昨年頃から、近しい間柄の方達がこぞってディープ(100m以深)での“パワーテンヤ”の魅力・魔力に取り憑かれている、、、まぁ、良い意味で、、、、、
え〜、もちろん一番に取り憑かれた人間は田中で、他を巻き込んだというのが正解かなw 海域、ターゲット問わず、高級で美味しい魚が目白押しなので、ハマらない理由はないww
忘れもしない2021年2月、初めて瀬戸内海でクログチを狙ったパワーテンヤ撮影。(以下のリンクより)その時にベストだったタックル類で、なんとか撮影を成立させる。
そこから約3年で技術・タックル共に進化し、現時点での最終形態に到達。という流れで「クログチ」を狙った集大成の撮影に挑んだのである。
禁断とも言える“ディープパワーテンヤ”に興味がある人は、ぜひ最後までお付き合いください^^
凪の朝に「クログチ」が潜む瀬戸内深海へ!
前回記事と同じ展開、時化たらこのクログチ海域に来れないので、時化魔人TG部長と凪魔人田中の熾烈な戦い勃発、、、
そして、2戦連続で凪魔人の勝利となり、7時前に無事出船となった^^
朝から曇天でヒンヤリしていたので、移動中にレインを着て対策。ノンビリと景色を眺めながら現場へと向かった。
2021年クログチ撮影でも「第八中吉丸」にお世話になったので、もちろん今回も!今年すでに3回目となる撮影にも快くご対応いただいた、ナイスガイの中村船長^^
土日はもちろん、潮の良い平日は全て予約で埋まっている超人気ぶり^^v
ディープパワーテンヤで要となる3つの要素
さて、パワーテンヤの歴史もかれこれ8年ほど、、、
これまでに様々な仮説検証が繰り返され、その中で撮影やフィールドテストが入り乱れ、紆余曲折ありながらも不安要素を払拭し続けた。
特に、ディープでのパワーテンヤで重要となるのが、大まかに3つの要素、
②①を操作するロッドは圧倒的感知能力と繊細さを織り込んだパワーが必須
③テンヤに付けるエサの種類と付け方
である。
手前味噌で恐縮だけど、①は業界屈指の性能を誇っている。性能を理解して使いこなせているアングラーは、巧みに根掛かりを回避するのでメーカー泣かせw
②は①を活かす上で最重要なアイテムであるロッド。ここも、異次元の性能を誇るフラッグシップ「VRKB-LV2」があるので鬼に金棒。今回の乗船メンバーの8人中5人が、「VRKB-LV2」を使用、、、
料理で例えると、①は食材。②は食材の能力を最大限活かす包丁。
そして③が調味料かなと、、、あまたある調味料から、その食材、料理に最適な調味料を選択し、超絶に美味い料理を作る。田中は料理人ではないが、そんなイメージ。
その③が意外と厄介であった。今まで、活きエビ、冷凍エビ、冷凍子イカ、サンマの切り身、スルメの切り身を適当に使っていた。各エサ、それなりに優位性があり、どれも釣れる。
が、ことディープパワーテンヤでは、エサ持ちが悪く一発で盗られるモノはアウト。要は、一流しエサが持続し、アタリが数度あっても釣りを展開し続けれる、そんなエサが必要不可欠。
だって、アタリがあって簡単にエサを盗られて、150m以深から回収して再投入は現実的ではない。思いっきり手返しが悪すぎるw
で行き着いた答えが、下の画像の“スルメイカのゲソ”ダブル孫針仕様だ!
スルメイカをスーパーで一匹丸々買ってきて、胴体部分を親針(2回縫い刺し)、ゲソ部分を孫針に付けるよう事前にカットして冷凍。
刺さり抜群の「孫針プレミアム」をダブルにしてゲソを2連付しているので、抜け目なし!!
少し抵抗が増し操作性が悪化しそうだが、その点は「超三笠テンヤ」MAXの性能がカバー。
上記セッティングにより、160m以深でもアングラー側がパワーテンヤをコントロール可能という^^v
気難しい「クログチ」に翻弄され!一気に形成逆転!!
前置きが長くなったが、8時すぎに現着。いきなり水深160mから開始だったが、海も穏やかで潮も素直だったのも奏功し、容易に底取りができる展開。
「トン」としっかり底を感知してくれるので、2021年の撮影の時よりもさらに高次元のゲーム展開が可能!
一流し目、二流し目、三流し目と沈黙が続く中、テンヤを底から1m以内で「リフト&フォール」。ときどきステイ(止め)を織り込みながら、スーとリフトしてゆっくりなフォールで底を取る。
クログチテンヤの実績的に、ステイ(止め)をメインで誘った方が優位性があると聞いていたが、、、、
どうも田中の性に合わないし、ある程度、海底に起伏があるので頻繁に底を取り直し、アタリを誘発させるのに「リフト&フォール」は重要。この時すでに戦術イメージは固まっていた。
本命の「クログチ」3人同時ヒット!!
そんな中、開始から1時間ちょっとすぎた頃、突如、田中にヒット!
「グンガンゴン!」とヘッドシェイクを繰り返し、キツめに締めていたドラグが出され「クログチこんなに引く?」とドキドキしながら、心の中で「バレるなよ〜」と祈りながら巻き上げるw
その横でTG部長にも「コンコン」と明確なアタリがあるも、少し焦ったようですっぽ抜け、、、この直後、イカのエサ持ちの良さが活き再度アタリ!
