既存の「三笠テンヤシリーズ」で、唯一、攻略が難しい領域、水深1m台のスーパーシャローと小さいワームなどを使った、ライトゲーム寄りの釣り。
水深の浅いフィールドで、ショアからの「カサスタ」を展開する時に重宝する「三笠テンヤ」2号3号。それを使用しても、一つテンヤ寄りの設計(針など)のため、小さいワームやエビを使うと正直ミスマッチ、、、(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア問わずリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)
その領域だと、威嚇スイッチが入っても、吸い込んだ時に違和感を感じ、すぐに吐き出すショートバイトが多い。もちろん、高活性の時などは関係なしに釣れるが、そんな状況はどちらかといえば少ないかなと。(フラットヘッドや根魚は問題ない)
という事で、上記領域をストレスなく展開するために、ヘッドは三笠ヘッドをそのまま採用し、それ以外の部材をライトゲーム寄りに変更、配置などを設計し直すことに。
それが、約2年前、、、
一番リーチしたかった領域は、瀬戸内海の風物詩、春先のイカナゴに狂った真鯛やアコウ、ヒラメ。
現場検証と修正を繰り返し、2022年4月、その集大成として“イカナゴパターン”に挑戦し、完全攻略成功!繊細かつ大胆なライト一つテンヤが開門した!!
そして、2023年2月リリースに先駆け、スーパーシャローのライト一つテンヤでの、一発目の撮影を決行!
繊細かつ大胆な領域“ライト一つテンヤ”「小三笠」
と同時に、大胆かつ繊細なライト一つテンヤ、「小三笠」のWEBページが公開されたので、詳細は以下からご確認ください^^
今回の記事では、初撮影(一つテンヤ行脚Vol.41)に至った経緯なども含め、時系列でお伝えするので最後までお付き合いください^^v
流入河川が流れ込む河口や干潟の可能性
「小三笠」が完成し、ライトな領域と完全合致した事で、ふとしたことから「もしかして高梁川の河口域って面白いかも?!」と、閃いたのが事の発端、、、(高梁川とは岡山県の水島と玉島の間に流入する一級河川)
それから数ヶ月が過ぎた9月某日、釣り友の山中氏から「三笠でチヌがめっちゃアタる!」という一報をいただき、その閃きと完全にリンク、、、
間髪入れず、現場検証へと行ったのである。
超浅場で「チヌ」を狙った初回プラクティス
そんな中、お互いのスケジュールを調整し1回目のプラに挑んだのが、10月13日。
その舞台となった場所が、地元岡山県では有名な「児島湾」某所である。
ここを知っている人は、「え?児島湾って汚くね〜?!」とイメージするかもしれないが、、、
「児島湾って意外とキレイじゃな」
と思ったのが、第一印象。プラで訪れた釣り場は、イメージとは裏腹にキレイっぽい河口域の海であった。
ぶっちゃけ、水が濁っていて少し匂いが漂うイメージだったが、好印象!人間とは勝手なもんで、この雰囲気で「なんか釣れそう」って思っちゃうw
エントリーのタイミングは、朝イチ干潮からの上げ。釣れない理由を潮のせいにしたくないので、潮周りの大きい日を選択。
なんか知らんけどめっちゃアタる!!
とりあえず、山中氏が使ってアタリが多かった「三笠」2号で、いつもの「カサスタ」を展開する。ワームでも良かったが、とりあえずアタリを出すために、小型の活きエビを使用。
水深は今まで釣りした中でも最浅の、1m前後、、、なので、「チョンチョンス〜」ではフォール時間が短すぎる。
で、ここのところシャローで試している「チョンチョンチョン」と、リールを巻きながらのトゥイッチしてボトムをトレースする戦法に変更。(ボトムトゥイッチと命名)
すると、気持ち良い「コン」というバイトがあるも、超速で吐き出しフッキングできず、、、
チヌ以外に、小さな魚もいる感じなので、根気良くフッキングを決めにかかる事、10回、、、、、
ライト一つテンヤでの初チヌGET!
