【難攻不落の島】真鯛の魚影濃い最難関レベルの島を攻略した三日間

ショアテンヤ

岡山県玉野市宇野沖は、比較的水深が浅く潮流も申し分なく、真鯛などの魚影が濃いまさにパラダイス!まぁ、宇野沖と言っても香川県に属する島が多いのだが、、、

ここの海域は、ショアからのカサスタにとって独壇場といっても大袈裟じゃないほど、トータル的に条件が整っている、穴が見当たらないほど恵まれた海域だ。(「笠岡スタイルとは」リアクションで魚に反応させる唯一無二の一つテンヤ釣法:通称ショアテンヤ)

田中には体が一つしかないので、気になる場所を全部回ってたらおじいちゃんになるかも?というくらい、ショアカサスタを展開可能な場所が目白押し!

去年撮影した代表的な動画があるので、お時間あるときにでもぜひ!!
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難攻不落の異名を付けた「屏風島」「喜兵島」

さてそんな中、2022年もショアから真鯛を狙う良いシーズンを迎えたということで、宇野沖のどこかで一つテンヤ行脚撮影の舞台を模索していた、、、

と同時に、雑誌撮影の案件も飛び込んできたので、ソワソワしながらリサーチを繰り返しその舞台が決定!

それが、香川県香川郡は「屏風島・喜兵島」!!決定した理由は、大鯛がいそうな雰囲気があり、何箇所か移動できるから。
※出典先:香川県公式HPより

ということで、諸々の撮影に向けて1回目のプラクティスが敢行されたのである。

しかしこれが、一筋縄ではいかない“難攻不落の難所”ともいえる、激ムズな島だったのである^^; 難しすぎて、少しだけ後悔したのはここだけの話ww

本降りの雨の中、1回目のプラ(6月21日)

21日にプラを決めたのが、前日の20日w 思いたったが吉日というが、思い立つにもほどがあると^^v

すぐに、岡山県玉野市日の出港「日の出共同渡船」に電話(090-3179-9735)し、快諾いただき1回目のプラクティスが実現!

そして当日、5時過ぎに出船。

下げの激流「屏風島」から開始!

あいにくの雨模様の中、5分ほどで「屏風の波止」に到着し、タックルを準備して戦闘開始の法螺貝の音が鳴り響いた!(イメージw)

が、朝の下潮は西から東の流れで、大きかったこともあり激流の嵐、、、

アップクロスでキャストし、ドリフトさせながら早い展開にリズムを合わせ、少しダウンに移行した時に回収。(根がかり防止とエビの保護)思いっきり潮に逆らうと、活きエビの頭すらもげる鬼流れw

さらに潮裏に通すも、釣りはしやすいが真鯛の雰囲気はない感じで小移動。

真鯛のアタリ!痛恨のミスバイト!!

写真にはないが、屏風の波止からすぐ近くの護岸角。アップクロスからクロス、ダウンクロスと大ドリフトさせながらのダウンの展開で「ゴン!」

真鯛特有の良いバイトだったが、若干重さがロッドに掛かっただけでフッキングならず、、、

少しラインを変えて、同じような展開でバイトがあるもこれまたフッキングならず、、、、、

万全のタックルで挑んではいるが、いつもより糸フケがですぎていたのか、たまたま運が悪かっただけなのか、こちらに落ち度がなかったので気にせず「喜兵島」へ移動。

1時間半前に上潮転流、からの好転!?

この日、タイドグラフでの干潮時間は、11時19分。

しかし、ここは転流が早いのか、10時にならない間に上潮らしき流れが東から西へ、、、

ちょっと休憩したいなと思った矢先だったので、少し集中力が低下してまま続行、、、、、

サイズは小さいが「アコウ」ちゃんGET

下潮とまったく逆の展開、アップクロス(東側)にキャストし、ドリフトさせながらダウンの展開で潮に逆らって(西側)手前に寄せてきた20mほど先で、「ゴン」とハッキリしたバイト!

フッキングした瞬間、軽かったしヘッドシェイクがなかったので、カサゴちゃんかなと思ったが、30センチほどのアコウ^^

開始から4時間ほど経って、ようやく1匹釣り上げるというシビれる展開、、、

この間、かなり集中して釣りをしているので、我に帰ると時間の経過が早いことにいつもビックリするw

同じ展開で良型アコウがバイト!

小型のアコウを掛けた後、やはり同じ展開で同じようなラインをトレースしていると、波止の先端正面付近にあるシモリ周りで「ゴン!」と、明確なバイト!

