当ブログをお読みいただいている方には、ショウサイフグの「カケテン」(テンヤで掛ける)はすでにご存じかと思いますが、、、
「フグは分かるけどカワハギが掛かるの?」と半信半疑な方も多いかなと、、、、、2022年からこっそり、秋になると仮説・検証を繰り返していた。
「カケテンとはなんぞや?」という方は、2024年夏にショウサイフグを攻略した記事を公開しているのでご覧ください。
さて、まだまだ日中は暑い日が続いているが、やっとこさ秋に移行したっぽい感じになったので、今からが本番となる対カワハギ「カケテン」の妙技、魅力などをお伝えします^^
一般的なカワハギ仕掛けは、アサリ餌メインの胴付仕掛けが主流。「アサリを付けるのが煩わしい」「アタリが無いのに餌ばかり盗られてムカつく」など、個人的にはう〜んという感じ。まぁ、それが醍醐味の一つと言えばそれまでですがw
それとは真逆、「仕掛けが単純、餌付け簡単」「アタリが明確」なカワハギ「カケテン」。一つテンヤが好きなヒトツテンヤーさんにはたまらない領域だと思うので、ぜひ最後までお付き合いください!いつもながら長いですが、、、w
2024年10月1日、カワハギ「カケテン」初調査
早い段階で今年初の調査となった、カワハギ「カケテン」。鮎釣りを教えてもらいちょいちょい一緒に釣りしている、レジャックス福山本店の伴船頭にお誘いいただき^^
ここ最近ある案件で頻繁に一緒になっている、まっちゃんも加わり3人で笠岡沖へ出船となった!
お客を10人前後乗せるような遊漁船は、かなり数を釣らさないといけないので、笠岡沖は敬遠されがち、、、
が、意外と場所と潮、タイミングなどを熟知しているとぜんぜん遊べる素晴らしい海^^v
家からめちゃ近い出船場所から、6時過ぎに出発。現場に向かう道中、3人でちゃーちゃー言いながらあっちゅう間に現着w
カワハギ「カケテン」のセッテイング
朝一のポイントは、砂礫底で石が点在する根掛かりリスクの少ないところ。
水深は14m前後と浅かったので、「超三笠テンヤ」4号をチョイスし、キャスティングで広範囲を探るスタイル。
孫鈎を掛け鈎に付け替えて、厳選「活冷凍エビ」を餌として使用。たったこれだけで摩訶不思議、カワハギが掛かるのである。色々試したが、この冷凍エビが一番アタリが多い。
まだカワハギのセッティングが決まってないので、掛け鈎はフグと同じ大きめのモノ。ハリスは6号を撚り糸にし、長さを数センチ短く。この仕様にした理由はあるが、ここでは割愛。
まずは魚がいるかどうか手探りで流し、「アタッた!」箇所を重点的に。最初はアタリがあっても掛けれなかったが、すぐに修正でき良型カワハギGET!
アタリは明確に「コツコツ」や、微かに「モゾモゾ」と感じられるので、スッと力を抜いて鋭く刺してやるイメージ。※夏のショウサイフグとほぼ同じ
誘いはフグ同様、底から50㎝くらいで「スッ」とテンヤをリフトさせる。これは空合わせも兼ねてなので、力み過ぎはご法度。
そこからゆっくりフォールさせていると、「コツモゾ」アタリがあるので掛けてやる。
カワハギ「カケテン」の魅力の一つは、良型・大型が反応すること。この日も、今までの検証と同じ、良いサイズのカワハギは掛かってくる。
フォール中に「コツモゾ」とアタリがあって掛からなかったら、掛けるタイミングを意識的にズラすと掛かることが多い。
例えば、ミスった後すぐにフォールに移行し、すぐさま空アワセを入れてやる。すると、再度食べようと近寄ってきたカワハギを、食べようとする直前に掛ける事ができるのだ。これ、あくまでもイメージの中の戦術なので、先読みした想像力が必要になる。
これも、カワハギ「カケテン」の大きな魅力の一つ^^
田中以外の2人はというと「掛からん!腹たつー!!」と苦戦しながらも、楽しまれている感じw
途中、まっちゃんがコツを掴んだのか、良型を連発するタイミングもあり、船上は賑やかで楽しい時間が流れていた^^v
カワハギを本氣で狙ったのは3時間弱だったが、最後らへんで胴付き仕掛けの“ゼロテンション”を応用。
フッキングミスしたらそのまま着底させ、ラインテンションを緩めた状態で3秒ほど待ち、空合わせを入れると見事にフッキング成功!
面白かったのでもう一度やると、再現成功!!