やっとストライクでフッキングが決まり、「ガンガングングンジーーッ!」と暴力的なファイトで上がってきたのは、良型のチヌ!
浅いからだと思うが、シャローで対峙する真鯛を彷彿とさせる躍動感は、想像を絶するものだった!!
この時、山中氏とケイも一緒にチヌを狙っていたが、2人もショートバイトに苦戦し悶絶状態、、、w
1回目のプラだったので、シャクリとフォール、アタリの出方やフッキングにもっていくまでの一連のイメージを、みんなで共有しながら有意義な時を過ごした。
本丸の「小三笠」投入!!
そして、上げの5分くらいで移動をし、さらなる可能性を求めることに。
ここも水深は同じくらい浅いが、違いといえば“潮がない”こと。
そんな中、超浅場のチヌを狙うには「小三笠」の方が理にかなっているなと、先の現場で感じていたので、本丸の1号(約3.7g)を投入!!
朝のように「チョンチョンチョン」とボトムトゥイッチを繰り返すのではなく、「ツンツンツンス〜」と巻きジャクリ3回からのTフォールで、ライト一つテンヤを展開。1号に変えたので浅くてもTフォールができる。
Tフォール中にはっきり「コツ!」とアタリがあり、ストライクフッキング!
もう一枚、同じ展開で再現でき、なんとなく「もう撮影いけるんじゃね?」と、いつもの悪いクセが出たことは、ここだけの話w
繊細かつ大胆な領域“ライト一つテンヤ”初の撮影
そんな流れで、10月28日に「小三笠」を使って、超浅場でのチヌを狙った「ライト一つテンヤ」の撮影へと移行!
ぶっちゃけ、1回目のプラでは完全なイメージ構築まで至らなかったが、撮影しながら再現性をアップさせればいいやと、田中はそういうタイプ、、、、、
ライト一つテンヤ&ウェーディング
そんな中、最高の天候、海況に恵まれ迎えた朝、、、
前回のプラで大きく調整したのは、釣り方ではなく装備品。
まさか、数ヶ月前は想像もしていなかった、この年(50歳手前)でゲームベスト+ウェーダーを装着するとは、、、w
そして、活きエビを生かすのに使用した、鮎釣りの必須アイテム「友船」ww
田中のモットーのひとつ、人に迷惑がかからなければ「ルール無用」「一般常識は知らん」という概念の元に撮影が開始された^^
迷わずチョイスしたのは、プラで感触を掴みつつあった「小三笠」1号!!
あれ?ちょっと様子が違うぞ?!
この日、潮のタイミング的には、プラと同じイメージ。朝イチ干潮からの上げを狙って!
撮影当日、プラの時より干潮時間が早かったので、様子見がてら「ツンツンツンス〜」の、巻きジャクリ3回からのTフォールを繰り返す。
ほぼ潮止まりだったので、あまり力まず流れがくるまでやり過ごそうと、楽に構えていたが、、、
一向に流れる様子なく、プラ同様、超ショートバイトに悩まされ、やっとの思いで掛けたヤツはまさかの魚!これ、動画内でもモザイク入れているので、ご想像にお任せ!!
撮影時の見えないプレッシャーにより、いつもの冷静さ?は消え去り、不安半分、期待半分の中、時間だけが過ぎていく、、、
背後に近寄る2人の影
さて、撮影開始から1時間くらい経った頃、ふと後ろを見ると2人こちらに歩いてきている。
年配の夫婦っぽかったが、気にせず撮影に集中していると、オレの後ろを両サイドで挟むようにキャストを開始w
一般的な距離感んでは考えられない至近距離だったが、大事な撮影中ということでスルーするも、集中が削がれ、ソワソワ感が最高潮に達していたwwそして武者震いもwww
突如訪れた“ビッグバイト”!!
そんなカオス状態の中、徐々に上げの流れが効きだす。
そして遂に、待ちわびたビッグバイトが到来するも、まぁまぁデカイ「アカエイ」ヒット!
