今回の記事は、超久しぶりに現場に赴き、かなりゆるい感じで“ショアテンヤ”を楽しんだ記録です。
現時点では真鯛こそ不発ですが、さまざまな魚種がお目見えし、改めて瀬戸内海の豊かさを実感しています。
「絶対に釣ってやる」といった執着がないからこそ、今までで一番“ショアテンヤ本来の魅力”に気付かされた、有意義な時間だったように思います。
春特有の気難しさはあるものの、「短時間」「手軽」「再現性」の高さは唯一無二。
時系列に沿って、その時々の海の情景を綴っていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
4月20日 | 久しぶりの海で“感覚”を取り戻す
さて、紆余曲折あって現場から遠ざかっていたが、「そろそろ動こうか」と言うことで、超近場の干潟にショアテンヤ。
間違いなく感覚が鈍っているので、キャスト、シャクリ、フォールを繰り返すていの、ゆる〜い釣行の開始。

日ごろ見慣れている景色も、ロッドを持って水面に立つと雰囲気もガラリと変わる。海風がまだ肌寒く感じ、「お〜久しぶり〜」とちょっとテレた感じでソワソワ。
そんな中、鉄板のタックルを準備して、チョンチョンチョンと巻きシャクリ、Tフォールを繰り返す。ぎこちなさは否めないが、3号の三笠テンヤを制御する。
すると、2,3投目のフォール中に「コン」と小気味いいアタリがあり、體が反射的に反応しフッキング!
重量感があったので咄嗟にドラグを緩め「あ〜この感覚!」と心で呟きながら、5分足らずでノッコミ絡みのチヌ(クロダイ)をGET。

久しぶりにご対面した魚と海に感謝。意外とあっさり感覚が戻ったので、この日は「なるほど〜」と納得してスタスタと帰路に着いた。チヌは良い個体だったので、持って帰って食べようと思ったが、今日は良いかなとリリース。
今回のショアテンヤは「冷凍エビ」固定
今までは活きエビをメインにショアテンヤを展開していたが、今回からは「冷凍エビ」オンリーで条件を固定。※厳選「活冷凍エビ」のB品使用。今期分の在庫はないので、来季、良いお知らせができる事を祈る。
我々の情報発信でも、ショア・オフショア共に活きエビを使用することが多かったが、撮影などの都合もあったので、偏ってしまったのは否めない。
ただ、冷凍エビでも十分に釣れるので、「釣れる釣れない」は釣り人の価値観の違いが大きいかなと。
「冷凍エビ」の孫鈎の刺し方
下の画像のように、冷凍エビを使用する際は、頭が取れる前提で孫鈎を胴体の頭寄りに刺す。
活きエビと比べ、死んだエビを冷凍しているので身が柔らかく、真っ直ぐ親鈎を指すのに慣れが必要かなと。

親鈎を慎重に刺すより、思い切って真っ直ぐ刺すイメージの方が、意外と芯に刺せれるような気がする。刺している途中で真っ直ぐ修正すると、親鈎が身の中でうねり、芯からズレるので注意が必要。ズレが大きくなると、テンヤがキャスト時に回転したり、酷ければシャクリでヘッドの動きが悪くなる。
特に、2号,3号の軽いテンヤは顕著になるので、要注意。釣果に左右する現象なので覚えておきましょう。
頭が取れた「冷凍エビ」でも問題ない
もちろん、冷凍エビなので「どう足掻いても頭は取れる」。取れても孫鈎がしっかり胴体に刺さっているので、問題なく釣りを続けられる。
頭が取れた時は特に、親鈎が芯からズレた刺さり方をしている場合、回転する傾向が強いので意識しましょう。

冷凍エビでも十分釣れる。今までの固定概念を上書きして、新しい価値観で“ショアテンヤ”を楽しんでください。
4月後半 | 干潟でキビレを追いながら感覚を整える
という事で、4/22に1回目の腕慣らしで感覚を取り戻すべく、昼過ぎ、満潮からの下げを狙ってエントリー。
まだ不安要素があってので、少し重くて忙しいが3号を使用し、あっさりと良い個体のキビレをGET。

慣れてきたので、三笠テンヤ2号にチェンジ。
激浅干潟を攻略する上で欠かせない、2号の巻きシャクリ後のフォールで「ガン」。この号数を丁寧に制御することができれば、おおむねどの号数も扱えるので練習にはおすすめ。
アップクロス、クロス、ダウンクロス関係なく、アタリがある箇所を柔軟に攻める。魚に掛かったフッキングミスや、バラシがあるとすぐに場が荒れるので、適度な緊張感が心地良い。
1時間足らずでキビレを3枚釣らせてもらい、この日も「うんうん良い感じ」と徒歩で帰宅。
4/27は若干、真横からの風があり、糸吹けで苦戦を強いられる。軽量テンヤで一番の大敵になるのが風。
それでも、横に移動しながら、なんとか40アップの大型キビレ。このサイズともなると良く引くので、釣り味は最高。