この時点でアタリが少なかったので、次回、良いタイミングで再度“ゼロテンション”を検証しようと思う。
カワハギ以外に様々な魚種が掛かる
もう一箇所カワハギポイントを調査するも、フグの猛攻に遭い嬉しいお土産を量産^^
田中的には「カワハギよりフグがええな〜」と心の中で呟きながら、この日掛けたフグを全部いただきご満悦〜^^v
岩礁帯のバーチカルだったが、根掛かりが多かったのでかけ上がり岩礁帯は「カケテン」には向いてない。「三笠テンヤ」12号を使ってたので、根がかってもテンヤの重さで外す事はできる。が、テンヤより船が先行していたり、キチンと船を立てない船長だと地獄だと思う、、、
昼前に潮が緩み、潮が残っているポイントで真鯛を少し追加し、今年初となるカワハギ「カケテン」の調査・検証が無事終了。
おおむねフックセッティングが決まったので、その仕様で再度検証して最終決断を、、、
10月17日、「カケテン」最終セッティング確認
極秘案件など、大事な局面でいつもお世話になっている「KAIHA」のぶ君船長と、ど平日のベストタイミングで掛け鈎の最終チェックへ。
東風が強い予報だったので、本命ポイントの沖へ行けるかどうか微妙だったが、、、
日頃の行いが良い我々は、このところ安定して釣果のある本命ポイントに無事到着^^
開始早々、「コツコツモゾモゾ」とついばむ様なアタリがあり、小型ではあるがあっさりカワハギGET!水深は10m台と浅いが、「三笠テンヤ」12号を使用。
のぶ君も同じ様に良い感じでカワハギを掛け、アタリが多く良いサイズが固まっているピンを探しながらコンスタントに掛けていく。
この時点で掛け鈎の最終セッティングの手応えは十分で、あとはラッシュ時にどれだけの成功率か氣になるだけ。
「カケテン」の好敵手ひとつ、フグも頻繁に掛かるのでめっちゃ嬉しい^^v
貸切のポイントで「ええ感じじゃな〜」と検証を続けていると、すぐに他船が同じポイントへ、、、
狭い場所なので、お互いの間合いを保ちつつ検証を続けていると、さらに40ftクラスの遊漁船が2艇参戦^^; 8人10人の満員御礼、、、、、
平日にゆっくり集中して検証したかったが、狭いポイントの取り合いみたいになったので「移動しようー!」と本命ポイントを離脱。
最後はラッシュ突入でカワハギ「カケテン」大成功!
そこから何箇所も回ったが、アタリが無く苦戦を強いられる展開に、、、※一つテンヤ同様アタリが無ければ「口を使わないor魚はいない」とすぐ見切れるのが「カケテン」の大きなメリット
そんな中、昼前に最後のポイントでラッシュ突入!
圧倒的にプレミアムホワイトに優位性があり、落とせばアタル、高確率に掛かるの連続!!
のぶ君が冷凍ロールイカを持ってきていたので「エビ先イカちょん」を検証すると、エサ持ちが良くアタリも多かったので、ショウサイフグ同様カワハギ「カケテン」でも採用決定!!!
昼過ぎに沖上がりだったので、短時間のラッシュではあったが、今までの経験上「どの局面でも高い再現性がある」と2人とも判断できたので、ちょっと早上がり^^
ほぼ最後のラッシュで釣果を伸ばしたが、一時間足らずで十分な荷になったので言うことなし^^
カワハギ「カケテン」は、一日中カワハギを釣るのが苦手、面倒くさい、すぐに飽きる方にとってはサクッと釣果に繋がる優れた釣法です。
道具立てはシンプルで、カワハギがいれば明確にアタルし、ちまたで流行っている胴付き仕掛けに次ぐ、新たな釣り方になるのは間違いないです。まぁなかなか信じれないかもしれませんが、メーカー側の人間が言っててバイアスはかかってません^^v
「根掛かりは大丈夫ですか?」
と思われる方が、かなりいると思います^^
少し氣をつければ一つテンヤとさほど変わりないです。
②水深が浅くても12号前後のテンヤを使用し重さを利用し根掛かりを外す
③かけ上がり岩礁帯は船先行でテンヤを引っ張らない(こまめに船を立てる)
④操作性が良く感度が良い一つテンヤタックルを使用(ベイトがおすすめ)
今回のポイント
なんと言っても、最後のさいごに検証したエサの付け方「エビ先イカちょん」がバッチリはまり有終の美を飾ったこと^^
今回のゲスト
この時のタックルデーター
【ロッド】
「VRKB-LV1」
【リール】
小型ベイトリール
【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ3号 1ヒロ強
【一つテンヤ】
「三笠テンヤ」10~12号
オレンジ系、レッド系、プレミアムホワイト
【掛け鈎】
カケテン用4本錨(プロトタイプ)
※細部のセッティングが無事決定!!
【餌】
厳選「活冷凍エビ」、冷凍ロールイカ
キャスティングのタックルはかなりやり込んだアングラー向けなので、今回は割愛します。
最後に
新たな境地ともいえるカワハギ「カケテン」いかがだったでしょうか。
みなさんに楽しんでもらえる要素はふんだんにありますが、まぁなかなかもって「シガラミだらけ、、、」と言った感じw
いち釣り人としてバイアスがかかってない真っ白な思考だと「超楽しい!」でしかないが、あとのジャッジはお任せしますww
田中的には、夏のショウサイフグセッティング、カワハギセッティングが完璧に決まったので一安心^^
実践できる基本情報はすべて公開したのでスッキリ!今後は「カケテン」を好きな仲間達と、とことん突き詰めていくだけです^^v
運が良かったら11月に撮影予定なので、どうぞお楽しみに〜!
いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^
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