汽水域に近い浅い海には毒魚がいるので、特にウェーディングは十分に注意しながら気を引き締めて!
本命の潮が流れ「ライト一つテンヤ」の本領発揮!
そんなに長い時間ではないが、厳しい時の撮影の一時間は通常の何倍にも感じ、ひたすら我慢がまん、、、
しかし、沖の潮目が徐々に手前に寄ってきて、あの気持ち良い「コツ」というチヌバイトが!
本命「チヌ」の連発劇
そして、再現性という名のもとに、チヌをポンポンポンポン!と連掛開始!!
舐めてかかると火傷するほど、ドシャローのチヌはやる気満々な獰猛ファイター!
下の画像は、意外と釣れない「キビレ」。
めっちゃ小さい「小チヌ」もいたのが、フッキングに繋がらない要因の一つかなと。
4連ちゃん最後を締めくくったのは、良型でキレイなカッコイイ「チヌ」!
このサイズになると、「これチヌ?真鯛より引くんじゃね!?」と思えるほどスリリング!!
船で釣った時のチヌは「あ〜チヌか〜」ってなるけど、陸っぱり激浅で釣ったチヌはダイレクト感が凄く「楽しい〜!」ってなる^^
という事で、本命潮が流れ出して間なしではあったが、まだまだ釣れそうなこの場所を2人の夫婦?に譲り、場所移動となった、、、
気を取り直しての「2箇所目」で再現成功
2箇所目は、より内湾部へと。しかし、ほとんど潮が効いてない状況。
ここも水深は浅く、チヌの魚影はすこぶる濃いが、潮がないのでスイッチが入るかは定かではない、、、
この日最大となるナイスサイズの「チヌ」
そんな不安をよそに、一撃、秒で食ってきたという、、、、、
やはり、ドシャローで展開する「ツンツンツンス〜」巻きジャクリ3回からのTフォールが、ライト一つテンヤの大きな軸のひとつになるなと。
そして、小チヌちゃん追加。
ワームでの検証開始
するも、時すでに遅し、、、
ワームにシフトしる前、すでに活きエビでもアタリが少なくなっていた。
なので、ワームでは超超ショートバイトすぎてフッキングできず、、、、、
その後、ムキになって活きエビを投入するも、状況が好転する事なく撮影終了となった!
浅場のチヌって、意外と凄い。というより、全然メインターゲットになるので、以下の動画をご覧ください^^
今回の動画
今回のポイント
②船の往来があるので大型船などの引き波には注意
③毒を持った魚がいるので安全第一で慎重に
④誘いは「ツンツンツンス〜」巻きジャクリ3回からのTフォールで「コツ」
※ハンドル1回転から2回転の間に3回シャクルイメージ
⑤テンヤは潮を受けて操作するとTフォールが決まりアタリも取りやすい
今回のゲストたち(プラ含む)
この時のタックルデーター
「VRKS-LV1」
★【リール】
スピニング/3000番
★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m〜/フロロ1.75号2m
★【テンヤ】
「小三笠」1号「三笠テンヤ」2号
無塗装(小三笠)、ゴージャスピンク(プロト)
★【エビ/ワーム】
小型の活きエビ/2インチのクロー系とシャッド系
V.I.SOUL「ONLINE SHOP」
今回使用した「小三笠」は、下のオンライショップでご購入できるので、よろしかったらぜひ^^
最後に
激浅の河口でチヌを狙った、繊細かつ大胆な「ライト一つテンヤ」いかがだったでしょうか。
田中的には、今まで攻め倦んでいたライトな領域を完全攻略でき、より裾野が広がった感が強い。
海の水深でたった1mの領域だが、全国的に見ても狙える場所は計り知れないので、もっと可能性を広げるべく挑戦していこうかなと。
エサとかルアーとかの垣根なく、1人でも多くのアングラーにこの楽しさが伝われば嬉しいです!
今後の「ライト一つテンヤ」発展を、ぜひご期待ください^^v
いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^
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