今回の記事は、瀬戸内海で生まれたライトスロージグ「SUPER SUB」を、外洋・日本海で本格検証した三日間の記録です。
瀬戸内海や太平洋では、すでに「上げて〜下げる〜」のライトスロージギングで再現性と釣果を残してきました。しかし、日本海の甘鯛(底物全般)は同じ理屈で成立するのか?
「タイラバ」「インチク」が主軸となる海域で、敢えてサブでスイッチ”を入れることは可能なのか?興味がある人は、ぜひ最後までお付き合いください。
参考👉 太平洋テスト釣行レポートはこちら
Day1|日本海デビュー戦は「沈黙と違和感」から
2022年4月12日。広島の中古釣具店「パゴス」社長のご案内で、島根県仁摩「祥運丸」さんへ。
ここから怒涛の検証が始まった──。

凪の日本海へ走る船上で胸にあったのは、期待8割、不安2割。それでも「SUPER SUBの価値を証明したい」という想いが勝っていた。

しかし、この日は潮が完全に止まり、全員が苦戦。意外だったのは、乗船者の多くがジグではなくタイラバ・インチクだったこと。
「上げて〜下げる〜」で初エビスダイ
水深100mの砂泥地。瀬戸内海の延長イメージで「上げて〜下げる〜」を展開。
潮がないのでドテラで流してた昼前、ラインは払い出され斜めに誘い中、フォールでサブ150gが止まり、初めて「エビスダイ」をGET。

ポロポロと魚は釣れるが…
打開策を見出せず「超三笠テンヤ」MAX
それでも本命甘鯛には届かない。集中が切れたタイミングで、思わず「超三笠テンヤMAX」を投入し、カサゴを確保。


釣りとしては成立したが、検証としては完全に不完全燃焼──。

この日、船中何枚かタイラバで甘鯛がでたが、全く釣れる気がしないまま初挑戦は終了となった。
Day2|状況一変「上げて〜下げる〜」が甘鯛に刺さる
5月11日。同じメンバーに混ざり再検証。
「瀬戸内海と同じ釣り方で本当に良いのか?」その疑念を抱えたまま、出船。
朝一は「イサキ」を狙う
まずは水深20〜30mでイサキ狙い。
サブプロト50gで探るも、鱗がかすめ取れる程度でフッキングせず。根魚だけが相手をしてくれた。


いきなり“甘鯛”ドーン!!
そして、運命の甘鯛ポイントへ。
砂泥地100mライン、潮が効いていると船長の一言。半信半疑で SUPER SUB 150gを投入。
底からハーフピッチ2回転 → フォールで「ズン!!」
中層の暴れで船長も「甘鯛間違いない」と太鼓判。ついに──


2連チャンで甘鯛「ドーン!!!」
仕事がら、1匹魚を釣ったら証拠写真を撮るのにタイムロスが多いので、いつもソワソワ…
何とかタイミングが間に合い、1匹目と全く同じ再現により「ズン!」。ロッドが絞り込まれ、中層で暴れる甘鯛!
2連チャン、2匹目の甘鯛を瀬戸内海と同じ釣法“ライトスロージギング”で捕獲成功!!



2匹とも、完全にやる気スイッチオンでアタックしてきたリアクションバイトだった!
日本海らしいターゲットも遊んでくれ
中盤以降は日本海らしく、スルメイカ、レンコダイが次々ヒット。


Day2の結論:
🎣 甘鯛は瀬戸内海と同様に“フォールで口を使う”
🎣 日本海でもライトスロージギングは成立する
Day3|底から10m上で食う?甘鯛の常識がひっくり返る
5月26日、感覚が薄れぬうちに3回目決行。
朝は前回同様イサキ狙いからスタート。サブ100g→150gに切り替え、人生初のイサキをキャッチ。

安定ゲストのアコウ(キジハタ)は、サブのフォールが効く。

10m近く上げて食わせた甘鯛!!
そして甘鯛本戦へ。潮は弱く、単発で魚を拾う展開。
そんな中、事件は起こった。
ハーフピッチで 10mほど上げた直後、フリーで落とし込もうとした瞬間──
「落ちない」→ 即巻き合わせ!
「甘鯛じゃないです」と余裕のコメントをしていた数秒後、浮かび上がったのは…
良型甘鯛!!

全員が口を揃えて言った。
「そんな上で食うんか!?」
さらにマトウダイやその他ゲストを釣り、Day3は幕を閉じた。

総括|日本海甘鯛 × SUPER SUBは成立するのか?
結論としては、
💡日本海においてもSUPER SUBのコンセプトは機能する。再現性も確認された。
3釣行すべてで魚の活性が低く、他のメンバーは「タイラバ」「インチク」を選択している状況であったにも関わらず、ジグに対して甘鯛のバイトを複数回獲得できた点は、再現性のある戦略であると判断できる。
「タイラバ」「インチク」を巻いてる中、ジグで甘鯛に反応させるのは至難の業だと、先生から太鼓判をいただいた。
この時のタックルデーター
オシアジガー∞(インフィニティ)モーティブ#1
★【リール】
1500番
★【メインライン/リーダー】
PE1.2号300m〜/フロロ5号2m
★【ジグ】
SUPER SUB 150g(大活躍)プロト50g
アカキン、グリキン、パロット
最後に
三度にわたり挑んだ日本海甘鯛ライトスロージギング検証、いかがだったでしょうか。
今回の三日間は、「タイラバ」「インチク」主流の中、SUPER SUBで風穴を開けられた挑戦だったと感じています。
もし機会があれば、SUPER SUBを数本だけ持って日本海へ。
そこで得られる体験は、言語化できていない、あなた自身の“次の引き出し”になるかもしれません。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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また、今回登場した「超三笠MAX」「SUPER SUB」の仕様については [公式ページ]にまとめています。ご購入を検討される方は、公式ECサイトからご覧いただけます。



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