ダブルヒットと思いきや、後ろでユッピも掛けていてトリプルヒット!!下の2枚の画像は、田中とTG部長が釣ったランカーサイズ!!めっちゃ美味そう^^
タックル、エサの種類と付け方、底付近でのテンヤの操作。ランカークログチにスイッチが入れれる総合力で、狙って獲った達成感はとてつもない!
みんなの笑顔が物語るね〜^^v
同じパターンで再現し「クログチ」追撃!!
このトリプルヒットを皮切りに、狙いすました中村船長が微妙にラインを変えながら、同じような160m前後の硬い地質のポイントを入念に流す。
テンヤをステイ(止め)しすぎると、一瞬で3m深くなったりするので、適度に底にタッチさせながらスーとリフトしてゆっくりなフォールを繰り返す。
すると、同じパターンで「グンゴーン」と少し弱目のヘッドシェイクで、引きは先ほどの魚と同じで強い。
160mの海底から上がってきたクログチは、いぶし銀ともいえる独特の美しさ、目の輝きに惚れ惚れする一匹だ^^
ヘッドシェイクが弱く感じた理由は、親針でななく孫針が掛かっていたから^^v
実は、先鋒カラーはクレイジーレッドを投入していた。このカラーを使い切る思惑だったが、「何か違うぞ、、、」との直感により、補欠で忍ばせていたクレイジーオレンジに変更。
まんまと策略がはまり、心の中で「どうじゃー!」と叫んでいたことは、ここだけの話w それが慢心となり、後に悲劇となることは知る由もないww
“痛恨の2バラシ”からの嬉しい展開
完全に釣れるイメージができた田中は、底から1m以内のレンジで執拗に「リフト&フォール」を繰り返し、テンヤを底にタッチさせる事に集中。
アタリが出やすいフォールに全集中し、いとも簡単に3匹目をヒット!
が、フッキングで重みが加わった直後、痛恨のバラシ、、、
そして、着底直後の1回目のシャクリ→ゆっくりフォールで「ポコ」と明確なバイトがあり、しっかりフッキングしたつもりが、数秒後にフックオフ、、、、、
原因は、アワセが半呼吸速かった事と、ロッドを使ったフッキングをしてしまった事。立て続けに2匹釣り、その後も調子良くアタリがあり雑さと冷静さの欠如が露呈した結果^^;
その後、徐々にクログチからの反応は薄れ「そろそろ昼めし?」と思っていた矢先、Yさんがびっくりするくらい小さいチマグチをw
そして、最後を飾ったのがTさんで、テンヤならではの良型クログチを無事GET!
このクログチからは、まだ綺麗なカタクチイワシが吐き出され、一同驚きを隠せなかった、、、どのレンジでこれを捕食したのか、妄想だけが膨らむ、、、、、
田中の2バラシから2人が釣ってくれたので、動画的な流れも良かったかなと^^ ポンポンと4匹釣ってたら、やらせ感が半端ないのでw バラした2匹もテンヤサイズの大型で、それが唯一の心残りではあったが、まぁウチらしい動画撮影になったかなとww
予定通り正午前に、クログチを狙ったパワーテンヤ撮影が終了となった^^v
お昼ご飯は料理長が作る「ビーフシチュー」
で、みんなロッドを置いて、料理長が仕込んできた絶品“ビーフシチュー”を、船上で美味しくいただいた!
釣りだけじゃなく、それ以外の時間も大切にするメンバーなので、めりはりがあっていつも落ち着いて楽しめるのでありがたい^^v
今回の動画
今回のポイント
瀬戸内海でのクログチを狙ったパワーテンヤの集大成。しかし、どの海域でも通用する基礎になるので、どうぞご参考に^^
※スルメイカの切り身、胴体を親針、孫針ダブルにゲソを付ける
②水深が深くなったらテンヤを追従させ常にレンジ1m以内をキープ
③アタリを感じてもロッドではなくラインを使ってフッキング
※頭で理解できていても体が咄嗟に動くので意識し続けるw
今回のゲストたち
この時のタックルデーター
フラッグシップモデル「VRKB-LV2」
【リール】
ベイト200〜300番クラス
【メインライン/リーダー】
PE1.0号300m〜/フロロ5号2m
【一つテンヤ】
「超三笠テンヤ」MAX(タングステン製30号)
クレイジーレッド、クレイジーオレンジ、COゴールド
【エサ】
スルメイカの切り身(胴体とゲソ)
ディープ領域では、ロッドとテンヤとエサの3要素がとても重要。この3つの内どれか一つ欠けると多大なストレスがかかるので、慎重に吟味して挑みましょう。
V.I.SOUL「ONLINE SHOP」
今回使用した「超三笠テンヤ」MAXは下のオンライショップでご購入できるので、よろしかったらご利用ください^^
最後に
瀬戸内海でクログチを狙ったディープでのパワーテンヤ、いかがだったでしょうか。
最深部で165mという領域でも、まぐれ要素で釣れたのではなく、総合力で釣り再現可能なレベルアップまで到達できました。
今までのデーターを元に、先の日本海パワーテンヤのデーターを集約させた結果です。
正直、この水深レベルでは行き着くところまで到達したので、今後の進展はどうなるか分からないが、、、
超ニッチな領域を、コアなヒトツテンヤーさんと楽しめれば良いかなと^^v
いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^
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