しっかりストライクでフッキングが決まり、重量感あるファイトで獲物と対峙していた5秒後、痛恨のフックオフ、、、

感覚的にすぐにわかる、40クラスのアコウだっただけに悔やまれるが、運悪く皮一枚だったのだと納得し、次に移行^^

餌取りも頻繁にアタリ、キュウセンやクサフグなど魚っ気はあったものの、本命真鯛の雰囲気が薄かったので、上潮の屏風島へ戻ることに。

下げに比べて、上げの方が少しゆったり流れる(やりやすい)イメージだが、カサスタを組み立てる上で超三笠テンヤVR-X 92S LV2のコンビはやはりマスト^^v

最難関レベルの状況で真鯛3連発バイト!

帰りの時間を13時にしていたので、正味の残り時間1時間30分ほど、、、

朝から降り続ける雨すら気にならないくらい、没頭して執念で真鯛を当てにかかる、、、、、

針を通すほどの穴をついて真鯛捕獲成功!

朝の下潮の2箇所目、屏風の波止近くの護岸角。撮影本番(2回目の釣行)の動画内には映っている。

屏風の波止のさらに西、石波止に向けて水道幅が狭まり、潮が速くなりかける難しいシチュエーション。

トレースラインが左(陸寄り)すぎると根掛かりや海藻エリア。(潮が低いと目視可能)本流ど真ん中で、ダウンに引っ張られすぎると激流に飲まれ、根掛かりのリスクが高くなる。

どちらにブレても、魚は獲れずにトラブルに直結する局面で、本流すぎず陸すぎない微妙なラインをアップクロスでトレースし、潮の速い展開にリズムを合わせて「チョンチョンス〜」を繰り返すと、、、

「コン」と、良い感じでスイッチが入った気持ち良いバイト!

夏のシャローエリアで鍛えられた真鯛特有の、怒涛の突進を見せるのでサイズを期待したが、40あるなしの真鯛。苦労して獲ったので、めっちゃ嬉しかった!

この後、同じトレースラインで同じようなバイトがあるも、この日4回目となるフッキングミス、、、まぁまぁの真鯛だったのは間違いなかった、、、、、

屏風の波止でチャリコ2枚追加

そして残り1時間弱、朝の船着(屏風の波止)で真鯛を狙うも、手のひらサイズのチャリコを2枚追加し終了。基本、チャリコは写真を撮らないことが多いので、ご理解のほどよろしく^^

真鯛やその他ゲストが十分反応してくれたが、合わせれなかった感満載だったので、本番に向けて不安がつのる、、、

7月2日の撮影本番で真鯛乱舞するも、、、(動画あり)

そして迎えた本番、一つテンヤ行脚+雑誌撮影(釣り画報)、、、

正直、1回目のプラの状況を加味すると、再現できる可能性が低かったので、またの機会にしたかったが、、、、、w

そこは色々と大人の事情があるということで、本当の意味で敢行したww

その時の詳しい様子は、2022年釣り画報8月号をご購入され、以下の動画と照らし合わせながらお楽しみいただけると嬉しいです^^v
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完結!8月2日に難所最終チャレンジ!!

さて、時が過ぎるのは早く、一つテンヤ行脚撮影&雑誌撮影からちょうど1ヶ月後、3回目となる「屏風島」「喜兵島」へ。

田中的には、この3回目でひとまず完結編ということで^^ すでに文字数が半端ないので、駆け足で進むので最後までお付き合いください。

日中の酷暑が嘘のような、25度と涼しさが心地よい中、日の出渡船で5時半出船ですぐに現着!

真夏の現場での活きエビ管理方法

突き刺さるような日差し(光線)と、グングン上がる気温のため、水温が上がるとすぐに死ぬ活きエビちゃん。

田中はめんどくさいのが嫌いなので、シンプルイズベスト!

クーラーボックスに保冷剤を入れて、活きエビの入れ物ごとぶち込んで管理している。この時の水温は13℃だった。酷暑の中でも、昼くらいまでは全然問題なくキープ可能。

もっと長くキープさせたい場合は、保冷剤や氷を増やせば良いと思う。エビの量が多くなればなるほど、弱るのが早くなるので気おつけて^^

「飲み物どうすんの?」と思われたあなたは鋭い!基本、水道水、飲料水系(甘いやつ)は飲まないので、水筒に蒸留水を入れている。なので、変に体温が上がることがないので、真夏でも基本元氣^^v

魚は全て持って帰ってたらキリがないので、小さい魚、大き過ぎる魚はリリースしている。

下げの残り潮で根魚やゲスト連発

さて、現着後すぐに下げがゆったり良い感じ流れている。

そんな中、小型ながら癒し系の「カサゴ」、小型の「アコウ」をサクッと釣り、すぐに潮止まり、、、

潮待ち中に海水温を測ってみると

意外や意外、この時は24.8℃。昼間にあんなに気温が上がっているのに、海水温は比例して上がってない模様。個人的には、良い傾向ではないかと、、、

潮待ちの間に軽く朝食を食べていると、10分ほどで上げが転流、忙し過ぎる、、、、、

本命上潮で真鯛はじめ他魚種が!

