り^^

シャローはすぐに見切り、反応が良かった15m前後の牡蠣筏周辺へと再び移動。

最後も追撃バイトで良型真鯛

牡蠣筏の際を狙い、1回目のフッキングは掛からず、追撃のバイトで「ドーン!!」

再現性こそが正義である!

大潮の上げ潮で、終始「トロ〜ン」とした潮流にも関わらず、この日は真鯛をはじめ魚たちがやる気満々。

良い意味で、今までの常識を完全に塗り替える出来事となった。まさに次へ繋がる“進化の一日”であり、貴重な経験に心から感謝したい^^

大きい声では言えないが、定時までやってたら何枚…

そんなこんなで、まだ時刻は午前9時半。

田中「船長、もう帰りましょう」

船長「もう帰る?!じゃあ帰りましょうw」

こうして、広島湾牡蠣筏編の撮影は、あっけなく終了したのであった。

今回の動画

今回の攻略ポイント

  1. キャストで牡蠣筏をタイトに攻めると真鯛が連発!
    筏の際を正確に狙うことで、効率よく反応を引き出せる。
  2. 威嚇スイッチが入れば追撃バイトに期待できる!
    一度ミスしても諦めず、集中して次のアタリを拾おう。
  3. 真鯛は中層までチェイス!
    巻きで食わせたり、船が安定していれば宙で「チョンチョン」と誘うのも効果的。
  4. フッキングミスしても回収は禁物!
    「ガーッ」と回収せず、そのまま追撃バイトを誘うのが鉄則。
④はシツコク言うので、DNAに刻み込んでください!

今回使用したタックル

★【ロッド】
VRKS-LV1
VR-Z 235S LV0」(エントリーモデルプロト)

★【リール】
スピニング C3000番
★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ2.5号1.5m
★【テンヤ】
超三笠テンヤ4号
Bグリーンゴールド、クレイジーレッド
三笠テンヤの5号と6号でも問題なく展開可能です。

最後に

広島湾牡蠣筏でのシャローキャスティング、楽しさが少しでも伝わったでしょうか。

私たちが発信するのは、実際に体験してワクワクした事実だけ。

全ての人に響かなくても、生っ粋のヒトツテンヤーにはきっと届くと信じています。

今回お世話になった「YELLOW-TAIL」の船長は、自由な雰囲気で釣りを楽しませてくれる頼もしい存在。

休日をゆったり楽しみたい方には本当にオススメです。

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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今回は秋の広島湾牡蠣筏をリアクション一つテンヤで攻略・撮影しました。

また、今回登場した「三笠」の仕様については[公式ページ]にまとめています。
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