今回の記事は、2022年の春、備讃瀬戸エリアで「ショアからの一つテンヤはいつ釣れ出すのか?」をテーマに、全4回にわたる大検証を実施した内容です。
いわば「笠岡スタイル」開幕時期のリアル実測版。(「笠岡スタイルとは」ショア・オフショア共にリアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)
季節の移ろいと共に、状況がどう変わってどんな結果になっていったか──。
「ヒトツテンヤー」必見、個人的にも非常に興味深いデータになったので、興味がある人は最後までお付き合いください。
【1回目検証】4月4日:完全敗北
天候・海況ともに理想的だったものの、水温は12℃。
「これムリじゃな…」と心でつぶやきながらの検証開始。


潮を追って複数ポイントを回るも、どこも貸切状態=つまり魚がいない証拠…

地元の常連さんいわく「去年は3月から真鯛が釣れよったが、今年は全然ダメじゃのー」とのこと。
この日、完全ノーバイトで終了。開幕はまだ先のようだ。
【2回目検証】4月15日:寒の戻りと沈黙
前回からわずか11日後、冷たい霧雨の中での再挑戦。
水温13.6℃。条件的には悪くないが、寒さが勝り心折れそう…。


下げのポイントは無反応。上げに変わっても雑魚っぽいアタリが数回あっただけで終了。
2人の哀愁漂う感じが全てを物語る…やはり“季節の壁”は厚い……

【3回目検証】4月28日:チャンス目前のすれ違い
ゴールデンウィーク前日の三度目の挑戦。
水温は14.8℃といよいよ良い感じ。だが結果は惜しくもノーフィッシュ。
冷凍エビを使用して真鯛バイトが2、3回あるもフッキングに至らず…。

狙いの一級ポイントがフカセ釣り師で満席だったのが一番痛かった…そのポイントでは真鯛が上がっていた。
だが、これも検証のうち。GW突入と同時に検証はいったん中断となった。
【4回目検証】5月13日:ついに来た瞬間
GW明け、水温16.5℃。条件は完璧。ただし天候はあいにくの本降り。

上げ潮からのエントリー。魚は釣れているはずなのに、雨のためか貸切状態。
そんな中、真鯛っぽいアタリが2回ほどと、癒しのカサゴ様が少し遊んでくれる程度。

そして、4回目の検証下げの本命ラストポイント。
低気圧の影響か、この日の下げの流れ出しが少し遅く、お目当ての潮が流れない時間が続く…
用意した活きエビも残りあとわずかで、1人しか投げれないポイント。
ケイに任せて田中は5回目の検証の構想をイメージしていた矢先…
強い下げの反転流が流れ出したと思ったその瞬間「食った!」とケイが発する!!
価値ある本命真鯛!!!
私とカメラマンは時が止まったかのように息を呑み、ハッと我に返ってみるとネットインしてた…



「釣れた!」というより「やっと終われた…」という安堵の一言。
地道な検証の集大成として、価値ある1枚となった。
この時のタックルデーター
最後に
こうして幕を閉じた「備讃瀬戸・ショアテンヤ開幕検証2022」。
4月上旬の水温12℃では全く反応がなく、15℃を超えた5月中旬でようやく真鯛のスイッチが入ったことがわかる。
つまり、備讃瀬戸エリアのショアテンヤ開幕は「水温15℃前後」から──。
このデータは今後の釣行において一つの指標になると思うので、参考にしてください。
正直もう二度とやりたくないと思いつつ、おそらくまた次の難関に挑戦している姿が…
そんなV.I.SOULのリアルな現場記録を、今後もぜひお楽しみください。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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