「禁断の一つテンヤの極み」真冬の水温7台!シャロー大鯛狙い検証!!

船一つテンヤ

あなたはご存知でしょうか?瀬戸内海のど真ん中エリアの真冬の最低海水温を??

地元以外の人は知らないかもしれないが、7℃前後。6℃台に突入することもある、、、(潮の流れのない港の奥は5℃以下も)※あくまでもザックリな表水温

北海道はオホーツク海とか、別次元の海域はおいといて、かの津軽海峡でさえ真冬の海水温は10℃くらい(らしい)、、、、、

そして、以前から気になっていた「最低水温期に真鯛はテンヤに反応するのか?」という、田中の好奇心が遂に動き出した。もちろん、V.I.SOULが提唱し続けているリアクション・一つテンヤ 笠岡スタイルで!(「笠岡スタイルとは」リアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法)

熱狂的な「ヒトツテンヤー」には興味深い検証だと思うので、記事を書いているこの瞬間にもワクワクしているw(「ヒトツテンヤー」とは、こよなく一つテンヤを愛する釣り人を表現した造語)

という事で、メーカー側の人間だけどそのままの事実を伝えるので、ご興味ある方はぜひご覧ください^^

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半信半疑!?極寒シャローの一つテンヤ

時は極寒最盛期の1月22日。そう、深夜に震度5強の地震があった日の朝、、、

午前7時、岡山県瀬戸内市は牛窓港から出船。あるキッカケから知り合いになった木村船長の船で、メンバーは、田中、山ちゃん、セオさん、ヒロセさん(地元の方)で凍つく海へ。

みんな温暖な瀬戸内育ちなので、この日の朝の気温“0℃”でも堪えるこたえるw

最高の釣り日和なのに船が?!

今回撮影の舞台になったのが、港から10分足らずのところにある、前島南東付近の水道部。

狙う水深は10m台、20m台がメインで、地質は砂礫や岩礁で構成された場所。ハイシーズンの水温が上がった、高活性時に狙うような場所、、、

しかも、深夜の地震の影響だろう、晴天無風にも関わらず他船の姿はほとんどなく、半信半疑とワクワク好奇心が混じり合う心境の中、撮影検証が幕を開けた!

いつも以上にシビアなタックルチョイス

真鯛からのアタリ方は小さいと想定していたので、各々使い慣れた超感度ロッドのフラッグシップモデルと、その系譜、廉価版ロッドをチョイス。

テンヤは、4号と5号でタングステンをメインに。割合にすると、タングステンが8割9割くらいかなと。理由は、極力シルエットが小さ方が低活性時の真鯛に有効だとの経験則から。

風がないので、船長も配慮して船のエンジンを切りドテラで流す。少しでも、真鯛のヒット率を上げるための施策で、浅場でのディーゼルエンジンの振動は致命傷となることが多々ある。

初エサ!生きたシバエビ(芝海老)

個人的には、瀬戸内海ではあまり馴染みのないシバエビ。

牛窓では冬になるとシバエビが獲れるそうで、それを船長が用意してくれ、今回はじめて活きエビとして使用。※春以降はガラエビに変わるらしい。

シュッとしたフォルムとツルッとした肌触りのエビで、殻と身に粘りがあってテンヤで真鯛を釣るエサに使いやすいと思った。

一つテンヤを「プン」と吸い込む真鯛

さて、極寒リアクション一つテンヤ検証が開始され、手探りで真鯛の反応を探る。

流石に“水温7℃台”でテンヤをするのは初めてだが、真冬の一つテンヤは何度か経験がある。

おおむね、底ベタにいる真鯛は目の前(50㎝以内)に通ったモノを、弱い力で吸い込む傾向なので、それをイメージしたシャクリ、レンジが非常に重要になる。

意外?!ものの30分で真鯛GET!!