キャスト方向は決めず、アップ、クロス、ダウン、あらゆるラインをトレースするイメージ。沖の本流付近は、だいたい20カウント前後で着底。

しっかり底をトレースしたかったので超三笠テンヤ」5号、そして最近調子の良いグリーンゴールドで!

まずは、癒しの王様カサゴ^^

そして遂に、午前7時、、、

Tフォール中に変なアタリがあるも、針掛かりしなかったので意識的に巻きを入れてやると、、、

ティップにグーンと重みが伝わってき、直後に「グングン」と軽いヘッドシェイクに変わったタイミングでフッキング!

「ググン!ガン!ガン!!ジーー!!!」と、この季節特有の暴力的な引きで、流れを味方につけ突進する真鯛!!

もう少し大きいと思ったが、45㎝ほどの、、、いや、喉から手が出るほど獲りたかった、念願の良型真鯛GET^^v

上げの流れが速くなるとともに、濁りが酷くなる一方、、、

が、あまり気にせずにキャスト可能なラインを縦横無尽に攻め、陸っぱりでは初かな?良型のウマズラ!

本日の金太郎飴状態、小型のアコウちゃんw

からの、またまた1枚目の真鯛と同じ展開、巻きでヒットに持ち込むんだ真鯛!

サイズダウンしたのはご愛嬌ということでw

からの、安定の小アコウちゃん^^

ときおり真鯛っぽいアタリがあるも、スイッチが入りきらず好転する気配なく10時がすぎ、、、

最後の賭「屏風島」の波止へ移動

上がりの時間を12時にしていたので、残りを「屏風島」の波止で勝負しようと移動。下の画像は「喜兵島」の波止から撮ったもの。画像中央右端に見えるのが「屏風島」の波止。

ここは水道幅が狭く、さらに流れが速い場所なので難易度が最高レベル、、、

沖の本流筋はスルーし、手前を超三笠テンヤ」4号で攻める。カウント10~13で着底。それを見逃すとラインがドンドン出されて地球を釣ることにw

濁りも最高調の中、真鯛ぽいアタリもありつつ、結局この日の金太郎飴アコウちゃんで締めくることに、、、、、

今回の攻略ポイント

①上げも下げも流れが速くそれにテンポを合わせるべし!
②タックルバランスに少しでも不安要素があると根掛かり地獄!?
③タイミングによっては大鯛の可能性が高いので全神経を集中し挑むべし!!
④軽めのテンヤより少し重ためを使った方がゲーム展開が楽
⑤着底までのカウント数を十分に把握し余計なラインの放出を抑えること!
正直、陸っぱりからカサスタの経験が浅い(無い)アングラーさんには、お勧めできない超難所^^;
これほどショアテンヤをやってる田中でも、ある程度の犠牲(ロスト)は覚悟しなければいけないので。しかし、タイミングによっては「ドーン!」と大鯛が出ると思う!
夢を追い求めたい人、現状よりさらにレベルを上げたいという人には、うってつけの場所なのでご挑戦ください^^v

今回のゲストたち

写真が無い魚も全て紹介しました。

硬骨魚網:スズキ目:タイ科:マダイ属「マダイ」(真鯛)
硬骨魚網:スズキ目:タイ科:キジハタ属「キジハタ」(雉子羽太)
硬骨魚網:スズキ目:メバル科:カサゴ属「カサゴ」(笠子)
硬骨魚網:スズキ目:ベラ科:キュウセン属「キュウセン」(九線)
硬骨魚網:フグ目:カワハギ科:ウマズラハギ属「ウマズラハギ」(馬面剥)

この時のタックルデーター

★【ロッド】
VR-X 92S LV2
★【リール】
4000番
★【メインライン/リーダー】
PE0.6号200m/フロロ2.5号2m
★【テンヤ】
三笠テンヤ」4号
超三笠テンヤ」4号,5号,6号
クレイジーオレンジ、ブラックダイヤモンドG
ブライトグリーンゴールド、Bレッドゴールド
3回目を終え思ったのは、超三笠テンヤ6号をメインに展開していれば、もう少し丁寧にボトムを探れたかなと思う。大敵である糸フケも抑制でき、釣果に直結するのは間違いないと。

最後に

最難関レベルの難所「屏風島」「喜兵島」で3回にわたるチャレンジを終え、最後に一番サイズの良い真鯛を獲ったので、まぁひとまず納得ということでw

今期、宇野沖は小型の真鯛が多いらしいので、それを踏まえると上出来だったのかもしれない。

秋に移行するとともに、状況が好転する可能性も十分あるので、別の場所も新規開拓できればと思う。

逆に、良い情報があったらこっそり教えてください、、、

いつも最後までお読みいただきありがとうございます〜^^

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