【備讃瀬戸夏フグ物語2024年】ショウサイフグは「カケテン」で掛ける!

カケテン

備讃瀬戸、夏の風物詩の一角、ショウサイフグ釣り。この時期のショウサイフグは「一年で一番美味い!」といっても過言ではないくらい、超絶美味!!

以前は食わせ仕掛け(銅付き)が主流だったと思うが、昨今、カットウ釣りの面白さが注目されている感がある備讃瀬戸界隈。

そんな中、結構前からカットウに着目していたV.I.SOULは、オリジナルカットウ仕掛けを開発していた、、、

が、自作も簡単で、流通している仕掛けがあまりにも安価なため、変に理由づけしてオリジナルを作る必要性がないと判断、、、、、

と言う事で、5,6年前からイメージしていた「一つテンヤを掛け鈎に替えた“カケテン”でえんじゃね?」をそのまま実践投入!三笠はカラーと号数展開が多く、状況にあった最適なモノを選択可能。

2022年秋から本格的にフィールドテストが開始され、一部の近しいメンバーだけで怒涛の検証が始まったww これ大袈裟ではなく、ここがウチの揺るぎない骨子で、絶対的に他に負けない領域。

だからこうやってみなさんに自信を持って情報共有できるし、信じて行動していただいたユーザーさんは我々と同じように好結果を得られる^^

いつもながら長い記事になりそうなので、フグが好きでコアなヒトツテンヤーさんは最後までお付き合いください^^v

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一つテンヤタックルのまま、掛け鈎に替えただけ

単純明快、「カケテン」は至ってシンプルな戦略。そのベースにあるのは笠岡スタイルである!

テンヤもロッドも、V.I.SOULアイテムで完結。もっと言えば、「カケテン」の為に開発したと錯覚するタックル精度w

ここで詳細は省くが、以下の画像がおおむね最終形態。ここに行き着くまでの労力をお金で表すと、吐き気がする、、、まぁその辺、みんな頭がぶっ飛んでいるのでオケww

さて、度重なる実践により膨大なデーターが蓄積された約三年。そのデーターの中から優位性のある要素(実釣結果)だけが生き残り、さらにそれをブラッシュアップし続けた。

そして迎えた2024年夏、、、

備讃瀬戸「カケテン・ショウサイフグ」最終仕上げ

「そろそろフグじゃね?」と、「カケテン」フグ大好きメンバーがソワソワ、虎視眈々とその時を狙っていたw

去年に引き続き、夏フグ調査に協力してもらったのは、会社員遊魚船の「KAIHA」のぶ君船長^^ 彼もまた「カケテン」に魅力を感じている船長だが、季節柄のポイント選定などはほぼ素人。

お互い勉強しながら進化できればと、あえて遠回りな道をひた走るw なので、圧倒的な釣果数は叩き出せないが、まぁそれなりの指標になるのでご理解ください^^v

とりあえず様子見で、6月下旬に今年初となる夏フグ調査へ。

6月下旬、曇天小雨混じりの夏フグ初陣

各セッティングはほぼ去年と同じで、変更点はテンヤの号数を15号を基準とし、掛け鈎をスナップ式に変更し自在度をアップさせた。

使用するエサは、厳選「活冷凍エビ」。バナメイ、ブラックタイガー、活きエビ、赤エビなど、名だたる強敵を切り倒し生き残ってきたw 最後の強敵は、超推奨エサの“ロールイカ”だww 3年物が冷凍庫に眠っているので、どこかのタイミングで投入予定、、、※推奨は“新鮮なロールイカ”らしい。

そんな中、曇天小雨で現着すると、ポロポロ船がおりポロポロフグを上げている。

ざっとの水深が30〜45mほどの砂礫底で、起伏も穏やかで根掛かりリスクはほぼない。

釣り方は至ってシンプルで、着底後すぐに空シャクリ(50㎝ほど)をスーッと入れ、ゆっくりフォールさせる。 掛け鈎が底に付かないギリギリで止めるイメージ。数秒後に空シャクリ。基本、これの繰り返し。