みんな、シャクリの強さ(速さ)は違うけど、いつも以上に底を意識したシャクリ幅をコントロールしている。

そんな中、セオさんに待望のファーストヒット!手のひらサイズだったので、写真はスルーして釣りに集中、、、

そして、その数分後に山ちゃんがまずまずサイズの真鯛をゲット!はっきりしたアタリはなく、シャクリで掛かったあの展開、、、、、

かなり苦戦を強いられると思っていたので、みんなのテンションがどれだけ上がったか、想像がつくと思う^^

徐々に大鯛への距離を詰めていく

幸いにもこの日は、さんさんと太陽光が効くシチューションなので、極寒チャレンジにとってこの上ない追い風^^

一つテンヤ行脚の撮影含め、V.I.SOULの動画撮影は和気あいあいと楽しむスタイルだが、今回ばかりは話ができなほど集中モード、、、

撮影そっちのけ夢中でアタリを取る

何度か小さいアタリをしくじりながら、カチカチに固まった身体が徐々に温まりだし、真鯛からのコンタクトも増えてきた。

そして、ほぼ同時ヒットで真鯛をGETし、あとはサイズが揃えばいう事なしというタイミングで、、、

田中に繊細一隅のチャンス!大鯛ヒット!?

底から50㎝以上、超三笠テンヤが浮き上がらないように繊細にコントーロールし、ゆ〜っくりなTフォールで低活性の真鯛に口を使わせるイメージ。

すると、「コツ」と明確なアタリが出たのでストライクでフッキングをするも、ネットイン間近でフックオフ、、、60クラスだった^^;

親針のポイントが曲がっていたので、フッキングの際に真鯛の歯に当たり、ズレて掛かったところが唇の皮一枚だったのだろう、、、、、まさに紙一重。

オフショアの動画撮影時にはまぁまぁやらかすので、そういう役目を仰せつかっているのだろうw

「禁断の一つテンヤ」真冬でもスイッチオン!

開始から2時間ほど経ったころ、突如セオさんのロッドが絞り込まれ、ドラグがジージーと鳴り止まない、、、

「はっきりアタリが出ました!」

会心の一撃!王者の風格が漂う真鯛!!

みんなが見守るなか、水深20mに満たないシャローで真鯛は横に走り、怒涛のツッコミで応戦する魚を受け止めるVR-Z 235S LV1

出されては寄せ、出されては寄せを繰り返し、遂に、見事な体高の綺麗な真鯛がネットイン!

来たるノッコミ季節のために栄養を蓄えた真鯛は、まさに王者の風格👍

さらにみんなのテンションが上がり、水温7℃台でも瀬戸内海の一つテンヤ極寒チャレンジは成立する!?と疑心暗鬼が晴れていった、、、^^

はっきりとアタリが出ただけあって超三笠テンヤをガッポリ咥え、真鯛の歯の奥の柔らかいところを貫通してるのが分かるかな!?

一方、先に田中がネットイン直前でフックオフした時は、真鯛の硬い歯に親針が当たり、そのまま親針が口の外にスライドして、唇の皮一枚に刺さったイメージといえば分かりやすいかな。まぁ、あくまでも想像ではあるが、、、

「VR-Z 235S LV1」の高いポテンシャル

ここでもう一つポイントを、、、

スピンニングロッド使ってる人って、結構魚に伸され(負け)ながら必死で巻いてる光景をよく見かけるが、あれ、マジでしんどい。今回は水深が浅かったからそれほど感じなかったが、ちょっと水深が深いと色んな意味でロスのオンパレード!

その点、VR-Z 235S LV1は側から見ててもしっかり魚を浮かせるトルク、粘りがあるので安心してファイトを見守ることができた。

しかも、安価で実践で使えるってところが、このロッドの最大の売りかなと^^v

地元ヒトツテンヤーの実力

この日の真鯛の居場所(パターン)が次第にわかり、木村船長が当たりラインを重点的に流す。

そして、満を辞して掛けたのが、年中、木村船長と一つテンヤを実践しているヒロセさん!

手慣れた手つきで見事、良型真鯛をGET!肉厚でめっちゃ美味そう〜!!

彼はみんなが釣った魚のエア抜きしてくれたり、サポートに回りながらもしっかり真鯛を釣っていた!

こういう表立って露出しない地元のアングラーって、結構レベルが高い人が多いよね^^

今後、各地でこんな繋がりがドンドンできれば嬉しいかなと👍

痛恨となる2度目のフックオフ

朝のイメージとは打って変わって、4人ともコンスタントに真鯛やゲストを釣り上げる。ほぼ、枚数は同じくらい。

低活性なのは変わりなく「プン」とかすかなアタリが多い中、田中と山ちゃんがほぼ同時ヒット!