速い展開で進めたので、30分ほどで終了。冷凍エビも5,6匹しか使わず、余ったモノは再度冷凍し次に使用。冷凍エビ、めっちゃ便利で重宝しますね!
水温も16℃前後とまだ冷たく、まだまだこれからかなと思った次第です。
4/29、潮も良い感じ起きてきたので、満潮からの下げでエントリー。潮が起きてきたので少し期待するも、一番遠いポイントで何とか良型キビレを一匹…画像は割愛
と言っても、歩いて1分ほどなので超楽ちん。
テンヤのカラーをあれこれ変えても、アタリが少なく魚気が薄い雰囲気だった。
GW真っ只中の5/3、行くつもりはなかったが、人がいなかったので、一匹釣ったら帰ろうルールでエントリー。
キビレをバラした直後、変なアタリで珍しくソゲ(ヒラメ)が釣れた。リリースして10分足らずで帰宅。

これと言った気付きはないが、今回のテーマは、とにかく「所作を丁寧に」。
以前は地元の海に魅力を感じてなかったけど、今は十分すぎるほど豊かだと心から思えるようになった。

尾道方面で真鯛を探る
YouTube撮影もしているポイントの近くで、真鯛の時期はちょいちょい通っている練習場。4/28に上げの緩みから、下げはじめを狙ってのエントリー。
この日も真横からの風がやや強く、やり難かったので5号三笠を選択。※いつもは4号使用
上げのタイミングで真鯛っぽいアタリがあるも、超ショートバイトでフックオンならず。
下げはじめで潮の筋が変わり、その筋に合わせて立ち位置をズラす。すると、流れの筋で「ドン」と鈍いアタリがありフッキング。
重さだけが伝わり、たまに底の方で何かが泳ぐ感触。「何の魚かな?」と慎重に上げてくると、ショアでは珍しいオコゼ。キープして食べようと思ったが、ハサミとナイフを忘れていて仕方なくリリース。

その直後、同じようなラインで「バク」という少し鈍目のアタリ。これも底付近でグングン泳ぎ、時折、ブルブル小刻みに震えているので「コチ?」と思ったら、案の定、50ほどのブリブリマゴチ。
この日、横着をして小さいタモを持っていったので、掬うのに一苦労。なんとか陸にズリ上げるも、暴れて砂だらけになったマゴチ。撮影するのに再度、小さなネットに入れて洗おうとしたら、逃げられました…
そこからは本命のアタリがなく、ザコアタリすらないので、正味で2時間くらいで終了。水温が思ったより低く、15℃ちょっと。地元より低かったのでとても興味深かった。
5/7、下りの中潮最終日。潮的に微妙といえば微妙だが、絶対に釣る必要がないのでそこに執着はなく、とても気楽。
上げの6分くらいからエントリー。休憩を挟みながら一通り攻めるも、それっぽいアタリなく潮が緩くなる。
そのタイミングで、一番潮が効いている筋に狙いを絞り、フォール中に変なアタリがありフッキング。重量感はあるが底を這うような感じで、そんなに走ることなく手前に寄ってくる魚。
「もしかしてヒラメ?」と脳裏をよぎり、偏光サングラス越しに見えた魚影はヒラメ…上げる最中に引かなかった分、水際で暴れるよなと思ったら、やっぱり水面で大暴れ!
この日は、いつも使っている45㎝のタモだったので、どうにかネットイン成功。

ナイフで丁寧に締めて、血抜きをしっかりして車に置いていたクーラーにイン。嬉しいお土産にめっちゃ幸せな気分だ。
そこから潮が下げに変わり、一番潮が効いている筋に立ち位置を変える。右から左に流れる潮に対し、アップクロス気味にキャストしてテンポ良くシャクリ・フォールを繰り返す。
すると、着底間際に「ドン」と思いアタリがあり、またまた底物を匂わせる強い引き。適切なラインテンションを保ちつつ、浮かせた魚は良型マゴチ。

潮の筋が限定される状況で、納得いくまでテンヤを通したので終了。二匹のお土産を確保させてもらい、豊かな気持ちで2時間ほどで練習場を後にした。
ここは、着底まで、三笠5号でカウント15前後と水深も良い感じで根掛かりは皆無。これから本格的に真鯛の夏パターンに移行するが、この日も水温が15℃ちょっとと思ったより低かった。
この季節の移ろいを感じながら、状況の変化を味わうのがもう一つの楽しみである。
5/12は、砂浜の練習場へ。潮は若潮で、干潮からの上げを狙ってエントリー。
ここも基本、三笠の4号を使用するが、若干、横からの風が気になったので5号を選択。
風がある時は糸フケの処理がやりやすい、ダウンクロスの展開がおすすめ。その展開で「ドン」と真鯛とは違うアタリでマゴチ。