「カケテン」の一番の魅力は、フォール中にはっきり「コツコツ系」のアタリが出る。アタリが出たら空シャクリと同じように力まずスッと掛ける事。近くによっても警戒して食わないフグは、タイミングをズラしながら止めからの空シャクリで掛ける。

その一連の動作であっさり、夏のショウサイフグをGET^^

下げ潮がどんどん緩んでいく中、ポツリポツリ、他の船もポツリポツリ、、、

今までにない状況、どうやら曇天小雨の天候が起因している模様。

潮がなくなり、徐々に厳しい展開の中、フグ本職が無双状態に入る!周りに群がる船はほぼ無の状態なのに、本職が恐ろしい回転でフグを量産、、、

我々もただ口をあんぐりしながら、ポロ、、、ポロとw

上げに転じ場所移動。そこでもそれなりに釣れたので、2024年夏のショウサイフグ物語、第一話、完!!!

午前中の下げ潮がほぼ終わりかけで、無双状態の本職に違和感を感じた我々は「うーん、うーん、、、」と唸りながら帰ったのは内緒w

それにしもて、ショウサイフグのサイズが良い!!!

お命頂戴し、美味しくいただきました🙏

7月中旬、晴天の小潮周り「重要な転換期」

おそらく、備讃瀬戸の夏のショウサイフグ釣りは、潮周りが小さいタイミングがベスト。理由は、潮通しの良いポイントが多いから。

と言う事で、半月後の7月中旬に、またまたのぶ君と2人で調査。

前回同様、下げ潮から開始してすぐにポンポン釣れたので「あっ今日は簡単!!」と思った矢先、超失速、、、

のぶ君が活きエビを用意していたが、最初だけ良かったもののアタリが減り、、、、、

保険に持ってきていた“3年物冷凍ロールイカ”に変えてから、ポンポンポロポロと^^ これが無かったら地獄だったろうなw

下げと上げの狭間に、60の大鯛が釣れたので満足まんぞく^

エサの種類にもよるが、「カケテン」は様々な魚種が釣れるのがめっちゃ楽しい! この真鯛も良い個体で美味しかったので、食材確保、貴重なタンパク源として重宝する!!

もちろん、メインターゲットのショウサイフグが一番釣れるので、言うことなし^^v

そんな中、午後から貸切状態の上げ潮ポイントにて、じっくり集中しながら一匹いっぴき大事に掛け、次に繋がるデーター収集に励んだ。ここがターニングポイントとなる。

その結果、今まで見えそうで見えなかった細部の調整が、詰めの段階へと移行。ワクワクが頂点に達する、まさに直前であるw

それにしても、貸切状態でパクパク状態って、一番の至福ですね^^v

そして今回も、この時期どの食材にも負けないポテンシャルがある、価値あるショウサイフグを堪能!

もはやフグしか勝たん!!白子も美味しいよ!!!

「カケテン」メンバー集結、各々の戦略で勝負!!

さてさて、田中のタックル精度、誘いの技術力が進化している中、のぶ君の流して当てる感覚も進化。まさに、これが我々がイメージしていた最終到達地点。

と言う事で、またまたまた半月後の7月終わりに、「カケテン」大好きメンバーが集結w 満を辞して、TG部長、高橋さん、吉田さん、ユッピ、田中の5名参戦ww 濃すぎて怖い、、、

しかし、準備万端で挑むと、まぁろくなことがない、、、w

本命場所にフグの群れはおらず、たまーに誰かにアタリがあり釣れるしょぼい感じ、、、、、

そんな中、田中セッティングが功を奏し、シブいながら優位性を発揮する。一番の変更点は、掛け鈎を4本イカリでハリスの長さを4㎝長く。

この修正により、少ないアタリの中でもミスがなく、数を稼ぐことができた。自分が思っていた以上の結果だったので、手応え十分^^

みんな釣りたいので船長必死に最適な場所を探しつつ、ポロポロ拾い釣りが続く。釣れる人、釣れない人がハッキリ分かれる展開と、強烈な暑さがみんなの体力、集中力を奪う。風向きに助けられ、田中は終始、日陰での釣りとなった事はここだけの話w

そんな厳しい展開の中、吉田さんが閃いたあるエサの付け方が、その後の展開を変えた!