極寒でも、リアクションでしっかりスイッチが入れれる醍醐味、一枚いちまい丁寧に釣る優越感と達成感はこの釣りならでは^^

そんな中、またもや田中に千載一遇のチャンスがやってきた!この日2度目なので、千載二隅のチャンスだ!!神様ありがとーーー!!!

のはずが、重要な撮影で2回目となる痛恨のフックオフ、、、しかも、一回目のバラシと同等かそれより大きい真鯛、、、、、(超ショック)

その一部始終(醜態)は、動画の後編でご覧になってね^^;

最後を締めくくる貴重な雄鯛

上げの潮が次第に落ち着き、徐々にチャンスが少なくなってきたタイミングで、山ちゃんのリールからドラグが鳴り響く!

かなりの突っ込みをみせるので、みんなの期待は最高潮に達し、浮いてきたのは勇猛果敢な雄鯛!!

その後、予定通り上げの潮が終わり、昼前に笠岡スタイル極寒チャレンジが幕を閉じた。

また少しだけ、みんな限界を超えれたので大・成・功だったのではないだろうか!?

今回のゲストたち

動画では端折ったけど、チャリコや良型のカサゴもゲストとして賑わせてくれたので、極寒チャレンジにしては上出来だったかと^^

硬骨魚網:スズキ目:スズキ科:スズキ属「スズキ」(鱸)

硬骨魚類:スズキ目:アイナメ科:アイナメ属「アイナメ」(愛魚女)

硬骨魚網:スズキ目:メバル科:カサゴ属「カサゴ」(笠子

極寒期に捕獲率を上げるポイント5選

①テンヤのシルエットは極力小さくする(確実に底が取れる範囲内で)
②変な挙動にならないよう活きエビは芯にセットする
③テンヤを底から50㎝のレンジ内でシャクるイメージ

④底が感知できるゆっくり目のフォールスピードで
⑤全神経を集中させながら③④の所作をおこなう
運良く掛かることもあるけど、やっぱり全てをコントロールして釣り上げる一枚はまじで格別!
あまり完璧を求めすぎるとエネルギー消費量が半端ないので、無理のない程度に、、、^^

この時のタックルデーター

★【ロッド】
フラッグシップモデル

VRKS-SLV1」「VRKB-LV1
廉価版モデル
VR-Z 235S LV1

★【リール】
スピニング/2500〜3000番
ベイト/200番(ロープロ)

★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m〜/フロロ2.5~3号
★【テンヤ】
超三笠テンヤ」4号、5号
(Bレッドゴールド、クレイジーレッド、ブライトグリーンゴールドなど)
三笠テンヤ」5号
(COゴールド、Bレッドゴールドなど)
極寒期で著しく活性が低くなった真鯛、テンヤをベタ底タイトに違和感ないように操作でき、微細なアタリも逃さないトーラルバランスが非常に重要になる。
より己の力で釣ったという達成感を味わいたい方は、上記を参考にしてチャレンジしてみてね。

今回の動画(前編と後編)

できれば、まとまった時間を作って前編、後編と時系列に攻略した流れをご覧いただいた方が
イメージしやすくオススメ👍

前編の動画はこちらから
▼   ▼   ▼   ▼   ▼   ▼   ▼   ▼

後編の動画はこちらから
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最後に

いや〜さすがに水温7℃台での動画検証だったので、正直、どう転ぶか想像できなかったw しかし、想像を遥かに超えた結果になったので、挑戦して良かったなと^^

ただ、一度だけの検証動画なので、イマイチ信憑性に欠けると思う人もいるかと。その反面、「オレもやってみよう!」と思う人もいるだろう。

V.I.SOULは、後者のために今後も全身全霊をかけて、もっと可能性を広げていくのでよろしくお願いします^^

この極寒検証が成功したのも、人との繋がり。見事に魚に当ててくれた木村船長、サポートしながら結果も出したヒロセさん、田中のミスを帳消してくれた山ちゃんとセオさん。

今まで紆余曲折あったけど、ブレずに進んでいると誰かが手を差し伸べてくれ、本当にありがたいな〜と思うことがここ数年、多々ある、、、

5,6年前、リアクション一つテンヤ」「笠岡スタイルを一部の人たちが「一時的なブーム」だと言ったが、年々、熱狂的なヒトツテンヤーが増えていると肌で実感している。

そして、2022年、さらに未知の領域で検証を続けながら、最愛なるヒトツテンヤーとの繋がりが増えると嬉しいな〜^^v

いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^

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