ショアから真鯛を狙っていて、個人的にはマゴチはあまり釣れないが、ここ最近は恵まれている。美味しいゲストが釣れるショアテンヤは、やはり魅力の宝庫。
一通り潮筋を攻めるも、真鯛のアタリはなかったので終了。この場所は水温が20℃もあったので、これはこれで興味深かった。
5月中旬まで | 生命感が一気に加速した雰囲気
5/8は潮が小さくなり、流れが乏しい状況で、干潟の練習場にエントリー。
アタリ少なく厳しい展開だったが、いつもと違うテンヤのカラーに助けられ、コンディション抜群のキビレ。
基本は、三笠2号を巻きシャクリ3回(ハーフピッチ)して、フォールでスイッチを入れる戦術。魚がいそうでもアタリがなかったら、フォール着底後にほんの少しだけ“食わせの間”(0.5秒くらい)を入れる。

ガツガツ、コツコツと出るアタリに即フッキング。この技は、結構使える時があるので試してみてください。
ランガンしても好転しなかったので、長居は無用。
5/13は風がなく、何をやっているかが一目瞭然。魚がアタックする前の違和感なども察知できるので、練習にはもってこい。イメージ力を養うのに、一番、良い状況だと思う。ここで経験を積むと、自然状況が悪い日でも、ある程度イメージ力で突破できるので、捕獲確率に差が出る。
という事で、三笠2号が気持ち良いくらい機能し、アップクロス、ダウンクロスと縦横無尽に攻略。
そんな中、変な引ったくられアタリで御目見したのは、ソゲ(ヒラメ)。晩秋から初冬にかけて、ショアテンヤでヒラメを狙うのも面白そう。

立ち位置を変えるランガンスタイルで、フォール中の素直な「コツ」アタリ。フォール移行直後のイレギュラーなアタリ。着底後の食わせの間(0.5秒)の「ゴツゴツ」アタリ。
それぞれ違う状況に対応でき、獰猛キビレ2枚と、50に近い立派なチヌ(クロダイ)で締めくくり、1時間ほどの練習を終了した。

5/14は2日続けての朝練で、案の定、アタリは無い。潮的には良かったので「こんな日もあるよな〜」と緩く構える。
一番遠いポイントで、食わせの間を使ってないのにシャクる直前に「ゴツ」と良いアタリ!変なタイミングだったので咄嗟に體が反応し、掛けた瞬間からかなり強い引き。
いつも釣っているキビレより強く「まさか真鯛?」と思わせる突っ込みは、最後まで突進をやめなかった。
上がってきたのは、良型で良い個体のチヌ。食べるためにお持ち帰りさせていただいた。

このチヌを釣り、ワンちゃんもバテていたので30分ほどで帰宅。

真鯛が釣れてないショアテンヤも無性に楽しく、短時間の練習に没頭できる環境に感謝。
さてさて、V.I,.SOUL的には大きな動きはないけど、心穏やかに自分の役割を淡々と果たそうと思っている2026年。
釣った魚は食べさせていただく
こんな感じで、時間があれば冷凍エビで“ショアテンヤ”をやって、90%以上の確率で魚を釣らさせていただいている。
そして、個体にもよるが、持って帰れる時は丁寧に締めて血抜きをして、美味しくいただいている。こんな豊かな趣味はないくらい、釣りは特殊だけど特別な存在だと思う。


見た目は良くないが、素人が握った寿司でもめっちゃ美味しい。上質な白身は、揚げ物にしても何を作っても贅沢の極みです。
今回のポイント
②軽量テンヤの所作を丁寧に扱えると、どのサイズも制御しやすい
③真鯛は釣れなくても“ショアテンヤ”は面白い
④灯台下暗し、地元の海も豊かで新しい発見がある
この時のタックルデーター
★【ロッド】
①「VRKS-LV1」※干潟の軽量テンヤ用
②「VR-X 92S LV2」
★【リール/メインライン/リーダー】
①スピニング3000MHG
PE0.6号200m/フロロ3号1.5m
②スピニング4000XG
PE0.6号200m/フロロ3号1.5m
★【テンヤ】
「三笠テンヤ」2号〜5号
ゴージャスピンクG、ブライトグリーンゴールド、ブラックダイヤモンドGなど
★【エサ】
厳選「活冷凍エビ」
※2026年は完売
最後に
個人的には、ショアテンヤが一番好きな釣り。空いた時間に近場で、しかも短時間で、冷凍エビを数匹使えば魚が釣れる、非常に再現性の高い釣り。
ぶっちゃけ、理屈ではなく、言語化できない本質を備えたショアテンヤ。仕事抜きの趣味として、これからも楽しめるかなと。
という事で、今後はゆるい感じの情報発信になると思いますので、良かったらお付き合いください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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