下の画像がそれで、一つテンヤ同様に冷凍エビを付け、さらにロールイカをチョン掛けする贅沢仕様!!

これが発覚したのは、中弛の時に吉田さんが一人連発したから。もちろん、視線は吉田さんに集中し「なんかしとん?」と、誰かが食い気味に質問w

「エビを先につけてイカをチョン掛け」と、渋々?手の内を曝け出すハメにww

「ズリー!エビ先イカチョン!!」から、こぞってそれを真似することに^^ と言う事で、このエサの付け方が、長いけど「エビ先イカチョン」となった^^v

フグからすると、焼き肉と寿司がいっぺんに食べれる感じなので、多分たまらないはず、、、

下げに転じ場所を移動。前回と同じ展開、貸切状態からのパクパクタイムに突入!田中のタックルセッティング、誘いと掛けのタイミング、エビ先イカチョンが織りなす相乗効果で、最後に帳尻を合わせる事ができた!!

それでもやっぱり、慣れやちょっとしたセッティングで、厳しい釣果で終わったメンバーもいた。が、それも釣りの一つの面白い要素!!そうやってみんな、ドンドン進化するのであーる!!!

今回初めてやった“ショウサイフグの炙り”。これ、無限に食べれるわ!無限に食べたらダメじゃけどw

8月中旬、「カケテン」最終セッティング確認

合間あいまで、ショアテンヤメインに現場が忙しく、焦げ焦げ状態の田中、、、

「これだ!」と感じた領域には、その他を見向きもせずに没頭するので、側から見ると「クレイジー、、、?」と思われる事が多々あるがw

その甲斐あって、「カケテン」の精度もグングン向上し、最終セッテイングに漕ぎ着けた!

この日も潮周り後小さい、晴天のフグ釣り日和。田中とのぶ君の2人だったので、お互い釣りのみに集中できる絶好のチャンス。

そんな中、下潮の緩みから開始した本命ポイントで、良型ショウサイフグの連発劇!

もちろん、セッティングが決まっている前提で、アタリを誘う所作、掛けるタイミング(空アワセ含め)が合ってないと、こうはならない、、、

下げ潮が効いてる1時間ほど、ほぼしくじり無く掛ける事ができ、最終セッティングに相応しい釣果となった。

そこから少し東に移動し、潮止まりから上げの流れ出しのタイミングで、40m前後のライン(初場所)を探る。

ここは、すでにある程度の船団(バラバラ)になっていたが「カケテン」の高いサーチ能力により、ショウサイフグがいる最適なラインをすぐ発見。周りは釣れてる雰囲気ない。

良型は大型含め良い感じ釣っていたが他船にバレ、数で物を言わせる戦術でパイが無効に移る、、、

さらに良いラインを当てるも、同じ展開により歯が立たず、、、、、w ここで、6月下旬の初陣の時に感じていた“違和感”のメカニズムが解明されたので後述しますね^^

この効率の悪い流れを断つべく、我々は意を決して場所移動。下げの貸切状態ポイントにて、最終調整した各部のセッティングが機能し、ショウサイフグをポンポンと釣り上げた!

2024年の「カケテン」ショウサイフグ釣りはこれで最後かもしれないが、あわよくばあと一回行けたらな〜と思っている^^

あ〜やっぱり撮影しとけば良かったな〜と、少しだけ心残りがw

備讃瀬戸夏のショウサイフグ「餌付け効果」、、、

船の数でいうと、圧倒的にプレジャーボートが多い夏のショウサイフグ。プレジャーなので1人から3人くらいで楽しまれている方が多い。我々も、4回の調査中3回が2人での釣行。

で、2回ほどあった無双状態の違和感が、4回目の調査で完璧に紐解けた、、、

それはズバリ、餌付け効果。ようは、大人数乗せている船は、それだけ船下に仕掛け(エサ)が多く下りている。状況にもよるが、それにフグが集まり止める事ができ、無双状態になる。周りの船は指を咥えて見てるだけ、、、、、その時は、異様に流し変えの距離が短い。まさに餌付け殺法w

今まで散々いろんな釣りを経験してきたけど、獰猛でエサに執着の強いショウサイフグの特性か、産卵期特有の習性なのか、他魚種ではあまり経験がない事象^^

まぁ、このメカニズムが解明できたので、今後の戦略立てが明確になった!大収穫!!

と言う事で、最適であろう潮周りだけ怒涛の調査をした、備讃瀬戸夏のショウサイフグ「カケテン」物語は、おおむね大成功で終了^^v

今回のポイント&一連の所作

タックルセッティングを後述しているので、その前提での話なのでご理解ください。

基本となる一連の所作を覚える→経験を積みながら応用させる
着底したらすぐに空シャクリ(スッと鋭く50㎝)※強い力みはNG
②ゆっくりフォールさせ掛け鈎が着底する寸前で止め
③何事もなかったらスッと鋭く空シャクリ(振り幅50㎝)→フォール
④アタリを感じたらスッと鋭く掛ける
基本、①から③の繰り返し。前述した通り、「カケテン」のフグサーチ能力は非常に高く、タックルセッティングが決まっていると、明確なアタリを感知可能。おおむね、フォール中に「コツコツ系」のアタリがある。その時も空シャクリ同様にスッと掛ける。掛からなかっても再度フォールに移行し、アタると掛けるの繰り返し。フグが近くにいる気配を感じれたら、空シャクリのタイミングで掛ける事が可能。これが感覚的に理解できると、釣果がグンと伸びる。言語化すると難しく感じるかもしれないが、動作は①から③だけなので、慣れてくると応用(変化)させながら最適な所作で釣りが展開可能です。

今回のゲスト

硬骨魚網:フグ目:フグ科:トラフグ属「ショウサイフグ」(潮際河豚)
その他、マダイ、キス、シログチ、ヨシノゴチ、マゴチ、イネゴチ、アカエイなど、ゲストが盛りだくさん^^

この時のタックルデーター

【ロッド】
VRKB-LV1

【リール】
小型ベイトリール

【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ3号 1ヒロ強

【一つテンヤ】
三笠テンヤ」15号(状況に合わせて重くしてもOK)
オレンジ系、レッド系、ホワイト

【掛け鈎】
カットウ用4本錨(プロトタイプ)
※細部の寸法などは今のところ秘密

【餌】
厳選「活冷凍エビ」、冷凍ロールイカ
冷凍エビを先につけ、イカをチョン掛けする「エビ先イカチョン」がおすすめ!

最後に

このクソ長い記事を最後まで読んでいただいたって事は、あなたは「カケテン」に興味がありますね?

一つテンヤタックルのまま、孫鈎を掛け鈎に替えただけのシンプルな仕組み。そして、フグサーチ能力の高さと、明確なアタリが出るゲーム性が相まって、この手の釣りが好きな人にはたまらない領域かなと。

むろん、田中含め周りの方達もどハマりしていますw まぁいつもの如く、遊び感覚で楽しそうなワクワク領域に踏み込んだだけですがww

釣果的にも、平均からそれ以上を推移しているし、全然、竿頭級も視野に入るポテンシャルはあります。

ただ、数でマウントを取り合うほど愚かな行為はないので、その辺は“めっちゃ楽しく釣れる”「カケテン」で問題ないです。

この楽しい輪が、1人でも多くの人に届けば良いなーと思いつつ、これからも田中が一番楽しむスタイルで「カケテン」やっていきます!

秋のカワハギがヤバいのは、ここだけの話、、、

いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^

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